アプリケーションでプロパティーの読み取りに libscf ライブラリインタフェースを使用できない場合は、ステンシルを使用して構成ファイルを作成できます。ステンシルサービスは、ステンシルファイルと、ステンシルサービスに定義されたプロパティー値とを使用して構成ファイルを作成します。ステンシルファイルには、現在 SMF で管理されているサービスであっても、そのサービスで必要な構成ファイルの構造的な定義が含まれます。ステンシルサービスを使用すれば、既存のアプリケーションを変更せずに SMF 構成管理を利用できます。
ステンシルは、サービスインスタンス start メソッドが実行される直前に、構成ファイルを生成するために使用されます。ステンシル化したプロパティー値を更新する場合は、アプリケーションが起動して構成ファイルを読み取る前に、サービスを再起動して構成ファイルに変更を組み込んでください。
Oracle Solaris では、Puppet および Kerberos 用のサービスでは、ステンシルを使用して構成ファイルを提供します。
この章では、次の内容について説明します。
ステンシルサービスを作成する方法
Oracle Solaris の Puppet ステンシルサービス
Oracle Solaris の Kerberos ステンシルサービス