使用する必要がある手順は、インストールされている OS、インストールされている SRU、システムが使用するように構成されているパッケージリポジトリによって異なります。
システムが SRU の有無に関係なく 11.1 または 11.2 を実行している場合は、11.1 または 11.2 を実行中のシステムを Oracle Solaris 11.3 に更新する方法に示す指示に従ってください。
システムが SRU ありの 11 11/11 を実行している場合は、SRU ありの 11 11/11 を実行中のシステムを Oracle Solaris 11.3 に更新する方法に示す指示に従ってください。
システムが 11 11/11 を実行しており、リリースリポジトリを使用している場合は、11 11/11 を実行中のシステムをリリースリポジトリを使用して Oracle Solaris 11.3 に更新する方法に示す指示に従ってください。
Oracle Solaris 11.1 または 11.2 がインストールされている場合は、SRU の有無に関係なく、システムを更新するための特別な段階は必要ありません。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
Oracle Solaris サポートリポジトリを使用している場合は、システムパッケージを更新します。
# pkg update --accept
Oracle Solaris リリースリポジトリを使用している場合は、更新のライセンスを確認します。
# pkg update --license|less
条件に同意する場合は、システムパッケージを更新します。
# pkg update --accept
# init 6
11 11/11 リリースに対する一部の更新では、更新プロセスを完了するために手動の段階を実行する必要があります。これらの変更を実行すると、1 つのコマンドでシステムを更新することはできず、システムにインストールされている SRU に応じて、11.3 への更新を完了するために異なる段階が必要になります。
始める前に
インストールされている Oracle Solaris 11 SRU を確認してください。手順については、システムが実行している SRU の確認方法を参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
このコマンドによって、SRU #10.5 を含む新しいブート環境が作成されます。この更新が完了したら、段階 4 の指示に従って 11.3 への更新を完了します。
# pkg update --accept entire@0.5.11,5.11-0.175.0.10 # reboot
1 つまたは複数のゾーンがインストールされている SPARC ベースのシステムでは、追加の手順を実行する必要があります。システムにインストールされているゾーンごとに、次のように pkg:/system/ldoms/ldomsmanager パッケージを削除します。
# for z in `zoneadm list`; do zlogin $z pkg uninstall ldomsmanager; done
# pkg update package/pkg
一部のパッケージに以前のバグが含まれているため、それらのパッケージがシステムに間違ってインストールされる可能性がありました。このコマンドによって、次の不正なパッケージ (それらがインストールされている場合) が削除されます。
x86: pkg:/consolidation/ldoms/ldoms-incorporation
SPARC:
pkg:/consolidation/nvidia/nvidia-incorporation
pkg:/driver/network/ethernet/elxl
pkg:/driver/network/ethernet/pcn
pkg:/driver/network/ethernet/dnet
pkg:/driver/network/ethernet/iprb
# pkg update --accept
# init 6
Oracle Solaris 11.3 への更新は、特定のシステムパッケージを最初に更新して、残りのシステムパッケージの更新が正常に行われるようにする必要があるため、複数の段階から成るプロセスです。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# pkg update --license|less
このコマンドによって新しいブート環境が作成されます。
# pkg update --accept
# reboot
1 つまたは複数のゾーンがインストールされている SPARC ベースのシステムでは、追加の手順を実行する必要があります。システムにインストールされているゾーンごとに、次のように pkg:/system/ldoms/ldomsmanager パッケージを削除します。
# for z in `zoneadm list`; do zlogin $z pkg uninstall ldomsmanager; done
# pkg update pkg:/package/pkg
# pkg update --license|less
# pkg update --accept
# init 6