デフォルトで有効になっているマルチユーザー問合せ調整アルゴリズムにより、システムのロードが上昇すると並列度が低減されます。Oracle Databaseの問合せ調整並列処理を使用すると、データベースはSQL実行時にアルゴリズムを使用して、パラレル操作がリクエストどおりのDOPを受け取るか、低いDOPに下げてシステムのオーバーロードを回避するかを決定します。
高いDOPを使用してパラレル実行を積極的に利用するシステムでは、問合せ調整アルゴリズムによってDOPが下がるのは、ごく少数の操作がパラレルで実行する場合のみです。このアルゴリズムでは最適なリソース使用率が保証されますが、ユーザーによってレスポンス時間が一定しないことがあります。確定したレスポンス時間を必要とする環境では問合せ調整並列処理のみを使用することはお薦めしません。問合せ調整並列処理は、データベース初期化パラメータPARALLEL_ADAPTIVE_MULTI_USER
を介して制御されます。