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Oracle Sales Cloudカスタマイズ・スタート・ガイド
リリース9
E60817-01
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3 進行中の作業の分離

Salesアプリケーションのユーザーが混乱しないようにするには、変更が完了して十分にテストされるまで、変更を切り離す必要があります。サンドボックスとは、変更を十分にテストしてからメイン・アプリケーションとマージしてエンド・ユーザーが使用できるようにする独立した開発環境です。行った変更は、サンドボックス(有効にした場合)に接続した個人のみが表示できます。ここでは、サンドボックスの使用方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

サンドボックスについて

サンドボックスでは、他のユーザーに影響を及ぼさずに変更を実装してテストできます。たとえば、フィールドをページに追加している場合、フィールドをすべて追加するまで他のユーザーに作業が見えないようにする必要があります。他のユーザーに変更が表示されないようにするには、サンドボックスで作業します。サンドボックスで作業するには、サンドボックスを作成して有効にします。サンドボックスを有効にしたユーザーであれば誰でもそのサンドボックスで行った変更を表示できます。サンドボックスを公開すると、そのサンドボックスで行った変更は、影響を受けるページおよびフィールドを表示する権限を持つすべてのユーザーに表示されます。

サンドボックス・マネージャを使用してサンドボックスにアクセスします。「設定およびアクション」メニューにサンドボックス・マネージャが表示されない場合は、アプリケーション管理者に連絡してツールへのアクセス権の付与を依頼します。

カスタマイズを行う場合、次の手順に従う必要があります。

  1. 会社のポリシーと手続きに従って作業するサンドボックスを取得します。

  2. サンドボックスの有効化」の説明に従って、取得したサンドボックスを有効にします。

  3. サンドボックスでカスタマイズを行います。

  4. サンドボックスでカスタマイズをテストします。

  5. 会社のポリシーと手続きに従って、サンドボックスを公開し、変更を本番環境に移行します。

サンドボックスが公開されると、これらの変更は簡単に元に戻せなくなります。サンドボックスを有効化して変更を行う前に、この処理がアプリケーションの全ユーザーにどのような影響を与えるかを理解することが重要です。変更する前に計画および設計を行うことに加えて、次の原則に従うことでサンドボックスを効果的に使用できるようになります。


注意:

サンドボックスでは、オブジェクト定義などサンドボックス自体の中で行われた変更が切り離されます。新しいオブジェクトやフィールドの名前の登録など一部の変更は、サンドボックスの外のデータベースで行われるため、サンドボックスの削除後も維持されます。名前が最初に作成されたサンドボックスを削除しても、新規作成したオブジェクトやフィールドに既存の名前を使用できません。


サンドボックスの有効化

サンドボックスを有効化してから、サンドボックス内で変更を実行する必要があります。また、変更を公開する前に、サンドボックスを有効化して、他のユーザーが行ったカスタマイズを確認しテストする必要があります。


注意:

必ず会社のポリシーと手続きに従って作業するサンドボックスを取得してください。


ビデオ ビデオ

サンドボックスを有効化するには、次の手順を実行します。

  1. 設定およびアクション」メニューの「管理」グループで、「サンドボックスの管理」を選択します。

  2. 使用するサンドボックスを選択し、「有効として設定」をクリックします。

  3. 設定およびアクション」メニューで、「サイン・アウト」を選択します。サンドボックスを有効化するたびに、サイン・アウトしてから再度サイン・インしてキャッシュを消去する必要があります。

  4. アプリケーションに再度サイン・インすると、有効なサンドボックスの名前が各ページの上部に表示されます。

複数のユーザーの処理

複数のユーザーがサンドボックスでリソースを変更することで発生する競合を回避する最も簡単な方法は、一度に1人のユーザーしかサンドボックスで作業させないことです。同時に複数のユーザーにサンドボックスで作業させる必要がある場合は、次のガイドラインに従って競合を回避します。

追加情報

サンドボックスの使用の詳細は、Customizing SalesApplication Composer: Using Sandboxesを参照してください。