リカバリ時間目標 (RTO)は、データをリカバリする必要がある期限です。バックアップおよびリカバリ計画は、企業がデータ・ウェアハウスについて設定したRTOを満たすように設計する必要があります。たとえば、データベースの全面的な損失に際して、データの5%を12時間以内に使用可能にし、50%を2日以内に使用可能にし、残りのデータを5日以内に使用可能にすると決定する場合があります。この場合、RTOは2つあります。合計のRTOは7.5日です。
RTOを決定するには、データが使用できないことによる影響をまず特定する必要があります。RTOを設定するには、次の4つの手順を実行します。
分析と特定: リカバリの準備状況、リスクがある分野、データが使用できないために発生するビジネス・コストを理解します。データ・ウェアハウスでは、停止後n日以内でリカバリする必要があるクリティカル・データを識別する必要があります。
設計: リカバリ要件に基づいてバックアップおよびリカバリの戦略を作成します。これを行うには、論理的な関係と重要性に基づいてデータを分類します。
構築と統合: データのバックアップとリカバリを行う環境にソリューションをデプロイして統合します。バックアップおよびリカバリ計画を文書化します。
管理と展開: リカバリ計画を定期的にテストします。データ、ITインフラストラクチャおよびビジネス・プロセスが変更するにつれて、ソリューションを調整および更新するように変更管理プロセスを実装します。