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Oracle® Solaris 11.3 への更新

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更新: 2015 年 10 月
 
 

Oracle Solaris 11.3 へのシステムの更新


注 -  システムの更新に要する時間は、システムリソースやネットワークリソースなど、さまざまな要因に左右されます。

11.1 または 11.2 を実行中のシステムを Oracle Solaris 11.3 に更新する方法

Oracle Solaris 11.1 または 11.2 がインストールされている場合は、SRU の有無に関係なく、システムを更新するための特別な段階は必要ありません。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. システムパッケージを更新します。
    • Oracle Solaris サポートリポジトリを使用している場合は、システムパッケージを更新します。

      # pkg update --accept
    • Oracle Solaris リリースリポジトリを使用している場合は、更新のライセンスを確認します。

      # pkg update --license|less

      条件に同意する場合は、システムパッケージを更新します。

      # pkg update --accept
  3. 更新されたブート環境を使用してリブートします。
    # init 6

SRU ありの 11 11/11 を実行中のシステムを Oracle Solaris 11.3 に更新する方法

11 11/11 リリースに対する一部の更新では、更新プロセスを完了するために手動の段階を実行する必要があります。これらの変更を実行すると、1 つのコマンドでシステムを更新することはできず、システムにインストールされている SRU に応じて、11.3 への更新を完了するために異なる段階が必要になります。

始める前に

インストールされている Oracle Solaris 11 SRU を確認してください。手順については、システムが実行している SRU の確認方法を参照してください。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. SRU #10.5 より前の SRU がインストールされている場合は、SRU #10.5 にシステムを更新します。

    このコマンドによって、SRU #10.5 を含む新しいブート環境が作成されます。この更新が完了したら、段階 4 の指示に従って 11.3 への更新を完了します。

    # pkg update --accept entire@0.5.11,5.11-0.175.0.10 
    # reboot
  3. SRU #10.5 以降の SRU がインストールされている場合は、11.3 にシステムを更新します。
    1. SPARC のみ: ゾーンごとに、ldomsmanager パッケージを削除します。

      1 つまたは複数のゾーンがインストールされている SPARC ベースのシステムでは、追加の手順を実行する必要があります。システムにインストールされているゾーンごとに、次のように pkg:/system/ldoms/ldomsmanager パッケージを削除します。

      # for z in `zoneadm list`; do zlogin $z pkg uninstall ldomsmanager; done
    2. IPS パッケージを更新します。
      # pkg update package/pkg

        一部のパッケージに以前のバグが含まれているため、それらのパッケージがシステムに間違ってインストールされる可能性がありました。このコマンドによって、次の不正なパッケージ (それらがインストールされている場合) が削除されます。

      • x86: pkg:/consolidation/ldoms/ldoms-incorporation

      • SPARC:

        • pkg:/consolidation/nvidia/nvidia-incorporation

        • pkg:/driver/network/ethernet/elxl

        • pkg:/driver/network/ethernet/pcn

        • pkg:/driver/network/ethernet/dnet

        • pkg:/driver/network/ethernet/iprb

    3. 残りのシステムパッケージを更新します。
      # pkg update --accept
    4. 更新されたブート環境を使用してリブートします。
      # init 6

11 11/11 を実行中のシステムをリリースリポジトリを使用して Oracle Solaris 11.3 に更新する方法

Oracle Solaris 11.3 への更新は、特定のシステムパッケージを最初に更新して、残りのシステムパッケージの更新が正常に行われるようにする必要があるため、複数の段階から成るプロセスです。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. 更新のライセンスを確認します。
    # pkg update --license|less
  3. ライセンス条件に同意する場合は、システムパッケージを更新します。

    このコマンドによって新しいブート環境が作成されます。

    # pkg update --accept

    注 -  ホストされている Oracle のパッケージリポジトリに直接接続できないシステムでは、Oracle Solaris 11.1 Pre-Upgrade Repository Image をダウンロードします。このイメージには、Oracle Solaris 11.3 への更新前に更新する必要があるパッケージが含まれています。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solaris11/downloads/index.htmこのページを参照してください。ISO イメージには、リポジトリを構築して Oracle Solaris 11.3 に更新するために必要な段階を示す README ファイルが含まれています。
  4. 更新されたブート環境を使用してリブートします。
    # reboot
  5. SPARC のみ: ゾーンごとに、ldomsmanager パッケージを削除します。

    1 つまたは複数のゾーンがインストールされている SPARC ベースのシステムでは、追加の手順を実行する必要があります。システムにインストールされているゾーンごとに、次のように pkg:/system/ldoms/ldomsmanager パッケージを削除します。

    # for z in `zoneadm list`; do zlogin $z pkg uninstall ldomsmanager; done
  6. IPS パッケージを更新します。
    # pkg update pkg:/package/pkg
  7. 更新のライセンスを確認します。
    # pkg update --license|less
  8. ライセンス条件に同意する場合は、残りのパッケージを更新します。
    # pkg update --accept
  9. 更新されたブート環境を使用してリブートします。
    # init 6