デフォルト: デフォルト値は設定されていません。
用途
CLUSTERパラメータと組み合せて使用するサービス名を指定するために使用します。
構文および説明
SERVICE_NAME=name
SERVICE_NAMEパラメータをCLUSTER=YESパラメータとともに使用して、リソース・グループに属しているOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)インスタンス群(通常は全Oracle RACインスタンスのサブセット)を定義するリソース・グループに関連付けられている、既存のサービスを指定できます。
サービス名は、リソース・グループおよびそのリソース・グループに対して定義されたインスタンスを決定する目的でのみ使用されます。ジョブが開始されたインスタンスは、そのインスタンスがリソース・グループに含まれているかどうかとは関係なく、常に使用されます。
SERVICE_NAMEパラメータは、CLUSTER=NOと同時に指定されると、無視されます。
インスタンスA、B、CおよびDを含むOracle RAC構成があります。インスタンスA、BおよびCのみで構成されるリソース・グループを持つmy_serviceというサービスが存在するとします。そのような場合は、次の内容が成立します。
データ・ポンプ・ジョブをインスタンスAで開始し、CLUSTER=YESを指定し(またはデフォルトのYをそのまま使用し)、SERVICE_NAMEパラメータを指定しなかった場合、データ・ポンプは、指定されている並列度に応じて、すべてのインスタンス(A、B、CおよびD)にワーカーを作成します。
データ・ポンプ・ジョブをインスタンスAで開始し、CLUSTER=YESおよびSERVICE_NAME=my_serviceを指定した場合、ワーカーは、インスタンスA、BおよびCのみで開始可能です。
データ・ポンプ・ジョブをインスタンスDで開始し、CLUSTER=YESおよびSERVICE_NAME=my_serviceを指定した場合、ワーカーは、インスタンスA、B、CおよびDのみで開始可能です。インスタンスDはmy_serviceに存在しませんが、インスタンスDはジョブが開始されたインスタンスであるため含まれています。
データ・ポンプ・ジョブをインスタンスAで開始し、CLUSTER=NOを指定した場合、SERVICE_NAMEパラメータを指定しても無視され、すべてのプロセスがインスタンスAで開始されます。
例
次に、SERVICE_NAMEパラメータの使用例を示します。
> expdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=hr_svname2.dmp SERVICE_NAME=sales
この例では、hrスキーマのスキーマ・モード・エクスポート(デフォルト・モード)を実行します。コマンドラインではCLUSTER=YESは指定されていませんが、それはデフォルトの動作なので、ジョブではサービス名salesに関連付けられたリソース・グループのすべてのインスタンスが使用されます。hr_svname2.dmpという名前のダンプ・ファイルが、dpump_dir1ディレクトリ・オブジェクトによって指定された場所に書き込まれます。
関連項目: