次のトピックでは、Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.1.3)で導入された新機能および製品のその他の重要な変更について説明し、追加情報の参照先について紹介します。このドキュメントは、以前は『Oracle® GoldenGate Monitor管理者ガイド』というタイトルでしたが、その新版になります。
Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.1.3)の新機能は次のとおりです。
Oracle GoldenGate Monitorコンソールの「Data and Alerts View」タブ、「Log」タブ、「Configuration」タブおよび「Problem Summary」タブのダイアグラム領域から、次のいずれかのアイコンをクリックすることで、ReplicatまたはExtractプロセスを開始、停止および強制終了できるようになりました。
アイコン | 用途 |
---|---|
|
開始 |
|
停止 |
|
強制終了 |
構成ファイル(*.prm
)を編集できるようになりました。「Configuration」タブでインスタンスを選択すると、そのインスタンスの構成ファイルがタブの下部に表示されます。パネルの右下隅の「Edit」をクリックすると、テキスト・エディタに変わり、必要に応じて構成を変更できます。
Oracle GoldenGate Monitorコンソールの下部のパネルに、破棄ファイルとレポート・ファイルおよびGSSERR.logメッセージを表示できるようになりました。
選択したインスタンスの破棄ファイルとレポート・ファイルは、「Logs」タブの下部に表示されます。レポート・タイプは別のタブで確認できます。これらのタブは2つのセクションに分割され、レポートのリストが左側、レポートの内容が右側に表示されます。
「Discard」タブには、破棄ファイルが表示されます。このファイルには、ExtractまたはReplicatのそれぞれのセッションを失敗したデータに関する情報が含まれます。
「Report」タブには、特定のExtractまたはReplicatインスタンスに対して生成されたランタイム・レポートが表示されます。これらのレポートには、次の情報が表示されます。
バージョン情報および選択した環境設定
ランタイム・パラメータ
ランタイム・メッセージおよび統計
Oracle GoldenGateエラー・ログ・ファイルが「Logs」タブの下部に表示されるようになりました。メッセージは降順で配列され、最新のメッセージが最上部に表示されます。エラー・ログの各行には、タイムスタンプ、重大度、エラー・コード、メッセージをレポートするプロセス、および実際のメッセージが表示されます。これにより、関連するレポートのデータのエラーおよび警告を追跡できます。また、レポートの下部には、「Download ggserr.log」のリンクが表示されます。このリンクをクリックすると、ggserr.log
をダウンロードして表示できます。
JAgentがOracle GoldenGateエージェントによって置き換えられました。エージェントは個別にダウンロードするため、個別のインストール・プロセスが必要です(『Oracle GoldenGate Monitor Agentのインストールおよび構成』を参照)。フル機能を実現し、すべてのコマンドおよび制御機能(ログの編集、停止、表示など)を利用するには、Oracle GoldenGateエージェント12c (12.1.3)をインストールする必要があります。また、バージョン12c (12.1.3)では、新規プロセス、または既存のプロセスが再起動なしに削除されていることをエージェントが認識します。詳細は、第3章「Oracle GoldenGate Monitorエージェントの使用」を参照してください。
以前のバージョンのOracle GoldenGate Monitorでは、プロセスのダイアグラム・ビューに完全なソリューション(データベースで開始および終了するプロセス)のみが表示されましたが、バージョン12c (12.1.3)では、データベースで開始および終了しない場合でも、つなぎ合せたプロセスがソリューション(部分的なソリューション)のダイアグラム・ビューに表示されるようになりました。
インスタンス・レベル・セキュリティは、選択したインスタンスにユーザー・アクセスを付与しますが、これは、Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.1.3)の新機能です。現在の機能レベルのセキュリティに加えて、インスタンス・レベルのセキュリティは、異なるホスト/インスタンスへの異なるユーザーのアクセスを制限します。詳細は、次を参照してください。
「Oracle GoldenGate Monitorの使用の「ユーザーへのインスタンスの割当て」。
Deltaメトリックは、既存のすべての合計件数メトリックの拡張で、サンプル間の変更を追跡します。たとえば、操作の合計数がサンプル期間で100から5000に変更されると、Delta操作メトリックは2番目のサンプル期間で4900になります。3番目の期間で変更が発生しない場合、Delta操作はゼロになります。
UTF-8キャラクタ・セットを含む、各種文字エンコーディングがパラメータ・ファイルでサポートされます。
Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.1.3)でIBMのz/OSオペレーティング・システムがサポートされるようになりました。詳細は、『DB2 z/OSのためのOracle GoldenGateのインストールおよび構成』を参照してください。
Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.1.3)でSecure Sockets Layer認証がサポートされるようになりました。詳細は、第5章「SSL通信の使用」を参照してください。
Oracle GoldenGate Monitor 12c (12.1.3)では、Java 1.7 JREが必要です。詳細は、Oracle GoldenGate Monitorサーバーのインストールおよび構成のターゲット・マシンへのJDK 1.7のインストールに関する項を参照してください。
コンソールの「Configuration」表の下部に、各インスタンスの構成(.prm
)ファイルの内容が表示されます。構成ファイルには、1つ以上のインクルード・ファイルが含まれます。
extract ext1
userid oggsrc,password oggsrc
discardfile ./dirdat/ext1.dsc,purge
exttrail ./dirdat/e1
table oggsrc.tcustmer;
include dirprm/my.inc
ファイル名はハイパーリンクです。ファイル名をクリックすると。ファイルを表示できます。ファイルは、構成ファイルの領域内のインクルード・ファイルの名前のラベルが付いた個別のタブに表示されます。
インスタンスで収集されるすべての数値属性をグラフ・ビューのデータで表示できるようになりました。