デフォルト: 現在のユーザーのスキーマ
用途
構文および説明
SCHEMAS=schema_name [, ...]
DATAPUMP_EXP_FULL_DATABASEロールがある場合、自分のスキーマ以外の単一のスキーマまたはスキーマ名のリストを指定できます。DATAPUMP_EXP_FULL_DATABASEロールでは、インポート時にスキーマを再作成できるように、指定した各スキーマのスキーマ・オブジェクト以外の補足情報をエクスポートすることもできます。この補足情報には、ユーザー定義、関連するすべてのシステムおよびロールの権限、ユーザー・パスワードの履歴などが含まれます。スキーマ・モードを使用したエクスポート対象を、フィルタ処理によってより詳細に制限できます(詳細は、「エクスポート操作中のフィルタ処理」を参照してください)。
制限事項
DATAPUMP_EXP_FULL_DATABASEロールを持っていない場合は、自分のスキーマのみ指定できます。
SYSスキーマは、エクスポート・ジョブのソース・スキーマとして使用できません。
例
次に、SCHEMASパラメータの使用例を示します。前述の例でDATAPUMP_EXP_FULL_DATABASEロールがすでに割り当てられているため、ユーザーhrが複数のスキーマを指定できることに注意してください。
> expdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=expdat.dmp SCHEMAS=hr,sh,oe
このコマンドで、スキーマ・モード・エクスポートが実行され、dpump_dir1ディレクトリにあるexpdat.dmpダンプ・ファイルに、スキーマhr、shおよびoeが書き込まれます。