Oracle Exadataプラグインでは、Oracle Enterprise ManagerでExadata Database Machineの統合ビューを使用でき、すべてのハードウェア・コンポーネントとその物理的な場所、およびステータスを示す統合ビューが提供されます。
この章では、次のリリース・サマリーでOracle Exadataプラグインによって提供される重要な機能および拡張について説明します。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0には、次の機能領域に実装された様々なバグ修正と拡張が含まれています。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0と一緒に必要なパッチのリストを確認してください。パッチの詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com
)のORACLE EXADATA DATABASE MACHINE X5-2のEnterprise Manager 12cサポート (ドキュメントID 1967701.1)を参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1967701.1
Oracleが新しいハードウェアおよびソフトウェアをリリースする際には、新製品に対応するようにOracle Exadataプラグインが更新、テストおよび認証されます。ハードウェアおよびソフトウェアのサポートの詳細は、第1章の「Oracle Exadata Database Machineでサポートされているハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0では、次のハードウェアおよびソフトウェアをサポートしています。
Oracle Exadata Serverバージョン:
11.2.3.3.1以前。
12.1.1.1.0には、Oracle Database 12cのサポートが含まれています。
12.1.2.1.0
12.1.2.1.1
12.1.2.1.1リリースおよびパッチ2024004。My Oracle SupportのDoc ID 1959143.1を参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1954819.1
12.1.1.1.2
12.1.1.1.2リリースおよびパッチ20699031。My Oracle SupportのDoc ID 1995937.1を参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=195937.1
Exadataハードウェア:
X4-2、X4-8
注意: Exadata X4-2およびX4-8では、高度なPDU監視および管理が提供されます。ただし、高度なPDUの監視および管理のために、PDUでSNMP MIBオプションをOriginal-MIBに設定する必要があります。詳細は、「高度なMIBの非互換性」を参照してください。 |
X5-2
Extreme Flashストレージ・サーバー
Oracle SuperClusterハードウェア:
T5-8
M6-32
注意: Oracle SuperCluster M6-32サーバーのサポートの詳細は、My Oracle SupportのSuperCluster M6のOracle Enterprise Manager Exadataプラグイン・サポート (ドキュメントID 1920159.1)を参照してください。
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Oracle SuperCluster v2.0ソフトウェア:
仮想化機能が拡張され、SPARC 3.1.1をサポートするOracle VM Server、IOドメイン作成ツール、OVMテンプレートなどの新しい高度なツールが使用できます。
Elastic構成
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0は、マルチテナンシ・データベース(CDB/PDB)環境拡張用に次のIORMをサポートしています。
PDBレベルの詳細内訳の付いたCDBレベルI/Oワークロード・サマリー
Oracle Database 12c用のI/Oリソース管理
各Exadata Storage ServerにあるCDBおよびPDB用I/O使用率に関するExadata Database Machineレベルの物理的視覚化
データベース・リソースの管理UIへの統合リンク
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0は、Exadata Storage ServerおよびStorage Server Gridホームページの次の更新をサポートしています。
顧客の使用事例に対応するために再編成されたホームページUI
フラッシュおよびハード・ディスクに関する粒度の細かいパフォーマンス・サマリーを提供します。
フラッシュ・キャッシュおよびスマート・スキャンの効率を強調した新しい使用方法の統計を提供します。
次の新しいメトリックを提供します:
フラッシュおよびハード・ディスクによるI/O時間の配布。
データベース1個当たりのIORM待機
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0は、「パフォーマンス」ページの次の更新をサポートしています。
新しいUI表示および編成。
単一ページのフラッシュおよびハード・ディスク・パフォーマンス・グラフのサイドバイサイド比較。
