この章では、基本的な調整方法について説明します。この付録には、次の項があります。
各種ラック・コンポーネントのパスワードは、ハードウェアおよびソフトウェアの初期構成後に変更できます。
計算サーバーでユーザー・アカウントおよびGRUBパスワードを変更できます。計算サーバーのデフォルト・ユーザー・アカウントはroot
およびソフトウェア所有者アカウントです。通常、ソフトウェア所有者のアカウントはoracle
です。
計算サーバーには、root
およびソフトウェア所有者(通常はoracle
)の2つのデフォルトのユーザー・アカウントがあります。
計算サーバーでユーザー・アカウントのパスワードを変更するには、次のようにします。
ストレージ・サーバーのデフォルトのユーザー・アカウントはroot
、celladmin
およびcellmonitor
です。
ストレージ・サーバーでユーザー・アカウントのパスワードを変更するには、次のようにします。
配電ユニット(PDU)のデフォルトのユーザー・アカウントはadmin
です。最大で5つまでユーザーを作成し、そのパスワードを設定できます。
PDUでユーザーおよびパスワードを作成するには、次のようにします。
Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)のデフォルトのユーザー・アカウントはroot
です。
Oracle ILOMユーザーのパスワードを変更するには、次のようにします。
この例では、user1
のパスワードが変更されます。
set /SP/users/user1 password Changing password for user /SP/users/user1/password... Enter new password:******** Enter new password again:******** New password was successfully set for user /SP/users/user1
InfiniBandスイッチのデフォルトのユーザー・アカウントはroot
、ilom-admin
、ilom-user
、ilom-operator
およびnm2user
です。
InfiniBandスイッチでユーザーのパスワードを変更するには、次のようにします。
関連項目:
次のWebサイトの『Sun Datacenter InfiniBand Switch 36 User's Guide』を参照してください。
ドメイン・ネーム・システム(DNS)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。Recovery Applianceのすべてのサーバーおよびスイッチは、同じDNSサーバーを参照する必要があります。この項では、サーバーおよびスイッチを同じDNSサーバーに設定する方法について説明します。サーバーは1回に1つずつ変更することをお薦めします。
InfiniBandスイッチでDNSサーバー・アドレスを変更するには、Oracle ILOMに接続し、ilom-admin
ユーザーとしてログインします。次のいずれかの方法を選択できます。
Oracle ILOM Webインタフェース
「構成」タブをクリックして、DNSサーバー・アドレスを設定します。
Oracle ILOM CLI
次のコマンドを使用して、DNSを設定します。
set /SP/clients/dns nameserver=dns_ip
前述のコマンドで、dns_ipはDNSサーバーのIPアドレスです。複数のサーバーの場合は、カンマ区切りのリストを入力します。次に例を示します。
set /SP/clients/dns nameserver=dns_ip1,dns_ip2,dns_ip3
ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーの構成設定は、初期設定後に変更できます。同じ時刻に同期されるように、Recovery Applianceのすべてのサーバーおよびスイッチは、同じNTPサーバーを参照する必要があります。この項では、Recovery Applianceのサーバーおよびスイッチを同じNTPサーバー・アドレスに設定する方法について説明します。各サーバーは1つずつ変更することをお薦めします。
この項の内容は次のとおりです。
注意:
この作業が完了したら、Recovery Applianceを再起動する必要があります。
Recovery Applianceで使用する1つまたは2つのNTPサーバーを構成できます。
注意:
InfiniBandスイッチのファイルは手動で編集しないでください。
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36でNTPサーバー・アドレスを設定するには、次のようにします。
この項では、初期の構成およびデプロイメント後に、Recovery Applianceでタイムゾーンを変更する場合の詳細を示します。タイムゾーン設定を変更する場合は、次のコンポーネントを変更する必要があります。
ストレージ・サーバー
計算サーバー
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチ
Ciscoスイッチ
注意:
タイムゾーン設定を変更する前に、ストレージ・サーバー上のセル・サービスとOracle Clusterwareサービスを停止する必要があります。
次の作業では、コンポーネントでタイムゾーン設定を変更する方法について説明します。
すべてのストレージ・サーバーに対する設定変更を完了してから、計算サーバーの設定を変更してください。
ストレージ・サーバーでタイムゾーン設定を変更するには、次のようにします。