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Oracle® Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71291-10
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データ整合性の制限

ここでは、整合性制約とパラレルDML文の相互作用について説明します。

NOT NULLおよびCHECK

NOT NULLおよびCHECKの整合性制約は許可されます。列レベルおよび行レベルそれぞれで施行されるため、パラレルDMLでは問題になりません。

UNIQUEおよびPRIMARY KEY

UNIQUEおよびPRIMARY KEYの整合性制約は許可されます。

FOREIGN KEY(参照整合性)

参照整合性の制限が発生するのは、ある表に対するDML操作が別の表に対して再帰的なDML操作を引き起こす可能性があるときです。整合性チェックを実行するために、変更対象のオブジェクトに行われるすべての変更を同時に確認する必要がある場合にも、この制限が適用されます。

表8-1に、参照整合性制約に関連する表に対して実行可能なすべての操作を示します。


表8-1 参照整合性の制限

DML文 親での発行 子での発行 自己参照型

INSERT

(該当なし)

パラレル化なし

パラレル化なし

MERGE

(該当なし)

パラレル化なし

パラレル化なし

UPDATE No Action

サポート対象

サポート対象

パラレル化なし

DELETE No Action

サポート対象

サポート対象

パラレル化なし

DELETE Cascade

パラレル化なし

(該当なし)

パラレル化なし


削除カスケード

外部キーを含む表に対する削除カスケードを使用した削除はパラレル化されません。パラレル実行サーバーが、複数のパーティション(親表および子表)から行を削除しようとするためです。

自己参照型整合性

自己参照型整合性制約のある表に対するDMLは、参照されるキー(主キー)に関係する場合はパラレル化されません。その他すべての列に対するDMLでは並列処理が可能です。

遅延可能整合性制約

操作対象の表に遅延可能制約が適用される場合、DML操作はパラレルで実行されません。