複数のExadata Storage Server間でのパフォーマンス比較
ハードウェア制限に達するワークロードを特定するためのフラッシュおよびハード・ディスクのパフォーマンス使用率。
Exadata Database Machineラックの、複数のDatabase Machineへの論理的分割。
サポートされている構成は次のとおりです。
各パーティションは、単一のOneCommandデプロイメントで定義されている。
計算ノードはパーティション間で共有されていない。
複数のパーティションが同じインフィニバンド・ネットワークで接続されている。
同じパーティションの計算ノードが同じクラスタを共有している。
予期される動作
カスタマイズされたExadata Database Machine名を指定する機能。
ユーザーは各Exadata Database Machineの各コンポーネントを確認して選択できる。
各パーティションに「small-p」ターゲットを選択する柔軟性がある。
検出後のスイッチの追加機能を含め、一部またはすべてのインフィニバンド・スイッチを監視対象のネットワークの一部として選択する柔軟性がある。
Exadata Database Machine間で共有される一部またはすべてのセルを選択する柔軟性がある。
Exadataプラグインは、仮想インフラストラクチャ・プラグインとともに仮想化されたExadata Database Machineを検出、管理および監視します。詳細は、「仮想化されたExadata Database Machine」を参照してください。
Enterprise Managerでは、データベース・プラグインを使用してOracle Databaseがサポートされています。ExadataプラグインはDatabaseプラグインの機能を補強し、次のような追加の機能にアクセスできます。
Exadataでのスナップ・クローンのサポート:
Enterprise ManagerのOracle Database機能のためのクラウド管理パックを使用すると、Exadataシステム上にテスト・マスターを作成して、時間および領域の有効活用が可能なマルチテナント・データベースおよびExadata上にデータベース・クローンを作成することができます。
データベース・プラグインのサマリーは、次を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e25353/whats_new.htm#CHDDCBAI
Exadataでのデータベース・スナップ・クローンの概要は、次のビデオを参照してください。
https://www.youtube.com/watch?v=nvEmP6Z65Bg
スナップ・クローンの機能は、次のとおりです。
迅速で領域の効率的な使用が可能なスナップショット・データベースを作成し、ベースとなる読取り専用のデータベースのコピーを読み取り、スパース・ディスク・グループに書き込む、スナップショット・データベースまたはスナップショット・マルチテナント・データベースを作成することができます。
マルチテナント・データベースとの統合により、シングル・クリック (スパース技術を使用した高速データベース・スナップショット)を使用してデータベース・スナップショットの作成が可能です。
すべてのExadata機能はスナップショットで機能します(スマート・スキャン、スマート・フラッシュ・キャッシュ、リソース管理など)。
Exadataストレージ・セル上にデプロイされるコードは、最初の書込みで割り当てられます。
ファイル中心ではなく、データベース中心のclonedb
コードを使用して作成します。
"スパース・ファイル"を補強して、ストレージ・フットプリントを減らします。
スナップショット・ソースは、"テスト・マスター"と呼ばれ、読取り専用です。
prodデータベースのスナップショットはありません
スマート・スキャンおよびその他のExadata固有の機能を有効化して、開発環境およびテスト環境で使用します。
その他のデータベース・スナップショット統合機能を使用して、起動します。
SNAPSHOT COPY
(マルチテナント・データベース用)。
CLONEDB
(非コンテナ・データベース用)。
自動化キットにより、Exadata上のEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース5エージェントはExadataの監視が可能になり、(オプションで)ExadataでDatabase as a Service (DBaas)として設定することもできます。
Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0では、次のOracle SuperCluster v2.0をサポートしています。
高速設定キット: Database as a Service (DBaaS)を数分で設定できます。
DBaaS高速スタート・キットは、設定自動化キットと統合し、ExadataおよびSuperClusterで使用できます。このキットを使用すると、SuperClusterの管理が飛躍的に拡張するため、クラウドを数分以内に設定することが可能で、SuperCluster上のROIが向上します。
高速スタート・キットは、DBaaS用にクラウドを設定する単一のコマンド・ソリューションを提供します。このコマンドを使用すると、ロール、管理者、名前付き資格証明、PaaSインフラストラクチャ・ゾーン、データベース・プールおよびサービス・テンプレートなどのすべてのクラウド・アーティファクトを作成できます。高速スタート・キットが正常に実行されると、セルフサービス・コンソールから専用データベースへのリクエストの送信が準備されます。
設定自動化キット: 搭載および監視をサポートします。
このキットは、管理エージェントをすべてのクラスタ上にデプロイし、Enterprise ManagerのOracle SuperCluster v2.0の一部である複数のReal Application Clusters (RACs)を検出します。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、次の機能領域に実装された様々なバグ修正と拡張が含まれています。
Oracleが新しいハードウェアおよびソフトウェアをリリースする際には、新製品に対応するようにOracle Exadataプラグインが更新、テストおよび認証されます。ハードウェアおよびソフトウェアのサポートの詳細は、第1章の「Oracle Exadata Database Machineでサポートされているハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0では、次のハードウェアおよびソフトウェアをサポートしています。
Exadata Serverバージョン11.2.3.3におけるExadata X4-2の認証およびサポート(次のEnterprise Managerパッチが適用されている場合)
パッチ17965602: Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)に基づいたプラットフォーム・パッチで、計算ノードの監視に必要。
パッチ17861041: Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0用のプラグイン・パッチ。Exadata Storage Serverの監視に必要。
前述のパッチには、Exadata X4-2サーバーとともにインストールされているExadataソフトウェア・バージョン11.2.3.3での問題点に関する修正も含まれています。これらおよび他のパッチの詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com
)のOracle Enterprise Manager ExadataプラグインでサポートされているExadataストレージ・ソフトウェア・バージョン (ドキュメントID 1626579.1)を参照してください。
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1626579.1
Exadata 11.2.3.2.1におけるOracle Database 12.1.0.1の6月版リリースおよびパッチの認証。
注意: OneCommandを使用してdatabasemachine.xml ファイルを正常に生成するには、最初にMOS上で最新のOneCommandにアップグレードしてから、OneCommand Deployment Configuration AssistanceがBP 18 (11.2.0.3.18)以上であることを確認する必要があります。
My Oracle Supportでダウンロードできるパッチの完全なリストは、『Database Machine and Exadata Storage Server 11g Release 2 (11.2) Supported Versions』(ドキュメントID 888828.1)のOneCommandに関する説明を参照してください。
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Oracle Exadataプラグインを使用すると、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを介してOracle Exadata Database Machineを管理できます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、Database Machineを管理するための次の機能が含まれています。
現在、Database Machineターゲットは、ソフトウェアおよびハードウェアの在庫情報機能をサポートしています。
Database Machineのナビゲーション・ツリーには、Database Machineに常駐しているデータベースも表示されます。
Database Machineのホームページには、データベース、ASM、クラスタなど、Database Machineに常駐している主要なソフトウェア・コンポーネントを表示するためのタブがあります。
「データベース・マシンの検出」の「サマリー」ページには、「データベース検出」へのオプションのリンクが表示されます。
Oracle Exadataプラグインを使用して、Exadata Storage Serverのパフォーマンスを最大化できます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、Exadata Storage Serverを管理するための次の機能が含まれています。
現在、I/Oリソース管理(IORM.)構成メトリックでは、カテゴリ計画データを表示できます。
注意: 前述の内容は、表示目的のみに適用される内容です。IORMユーザー・インタフェースでは、IORMカテゴリ計画は設定できません。 |
