デフォルト: DATA_PUMP_DIR
用途
インポート・ジョブがダンプ・ファイル・セットを検出し、ログ・ファイルおよびSQLファイルが作成されるデフォルトの位置を指定します。
構文および説明
DIRECTORY=directory_object
directory_object
は、データベースのディレクトリ・オブジェクトの名前です(実際のディレクトリのファイル・パスではありません)。インストール時に、特権ユーザーにDATA_PUMP_DIR
という名前のデフォルトのディレクトリ・オブジェクトへのアクセス権が付与されます。デフォルトのDATA_PUMP_DIR
ディレクトリ・オブジェクトにアクセス可能なユーザーは、DIRECTORY
パラメータを使用する必要はまったくありません。
DUMPFILE
パラメータ、LOGFILE
パラメータまたはSQLFILE
パラメータで指定したディレクトリ・オブジェクトは、DIRECTORY
パラメータに指定したディレクトリ・オブジェクトよりも優先されます。ダンプ・ファイル・セット用に使用するディレクトリに対する読取り権限と、ログ・ファイルおよびSQLファイルの作成に使用するディレクトリに対する書込み権限が必要です。
例
次に、DIRECTORY
パラメータの使用例を示します。この例では、ExportのFULL
パラメータで示した例を実行して、expfull.dmp
ダンプ・ファイルを作成できます。「FULL」を参照してください。
> impdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=expfull.dmp LOGFILE=dpump_dir2:expfull.log
このコマンドによって、インポート・ジョブが、dpump_dir1
ディレクトリ・オブジェクトに示されたディレクトリのexpfull.dmp
ダンプ・ファイルを検索します。LOGFILE
パラメータに指定したdpump_dir2
ディレクトリ・オブジェクトは、DIRECTORY
パラメータよりも優先されるため、ログ・ファイルは、dpump_dir2
に書き込まれます。
関連項目:
デフォルトのディレクトリ・オブジェクト、およびデータ・ポンプがファイルの位置を判断するために使用する優先順位の詳細は、「ダンプ・ファイル、ログ・ファイルおよびSQLファイルのデフォルトの位置」を参照してください
CREATE
DIRECTORY
コマンドの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください