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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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索引の自動更新

パーティション表および索引に対する個々のメンテナンス操作を説明する前に、ALTER TABLE文に指定可能なUPDATE INDEXES句の影響を説明します。

デフォルトでは、パーティション表に対する表メンテナンス操作の多くにより、対応する索引または索引パーティションが無効化(UNUSABLEとマーク)されます。索引全体または各パーティション(グローバル索引の場合)を再作成する必要があります。メンテナンス操作で、ALTER TABLE文にUPDATE INDEXESを指定すると、データベースによりこのデフォルトの動作が上書きされます。この句を指定すると、メンテナンス操作のDDL文の実行時に、データベースにより索引が更新されます。これには、次の利点があります。

ローカル索引のオプションの句で、更新されたローカル索引やそのパーティションに物理特性および記憶域特性を指定できます。

関連項目:

索引を更新する構文については、ALTER TABLEupdate_all_indexes_clauseを参照してください。

次の操作では、UPDATE INDEXES句がサポートされています。

SKIP_UNUSABLE_INDEXES初期化パラメータ

SKIP_UNUSABLE_INDEXESは、デフォルト値がTRUEの初期化パラメータです。この設定により、UNUSABLEとマークされた索引および索引パーティションのエラー・レポートが無効化されます。使用できない要素を避けるために、データベースが別の実行計画を選択しないようにするには、このパラメータをFALSEに設定する必要があります。

索引を自動更新する際の考慮事項

UPDATE INDEXESを指定する際は、次の影響に注意してください。

  • 事前にUNUSABLEとマークされていた索引が更新されるため、パーティションDDL文の実行時間が長くなる可能性があります。ただし、この増加した時間を、索引を更新せずにDDLを実行し、すべての索引を再作成する場合にかかる時間と比較する必要があります。パーティションのサイズが表サイズの5%に満たない場合は、経験則から言って、索引を更新する方が短時間ですみます。

  • EXCHANGE操作が高速な操作ではなくなりました。こちらも、DDLを実行してすべての索引を再作成する場合にかかる時間と比較する必要があります。

  • グローバル索引を含む表を更新する際の考慮事項は、次のとおりです。

    • 索引はその場で更新されます。索引の更新は記録され、REDOおよびUNDOレコードが生成されます。反対に、グローバル索引全体を再作成する場合は、NOLOGGINGモードで実行できます。

    • 索引全体を手動で再作成すると、領域がより有効に使用されて圧縮されるため、より効率的な索引が作成されます。

  • UPDATE INDEXES句は、索引構成表ではサポートされていません。ただし、DROP PARTITIONTRUNCATE PARTITIONおよびEXCHANGE PARTITION操作でUPDATE GLOBAL INDEXES句を使用して、索引構成表のグローバル索引を使用可能なままにできます。前述のリストのその他の操作では、索引構成表のグローバル索引は使用可能なままになります。また、索引構成表のローカル索引パーティションは、MOVE PARTITION操作後も使用可能なままです。