デフォルト: デフォルト値は設定されていません。
注意:
VIEWS_AS_TABLES
パラメータによって、暗号化されていない形式のビュー・データはアンロードされ、暗号化されていない表が作成されます。機密データをアンロードする場合、エクスポート操作で暗号化を有効にし、必ず暗号化された表領域に表を作成することをお薦めします。REMAP_TABLESPACE
パラメータを使用して、このような表領域に表を移動できます。
用途
1つ以上のビューを表としてエクスポートするように指定します。
構文および説明
VIEWS_AS_TABLES=[schema_name.]view_name[:table_name], ...
データ・ポンプによって、ビューと同じ列を持ち、ビューからフェッチされた行データを持つ表がエクスポートされます。データ・ポンプでは、ビューに依存する権限や制約などのオブジェクトもエクスポートされます。表に適用されない依存オブジェクト(UNDER
オブジェクト権限の付与など)は、エクスポートされません。VIEWS_AS_TABLES
パラメータは、単独で使用するか、TABLES
パラメータと組み合せて使用します。どちらを使用しても、データ・ポンプでは表モード・エクスポートが実行されます。
構文要素の定義は次のとおりです。
schema_name
: ビューが存在するスキーマの名前。スキーマ名を指定しない場合、デフォルトで、エクスポートを実行するユーザーになります。
view_name
: 表としてエクスポートするビューの名前。ビューは存在し、LOB以外のスカラー列のみを含むリレーショナル・ビューである必要があります。無効なビューや存在しないビューを指定すると、そのビューはスキップされてエラー・メッセージが返されます。
table_name
: エクスポートされるビューのメタデータのソースとなる表の名前。デフォルトでは、データ・ポンプによって、ビューと同じ列およびデータ型を持つ、行の含まれない一時的なテンプレート表が自動的に作成されます。データベースが読取り専用の場合、このテンプレート表のデフォルトの作成には失敗します。この場合、表名を指定できます。表は、ビューと同じスキーマに属している必要があります。これは、ヒープ構成のパーティション化されていないリレーショナル表である必要があります。ネストした表にすることはできません。
テンプレート表が明示的に指定された複数のビューがエクスポート・ジョブに含まれる場合、それらのテンプレート表はすべて異なっている必要があります。たとえば、2つのビューで同じテンプレート表を使用している次のジョブでは、ビューの1つがスキップされます。
expdp scott/tiger directory=dpump_dir dumpfile=a.dmp views_as_tables=v1:emp,v2:emp
オブジェクトの省略をレポートするエラー・メッセージが返されます。
テンプレート表は、エクスポート操作の完了後に自動的に削除されます。それらが存在している間は、次の問合せを実行してその名前を表示できます(名前はすべてKU$VAT
で始まります)。
SQL> SELECT * FROM user_tab_comments WHERE table_name LIKE 'KU$VAT%'; TABLE_NAME TABLE_TYPE ------------------------------ ----------- COMMENTS ----------------------------------------------------- KU$VAT_63629 TABLE Data Pump metadata template table for view SCOTT.EMPV
制限事項
VIEWS_AS_TABLES
パラメータは、TRANSPORTABLE
=ALWAYS
パラメータと組み合せて使用することはできません。
VIEWS_AS_TABLES
パラメータを使用して作成された表には、指定したビューの一部であった非表示列は含まれません。
VIEWS_AS_TABLES
パラメータでは、LONG
のデータ型の列のある表をサポートしていません。
例
次の例では、ビューscott.view1
の内容をscott1.dmp
というダンプ・ファイルにエクスポートします。
> expdp scott/tiger views_as_tables=view1 directory=data_pump_dir dumpfile=scott1.dmp
ダンプ・ファイルには、ビューからフェッチされた行を持つview1
という表が含まれます。