JumpStart から AI へ移行する際、使用中の環境にとってどの経路が最適かは、使用できるリソースおよび AI クライアントをどの程度完全に構成するかによって異なります。より完全な AI クライアントの構成には、追加の手順が必要となる場合があります。Automated Installer の使用に移行する際に有用な戦略の一部を次に示します。
1 つのサーバーを JumpStart インストールサーバーおよび AI インストールサーバーの両方として使用します。
この構成を使用すると、JumpStart 対応のシステムを Oracle Solaris 11 サーバーからサポートできます。詳細は、Oracle Solaris 11 サーバー上の JumpStart を使用した Oracle Solaris 10 のインストールを参照してください。
AI インストール用のソフトウェアパッケージリポジトリを使用します。
インターネット上にある Oracle Solaris 11 パッケージリポジトリを使用してください (pkg.oracle.com など)。
Oracle Solaris 11.3 パッケージリポジトリのコピーと作成で説明されているとおり、パッケージリポジトリのローカルコピーを作成します。
カスタム ISO イメージを作成します。
カスタムインストールイメージの作成については、Oracle Solaris 11.3 カスタムインストールイメージの作成を参照してください。
JumpStart ルール、プロファイル、および構成ファイルを AI 条件、AI マニフェスト、および SMF システム構成プロファイルに変換します。
次のリソースは、JumpStart データを AI データに変換する手順を提供します。
js2ai(1M) のマニュアルページ
AI クライアントプロビジョニングマニフェストを動的に派生させます。
JumpStart begin スクリプトは、インストーラに渡されるインストールパラメータを動的に操作する機能を提供します。AI は、クライアントのインストール時にクライアント属性を照会し、そのクライアント向けにカスタマイズされたプロビジョニングマニフェストを動的に派生させることができます。環境変数はクライアントのハードウェア属性を指定し、これらの属性のほとんどは、JumpStart begin スクリプトで使用される環境変数と同じです。Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の クライアントインストール時の AI マニフェストの作成を参照してください
システム構成の指示を行います。
SMF プロファイルの作成については、Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の 第 11 章, クライアントシステムの構成を参照してください。
AI クライアントインストールの一部として非大域ゾーンをインストールするために AI マニフェストおよび SMF プロファイルを作成することについては、Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の 第 12 章, ゾーンのインストールと構成を参照してください。
初回ブート時に 1 回実行してユーザー定義スクリプトを実行する SMF サービスを作成します。
Oracle Solaris 11.3 システムのインストール の 第 13 章, 初回ブート時のカスタムスクリプトの実行を参照してください。