デフォルト: YES
用途
データ・ポンプでOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)リソースを使用できるかどうかと、ワーカーを他のOracle RACインスタンス上で開始できるかどうかを決定します。
構文および説明
CLUSTER=[YES | NO]
データ・ポンプ・エクスポートで、ジョブが開始されたインスタンスのみを使用し、Oracle Database 11g リリース2(11.2)より前の動作と同じにするには、CLUSTER=NO
を指定します。
特定の既存サービスを指定しワーカー・プロセスを制約して、そのサービスに対して定義されたインスタンス上のみでこれらを実行できるようにするには、CLUSTER=Y
ESパラメータとSERVICE_NAME
パラメータを組み合せて使用します。
CLUSTER
パラメータを使用すると、エクスポート・ジョブをOracle RACインスタンス全体に分散させるための追加のオーバーヘッドが発生するため、パフォーマンスに影響する場合があります。ジョブが小さいときは、CLUSTER=NO
を指定して、ジョブが開始されたインスタンス上のみでジョブを実行した方がよい場合もあります。CLUSTER
パラメータを使用してジョブのパフォーマンスが最もよくなるのは、ジョブのデータ量が多い場合です。
例
次に、CLUSTER
パラメータの使用例を示します。
> expdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=hr_clus%U.dmp CLUSTER=NO PARALLEL=3
この例では、hr
スキーマのスキーマ・モード・エクスポート(デフォルト)を実行します。CLUSTER=NO
が指定されているため、ジョブでは起動時のインスタンスのみが使用されます。(CLUSTER
パラメータが指定されていない場合は、デフォルト値のY
が使用され、必要に応じて、Oracle RACの他のインスタンス上で動作が開始されます。)ダンプ・ファイルは、dpump_dir1
ディレクトリ・オブジェクトに指定された場所に書き込まれます。ジョブでは、パラレル処理を最大3つまで実行できます。