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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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IPS PACK

用途

すぐにパッケージを作成して、物理パッケージを生成します。

構文および説明

ips pack [incident first [n] | incident inc_id | incident last [n] | 
     problem first [n] | problem prob_id | problem last [n] | 
     problemkey prob_key | seconds secs | time start_time to end_time] 
     [correlate {basic |typical | all}] [in path]

ADRCIにより、自動的に新しいパッケージに対してパッケージ番号が生成されます。パッケージの内容が指定されない場合、IPS PACKは空のパッケージを作成します。

表17-6に、IPS PACKの引数を示します。

表17-6 IPS PACKコマンドの引数

引数 説明

incident first [n]

最初に発生したnつのインシデントをパッケージに追加します(nは正の整数)。たとえばn5を設定すると、最初に発生した5つのインシデントが追加されます。nを省略すると、デフォルトの1となり、最初に発生したインシデントが追加されます。

incident inc_id

IDがinc_idのインシデントをパッケージに追加します。

incident last [n]

最後に発生したnつのインシデントをパッケージに追加します(nは正の整数)。たとえばn5を設定すると、最後に発生した5つのインシデントが追加されます。nを省略すると、デフォルトの1となり、最後に発生したインシデントが追加されます。

problem first [n]

最初に発生したnつの問題のインシデントをパッケージに追加します(nは正の整数)。たとえばn5を設定すると、最初に発生した5つの問題のインシデントが追加されます。nを省略すると、デフォルトの1となり、最初に発生した問題のインシデントが追加されます。

90日を超えるインシデントを除き、各問題について、最初に発生した3つの早期インシデントと最後に発生した3つの最新インシデントのみを追加します。(注意: これらの制限はデフォルト値であり、変更可能です。詳細は、「IPS SET CONFIGURATION」を参照してください。

problem prob_id

問題IDがprob_idのインシデントをすべてパッケージに追加します。90日を超えるインシデントを除き、その問題について、最初に発生した3つの早期インシデントと最後に発生した3つの最新インシデントのみを追加します。(注意: これらの制限はデフォルト値であり、変更可能です。詳細は、「IPS SET CONFIGURATION」を参照してください。

problem last [n]

最後に発生したnつの問題のインシデントをパッケージに追加します(nは正の整数)。たとえばn5を設定すると、最後に発生した5つの問題のインシデントが追加されます。nが省略されると、デフォルトの1となり、最後に発生した問題のインシデントが追加されます。

90日を超えるインシデントを除き、各問題について、最初に発生した3つの早期インシデントと最後に発生した3つの最新インシデントのみを追加します。(注意: これらの制限はデフォルト値であり、変更可能です。詳細は、「IPS SET CONFIGURATION」を参照してください。

problemkey pr_key

問題キーがpr_keyのインシデントをパッケージに追加します。90日を超えるインシデントを除き、その問題キーについて、最初に発生した3つの早期インシデントと最後に発生した3つの最新インシデントのみを追加します。(注意: これらの制限はデフォルト値であり、変更可能です。)

seconds secs

現時点で過去secs秒以内に発生したすべてのインシデントを追加します。

time start_time to end_time

start_timeend_timeの間に発生したすべてのインシデントをパッケージに追加します。時刻の書式はYYYY-MM-YY HH24:MI:SS.FF TZRです。小数部分(FF)はオプションです。

correlate {basic |typical | all}

パッケージに相関インシデントを指定する方法を選択します。この引数には3つのオプションがあります。

  • correlate basicを選択すると、インシデント・ダンプおよびインシデント・プロセスのトレース・ファイルが指定されます。

  • correlate typicalを選択すると、各インシデントのインシデント・ダンプ、および5分以内に変更されたトレース・ファイルが指定されます。時間間隔を変更するには、INCIDENT_TIME_WINDOW構成パラメータを変更します。

  • correlate allを選択すると、インシデント・ダンプ、およびインシデントが最初に選択された時刻と最後に選択された時刻の間に変更されたすべてのトレース・ファイルが指定されます。

デフォルト値はcorrelate typicalです。

in path

物理パッケージをディレクトリpathへ保存します。

この例では、空のパッケージを作成します。

ips pack

この例では、インシデント861に関するすべての情報を含む物理パッケージを作成します。

ips pack incident 861

次の例では、過去1分間のすべてのインシデントを完全な相関状態で含む物理パッケージを作成します。

ips pack seconds 60 correlate all

関連項目:

構成パラメータの設定の詳細は、「IPS SET CONFIGURATION」を参照してください。