この章では、監視を有効にするためにOracle GoldenGateインスタンスで設定されているパラメータ、Oracle GoldenGate Monitorのデータ・ストアを作成および変更するのに使用するコマンド、および監視データを処理するOracle GoldenGate Monitorエージェントを開始するのに使用するコマンドについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle GoldenGateパラメータは、Oracle GoldenGateプロセスの構成、実行および管理に使用されます。ここに含まれるパラメータは、Oracle GoldenGate MonitorサーバーまたはOracle Enterprise Managerによる監視に適用されます。
ENABLEMONITORAGENT
適用対象
GLOBALS
ENABLEMONITORAGENT
パラメータでは、Oracle GoldenGate agent for Oracle GoldenGateリリース11.1.1.1を有効にします。詳細は、『Oracle GoldenGate Windows and UNIXリファレンス・ガイド』(11.1.1.1リリース)を参照してください。
注意:
|
構文
ENABLEMONITORAGENT
ENABLEMONITORING
適用対象
GLOBALS
ENABLEMONITORING
パラメータでは、Oracle GoldenGateの監視を有効にします。監視は、適用対象のOracle GoldenGateのインスタンス内のExtract、ReplicatおよびManagerプロセスに対して有効になっています。
ENABLEMONITORING
は、Oracle GoldenGateプロセスに関するステータスやその他の情報をOracleGoldenGate MonitorまたはOracle Enterprise Managerに提供する監視ポイントの収集をアクティブにします。
注意:
|
構文
ENABLEMONITORING
Oracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェース(GGSCI)は、ユーザーとOracle GoldenGate機能コンポーネント間のコマンド・インタフェースです。Oracle GoldenGateリリース11.2.1以降では、コマンドは、Oracle GoldenGateと、Oracle GoldenGate MonitorサーバーまたはOracle Enterprise Managerによる監視との間のインタフェースの設定および制御に使用されます。
注意: この項の一部のコマンドまたはオプションは、Oracle GoldenGate 11.2.1.0.7以降の場合にのみ有効としてマークされ、その他は、11.2.1以降で有効です。 |
CREATE DATASTORE
CREATE DATASTORE
では、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアをOracle GoldenGateインストール・ディレクトリに作成します。データ・ストアには、Oracle GoldenGate Extract、ReplicatおよびManagerプロセスによって提供される監視情報が保持されます。これは、監視を使用する場合に必要な手順です。
構文
CREATE DATASTORE [ MMAP | SHM [ID number
] ]
MMAP
は、データ・ストアがプロセス間通信にメモリー・マップ・ファイルを使用する必要があることを示します。これは、Windowsプラットフォームのデフォルトです。MMAP
オプションは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。
注意: ネットワーク・ファイル・システム(NFS)、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)、Oracle Databaseファイル・システム(DBFS)などの共有ネットワーク・ファイル・システムを実行している場合は、 |
SHM
は、データ・ストアがプロセス間通信にSystem V共有メモリーを使用する必要があることを示します。これは、Windows以外のプラットフォームのデフォルトです。オプションのID
は、number
をSystem V共有メモリー・キーに使用する必要があることを指定します。ID
number
が入力されていない場合は、1000から開始し、割当てごとに1ずつ増分するデフォルトのキーが割り当てられます。SHM
オプションは、Windowsプラットフォームでは利用不可で、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降でのみ有効です。
例
CREATE DATASTORE CREATE DATASTORE MMAP CREATE DATASTORE SHM CREATE DATASTORE SHM ID 1000
ALTER DATASTORE
ALTER DATASTORE
では、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアによるプロセス間通信に使用されるメモリー・モデルを変更します。このコマンドを使用する前に、すべてのOracle GoldenGateプロセス(Managerを含む)を停止します。このコマンドは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。
構文
ALTER DATASTORE [ MMAP | SHM [ID number
] ]
MMAP
は、データ・ストアがプロセス間通信にメモリー・マップ・ファイルを使用する必要があることを示します。
SHM
は、データ・ストアがプロセス間通信にSystem V共有メモリーを使用する必要があることを示します。オプションのID
は、number
をSystem V共有メモリー・キーに使用する必要があることを指定します。ID
number
が入力されていない場合、キーはGGSCIによって選択されます。このオプションは、Windowsプラットフォームでは使用できません。
例
ALTER DATASTORE MMAP ALTER DATASTORE SHM ALTER DATASTORE SHM ID 1000
DELETE DATASTORE
DELETE
DATASTORE
コマンドでは、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアをOracle GoldenGateインストール・ディレクトリから削除します。このコマンドを使用する前に、すべてのOracle GoldenGateプロセス(Managerを含む)を停止します。このコマンドは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。
構文
DELETE DATASTORE [!]
!
(感嘆符)は、データ・ストアを削除するかどうかを確認するプロンプトをバイパスします。
例
DELETE DATASTORE DELETE DATASTORE !
INFO DATASTORE
INFO
DATASTORE
コマンドでは、Oracle GoldenGate Monitorデータ・ストアによるプロセス間通信に使用されるメモリー・モデルの情報を表示します。このコマンドは、Oracle GoldenGateリリース11.2.1.0.7以降で有効です。
構文
INFO DATASTORE
REPAIR DATASTORE
REPAIR DATASTORE
コマンドでは、Oracle GoldenGateインストールのデータ・ストアを修復します。すべてのExtractおよびReplicatプロセスが登録されていることをチェックし、内部整合性エラーの解決を試みます。REPAIR DATASTORE
では、前のバージョンのデータ・ストアからの更新時に、必要な更新を適用します。
このコマンドを使用する前に、すべてのOracle GoldenGateプロセス(Managerを含む)を停止します。
構文
REPAIR DATASTORE
INFO JAGENT
INFO JAGENT
では、Jagentが実行中かどうかを表示します。
構文
INFO JAGENT
例
INFO
リクエストは、Oracle GoldenGateエージェントが実行中または停止中かを返します。
INFO JAGENT
JAgent is DOWN!
START JAGENT
START JAGENT
では、エージェント・プロセスを開始します。開始したことを確認するには、INFO JAGENT
またはSTATUS JAGENT
コマンドを使用します。
注意: 追加または削除されたプロセスを検出するために、エージェント・プロセスを再開する必要はありません。 |
構文
START JAGENT
例
START JAGENT
GGCMD JAGENT started.
INFO JAGENT
STATUS JAGENT
では、エージェントが実行中かどうかを判断します。
構文
STATUS JAGENT
例
STATUS JAGENT
JAgent is running.