デフォルト: ユーザーのスキーマで現在実行されているジョブ(存在する場合)
用途
構文および説明
ATTACH [=[schema_name.]job_name]
schema_name
は、オプションです。自分のスキーマ以外のスキーマを指定するには、DATAPUMP_EXP_FULL_DATABASE
ロールが必要です。
job_name
は、スキーマに対応するエクスポート・ジョブが1つのみで、そのジョブがアクティブの場合はオプションです。停止しているジョブに接続する場合は、このジョブ名を指定する必要があります。DBA_DATAPUMP_JOBS
ビューまたはUSER_DATAPUMP_JOBS
ビューを問い合せて、データ・ポンプ・ジョブ名の一覧を表示できます。
ジョブに接続している場合、エクスポート・ユーティリティでは、ジョブの説明が表示され、次にエクスポート・プロンプトが表示されます。
制限事項
ATTACH
パラメータを指定する場合、コマンドラインで他に指定できるデータ・ポンプ・パラメータは、ENCRYPTION_PASSWORD
のみです。
接続するジョブが最初に暗号化パスワードを使用して起動している場合、そのジョブへの接続時に、コマンドライン上のENCRYPTION_PASSWORD
パラメータを再入力してそのパスワードを再指定する必要があります。唯一の例外は、ジョブが最初にENCRYPTION=ENCRYPTED_COLUMNS_ONLY
パラメータを使用して開始されている場合です。この場合、ジョブへの接続時に暗号化パスワードは必要ありません。
そのジョブが実行中でなければ、別のスキーマのジョブに接続することはできません。
ジョブのダンプ・ファイル・セットまたはマスター表が削除されている場合、接続操作は失敗します。
マスター表を変更すると、それがどのような変更であっても、予期しない結果になります。
例
次に、ATTACH
パラメータの使用例を示します。ジョブhr.export_job
がすでに存在するものとします。
> expdp hr ATTACH=hr.export_job