Oracle Exadataプラグインを介してEnterprise Manager Cloud Controlを使用することにより、インフィニバンド・ネットワークやスイッチなど、Exadata Database Machineの個別のコンポーネントを管理できます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、インフィニバンド・ネットワークおよびスイッチを管理するための次の機能が含まれています。
追加のインフィニバンド・スイッチ・センサー障害検出(電源ユニット・センサーおよびファン検出センサーを含む)。
メトリック・レポートは、Oracle Exadata Database Machineを効率的に管理するために重要です。メトリックを使用すると、最大使用時間に達したときなどに、追加のリソースが必要な場所を判別できます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、次のメトリック拡張機能が含まれています。
大規模環境において、cellcli
コールの回数を減らしてタイムアウトを低減するための拡張メトリック・スケーラビリティ。
Exadata HCAメトリックに対するメトリック収集エラーの低減。タイムアウトの回数を低減するために、1回のcellcli
コールにHCAポート・データ収集を結合する改良。
Exadata IORMステータス・メトリックからのメトリック収集エラーの低減。メトリックが削除されると、ユーザー・インタフェースでは使用可能な構成データが使用されます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.4.0には、次の機能領域に実装された様々なバグ修正と拡張が含まれています。
Oracle SuperClusterエンジニアド・システム。
8分の1ラックおよびマルチ・ラック・データベース・マシン
Storage Expansion RackおよびCompute Node Expansion Rackデータベース・マシン
Exadata Serverバージョン: 11.2.3.2.1
計算ノードILOMで監視する追加のハードウェアおよびフォルトには次のものがあります。
Exadata LinuxおよびOracle SolarisにおけるILOM CPU、メモリーおよびPCIエラーの障害検出
バージョン11.2.3.2.0 IORM Liteの新機能は次のとおりです。
デフォルトでは、IORMステータスは「アクティブ」で変更できません。
IORMのデフォルトのディスク目標は「基本」で、すぐに使用可能なIORMにより、I/Oスロットリングが有効化されます。
バージョン11.2.3.1.0の新機能は次のとおりです。
共有ベース計画
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.3.0には、228を超えるバグ修正および拡張機能に関するリクエストが含まれています。Oracle Exadataプラグインの主要機能には、次の機能領域に実装されている機能および拡張機能が含まれています。
注意: Exadata Database Machineターゲットは、メトリックに対して、OOBデフォルトしきい値で構成されています。オラクル社によって追加で提供されているテンプレートはありません。 |
Exadata Database Machine X3-2およびX3-8
Oracle SuperClusterソフトウェア:
Oracle SuperCluster V1.1
Oracle SuperCluster V1.0.1 + 10月版のQMU
Oracle SuperClusterハードウェア:
LDOM
制御ドメイン
IO/Guestドメイン
新しく認証されたExadata Serverのバージョン: 11.2.3.2.1および11.2.3.2.2
Exadata Storage Serverおよびインフィニバンド・スイッチ用のSNMP通知設定の自動化。
クライアント・ネットワーク・ホスト名を持つ計算ノードの検出のサポート
OEDA Javaベースのコンフィギュレータから生成された新しいcatalog.xml
ファイルを使用した検出のサポート
検出中のエージェントへのExadataプラグインの自動プッシュ。
資格証明検証および名前付き資格証明の追加サポート
Exadata Database Machine名のカスタマイズのサポート
検出の前提条件では、次の項目がチェックされます。
重要な構成要件のチェック
databasemachine.xml
およびcatalog.xml
ファイルが存在して、読取り可能であることを確認するチェック
必要な検出ソフトウェア(KFOD)が使用可能なことを確認するチェック。
検出済ターゲットの再検出の防止
クライアント・アクセス・ネットワークを使用した検出に対して有効なサポート。
Exadata Database Machineラックの、複数のDatabase Machineへの論理的分割。
サポートされている構成は次のとおりです。
各パーティションは、単一のOneCommandデプロイメントで定義されている。
セル・ノードと計算ノードはパーティション間で共有されていない。(サポートされている構成の更新は、「リリース12.1.0.6.0の完全なパーティションのサポート」を参照してください。)
複数のパーティションが同じインフィニバンド・ネットワークで接続されている。
同じパーティションの計算ノードが同じクラスタを共有している。
予期される動作
カスタマイズされたDBM名を指定できる。
ユーザーは各DBMの各コンポーネントを確認して選択できる。
各パーティションに「small-p」ターゲットを選択する柔軟性がある。
検出後のスイッチの追加機能を含め、一部またはすべてのインフィニバンド・スイッチを監視対象のネットワークの一部として選択する柔軟性がある。