この章では、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始と停止、ユーザー・インタフェースの開始、パスワードの変更、メモリー割当てやタイムアウト間隔の設定の変更など、Oracle GoldenGate Monitorサーバーを使用するときに実行するタスクについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始および停止の方法について説明します。
Oracle GoldenGate Monitorサーバーの開始は、2つまたは3つの手順のプロセスです。
WebLogic Administration Serverを開始します。
必要に応じて、Oracle GoldenGate Monitorサーバーの資格証明を更新します。
WebLogic管理対象サーバーの起動
詳細は、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のOracle GoldenGate Monitor Serverの開始に関する項を参照してください。
次の手順に従い、Oracle GoldenGate Monitorサーバーを停止します。
実行中のインタフェース・セッションを閉じます。
OGGMON_DOMAIN/bin
(OGGMON_DOMAIN\bin
(Windows))に移動し、次のコマンドを入力して、サーバーを停止します。
Linux:
$ ./stopManagedWebLogic.sh
Windows:
C:\path\to\bin> stopManagedWebLogic.cmd
Oracle GoldenGate Monitorをアンインストールする場合など、一部のシナリオでは、管理サーバーの停止が必要になる場合があります。管理サーバーを停止するには、「管理サーバーの停止の手順」を参照してください。
WebLogic Server管理サーバーおよび管理対象Oracle GoldenGate Monitorサーバーでは、どちらでもOracle GoldenGate Monitorコンソールを起動できます。これを行うには、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のOracle GoldenGate Monitorコンソールの起動に関する項の手順に従います。
アプリケーションにログインすると、構成済のソリューションがソリューション検出プロセスによって検出されます。
必要に応じてMonitorサーバーおよびリポジトリのパスワードを変更できるユーティリティが提供されています。必要に応じてOracle GoldenGate Monitorを調整できるように、メモリー割当てを変更することもできます。
Oracle GoldenGate Monitorサーバーのパスワードは、サーバーのインストール中に入力した内容に基づいて初期設定されます。インストール・プログラムによってOracleWalletが作成され、サポートされているすべてのプラットフォーム上でパスワードが格納されます。
パスワードを変更するには、WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドupdateCred()
を使用します。WLSTとは、WebLogic Serverドメインの作成、管理、および監視に使用するコマンドライン・スクリプト環境です。
ORACLE_HOME/common
のbin
サブディレクトリに移動し、WLSTを起動します。
Linuxの場合
$ORACLE_HOME/common/bin>./wlst.sh
Windowsの場合:
C:\ORACLE_HOME\common\bin>./wlst.cmd
サーバーに接続します。
wls:/offline> connect('username','password','host:port')
次に示すように、updateCred()
を使用してパスワードを変更します。
JMXパスワードを変更するには、次のように入力します。
wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key=" WEB.JMX.PASSWORD",user="username",password="new_jmx_password",desc="JMX Password")
キーストアのパスワードを変更するには、次のように入力します。
wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.KEYSTORE.PASSWORD",user="username",password="new_keystore_password",desc="Keystore Password")
トラストストアのパスワードを変更するには、次のように入力します。
wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.TRUSTSTORE.PASSWORD",user="username",password="new_truststore_password",desc="Keystore Password")
SMTPパスワードを変更するには、次のように入力します。
wls:/test_domain/serverConfig>updateCred(map="OGGMONITOR",key="MONITOR.SMTP.PASSWORD",user="username",password="new_smtp_password",desc="SMTP Password")
Oracle GoldenGate Monitorサーバーに割り当てられているRAMの量は、監視可能なOracleGoldenGateインスタンスおよびプロセスの数に影響します。
注意: メモリー要件の設定の詳細は、Oracle WebLogic ServerのパフォーマンスのチューニングのJava仮想マシン(JVM)のチューニングに関する項を参照してください。 |
推奨するメモリー設定は次のとおりです。
設定 | サイズ |
---|---|
最小ヒープ( |
512MB |
最大ヒープ( |
1024MB |
Permgenサイズ( |
256MB |
最大Permgenサイズ( |
512MB |
使用するコマンド
JAVA_OPTS=-Xms512m -Xmx1024m -XX:PermSize=256m -XX:MaxPermSize=512m
注意: Oracle GoldenGate MonitorサーバーがWindows 32ビット版で実行されている場合は、最大メモリー割当てを800MB、MaxPermSizeを340MBに減らす必要があります。メモリー割当てを減らすと、監視用にサポート可能なターゲット・システムの数が減ります。このため、これらのインストールでは、他のオペレーティング・システムでサポートされているターゲット・システムの数を監視できなくなります。 |