この章では、Oracle GoldenGateエージェントの使用方法について説明します。パスワードの変更方法やメモリー割当て設定の変更方法などについても説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle GoldenGateエージェントをインストールおよび構成するには、『Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストールおよび構成』の手順に従います。Oracle GoldenGateエージェントは、Oracle GoldenGate Monitorと同じホストにインストールする必要があります。
Oracle GoldenGate Monitorを開始したら、Oracle GoldenGateエージェントを開始する必要があります。これを行うには、Oracle GoldenGate Core GGSCIに移動し、start
jagent
コマンドを実行します。
GGSCI>START JAGENT
注意: プロセスが追加または削除されると、Oracle GoldenGateエージェントは再起動せずにそれらを検出します。 |
Oracle GoldenGateエージェントのパスワードは、サポートされているすべてのプラットフォーム(IBM z/OSを除く)のOracle Walletに格納され、installation_location
/cfg
ディレクトリ内のpassword.properties
ファイルに格納されます。
サポートされているすべてのプラットフォームのエージェントのパスワードを変更するには、pw_agent_util.bat
およびpw_agent_util.sh
ユーティリティを使用します。
エージェントのパスワードを変更する手順:
インストール・ディレクトリに移動します。
Shell> cd ./installation_directory/
適切なランタイム引数を使用して、適切なpw_agent_util
ファイルを実行します。
注意: パスワード・ユーティリティを実行できるのは、Oracle GoldenGateインスタンスをインストールしたユーザーのみです。 |
Windowsの場合は、コマンドラインに次のように入力します。
Shell> pw_agent_util.bat -[updateAgentJMX | updateServerJMX | updateKeystore | updateTruststore]
UNIXの場合は、次のコマンドを入力します。
Shell>./pw_agent_util.sh -[updateAgentJMX | updateServerJMX | updateKeystore | updateTruststore]
pw_agent_util
オプションは次のとおりです。
-updateAgentJMX
では、エージェントのJMXパスワードが変更されます。
-updateServerJMX
では、Oracle GoldenGate MonitorサーバーのJMXパスワードが変更されます。
-keystore
では、Javaキーストアのパスワードが追加されます。
-truststore
では、Javaトラストストアのパスワードが追加されます。
-updateKeystore
では、Javaキーストアのパスワードが変更されます。
-updateTruststore
では、Javaトラストストアのパスワードが変更されます。
ウォレットが必要で、存在する場合は、変更されるパスワードの確認がユーティリティによって求められます。Oracle Walletが必要だが、存在しない場合は、-createオプションを付けて最初に実行する必要がある(これにより、ユーティリティが停止します)旨のメッセージがユーティリティによって返されます。ウォレットを作成するには、次のコマンド(前述と同じオプションを使用)を使用します。
Windowsの場合:
Shell> ./pw_agent_util.bat -create | -jagentonly
Linuxの場合:
Shell> ./pw_agent_util.sh -create | -jagentonly
新しいパスワードを入力および確認し、変更を実装します。リクエストを取り消すには、データを入力せずに[Enter]を押します。
変更をアクティブにするには、Oracle GoldenGateのインストール場所に移動し、GGSCIを起動します。次に、Oracle GoldenGateのリリースに応じて、次のいずれかを実行します。
Oracle GoldenGateリリース11.1.1.1の場合は、Oracle GoldenGate Managerを一度停止してから再び開始します。
GGSCI> STOP MANAGER GGSCI> START MANAGER
Oracle GoldenGateリリース11.2.1の場合は、Oracle GoldenGateエージェントを一度停止してから再び開始します。
GGSCI> STOP JAGENT GGSCI> START JAGENT
Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降のスタンドアロン・エージェントのメモリー割当てを変更するには、次の手順に従います。
Oracle GoldenGateのインストール場所に移動します。
GGSCIを起動し、エージェント・パラメータ・ファイルを編集します。
Shell> GGSCI GGSCI> EDIT PARAMS JAGENT
デフォルトのメモリー割当てである-Xms
と最大メモリー割当てである-Xmx
の設定は、エージェントの起動文字列に含まれます。次の例では、デフォルトを64MB
に設定し、最大を512MB
に設定します。
java -jar -Xms64m -Xmx512m dirjar/jagent.jar
必要に応じて割当て数を変更し、パラメータ・ファイルを保存し、エディタを終了します。
エージェントを一度停止してから再び開始して、変更を実装します。
GGSCI> STOP JAGENT GGSCI> START JAGENT