Oracle® Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイド 11gリリース1 (11.1.1.8.1) E56352-01 |
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この章では、Oracle Business Intelligence Applicationsのアーキテクチャとインストール・プロセスの概要について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
図1-1は、Oracle BI Applicationsのデプロイ・アーキテクチャを示しています。
マネージャ・サーバーbi_server1にデプロイされるコンポーネント
Oracle BI Applications構成マネージャ - このコンポーネントは、システム設定、BI Applicationsの機能構成およびロード計画の定義、生成、実行および監視を可能にするWebアプリケーションです。
機能設定マネージャ - (図1-1にはFSMとして記載)このコンポーネントは、構成マネージャによって、順次処理タスクの実装とタスクの依存関係の管理に使用されるWebアプリケーションです。
ロード計画ジェネレータ - このコンポーネントは、Oracle Data Integratorリポジトリ内へのロード計画の作成に使用される一連のjarファイルです。
ATGLite - このコンポーネントは、Oracle BI Applications Configuration Managerと機能設定マネージャによって使用されるJ2EEコンポーネントです。
管理対象サーバーodi_server1にデプロイされるコンポーネント
ODIコンソール - このコンポーネントを使用すると、ETLを制御および監視できます。
ODIエージェント - このコンポーネントは、スケジュールを処理し、セッションを編成するJava EEエージェントです。
Oracle BI Applicationsのリポジトリ
Business Analytics Warehouse - Business Analytics Warehouseは、顧客中心のすべてのデータを対象とする一元化されたデータ・リポジトリであり、サポートされるソース・システムの分析要件をサポートします。Business Analytics WarehouseはOracle Databaseでのみサポートされます。
Business Intelligence Applicationsコンポーネント・リポジトリ(BIACOMP) - 構成マネージャおよび機能設定マネージャ用のリポジトリです。ロード計画の定義、BI Applicationsの製品階層、パラメータやドメイン・マッピングなどの設定オブジェクトおよび機能タスクのリストが含まれます。このリポジトリはOracle Databaseでのみサポートされます。
Business Intelligence Applications I/Oスキーマ - このスキーマはミラー・スキーマであり、他のすべてのコンポーネントによって、BIACOMPスキーマの読取りに使用されます。ETLプロセス全体において、構成および機能設定に関するデータの読取り/書込みをサポートします。
BI Applications用Oracle Data Integratorリポジトリ - このリポジトリには、BI Applications固有のビルトインETLロジックが含まれます。
クライアント層
図1-1に示したように、クライアントのホスト・マシンには、Webブラウザを通じてアクセスする、構成マネージャおよびOracle Data Integratorコンソールが表示されます。ODI Studioは、開発者のクライアント・マシンにインストールされます。BI Applicationsに使用する場合は、ODI SDKをODI Studioとともにインストールする必要があります。
その他のツール
Golden Gateは、Oracle BI Applicationsに統合されているオプション・ツールです。ソースに依存するデータ・ストアを使用することにより、ETLロードを最適化し、ソース・システムへの影響を緩和できます。
Oracle BI Applications環境へのGolden Gateのデプロイについては、『Oracle Business Intelligence Applications管理者ガイド』を参照してください。
ETLのアーキテクチャ
ETLのアーキテクチャについては、『Oracle Business Intelligence Applications ETLガイド』のETLの概要に関する項を参照してください。
Oracle BI Applicationsのインストールおよび構成プロセスには、大まかに次の手順が含まれます。
Oracle Technology Networkのシステム要件とサポートされるプラットフォームに関する説明(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
)を確認します。
インストール前要件とデプロイ要件を確認します。
インストールの前提条件
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition
「ソフトウェアのみインストール」モードでは、WebLogic Server 10.3.6が前提条件として必要になります。
「エンタープライズ・インストール」・モードでは、WebLogic Server 10.3.5がインストールされます。Oracle BI Applicationsのインストールが完了した後、WebLogic Server 10.3.6へのアップグレードを実行する必要があります。
Oracle Data Integrator
Oracle BI Applications用のスキーマを作成します。
この手順では、Business Analytics Applications Suiteのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、Oracle BI Applicationsに必要なスキーマを作成します。
Oracle BI Applicationsをインストールします。
この手順では、Business Analytics Applications Suiteのインストーラを実行して、Oracle BI Applications用のバイナリ・ファイルをインストールします。
Fusion Middlewareプラットフォーム用のパッチを適用します。
BI Applicationsを構成します。
この手順は、インストール・プロセスの構成フェーズです。この手順では、構成スクリプトを使用してOracle Business Intelligence Applicationsを構成します。
インストール後パッチを適用します。
システム設定タスクを実行します。
システム設定を実行することにより、Oracle BI Applicationsコンポーネントの統合を完了し、機能構成とデータ・ロードを実行できるようにシステムを準備します。
Oracle以外のソース・データベースを構成します。
この手順は、ソース・データベースがOracle Databaseではない場合のみ必要です。