Go to main content
Oracle® Solaris 11.3 でのシステムサービスの開発

印刷ビューの終了

更新: 2016 年 11 月
 
 
第 6 章

ステンシルを使用した構成ファイルの作成

アプリケーションでプロパティーの読み取りに libscf ライブラリインタフェースを使用できない場合は、ステンシルを使用して構成ファイルを作成できます。ステンシルサービスは、ステンシルファイルと、ステンシルサービスに定義されたプロパティー値とを使用して構成ファイルを作成します。ステンシルファイルには、現在 SMF で管理されているサービスであっても、そのサービスで必要な構成ファイルの構造的な定義が含まれます。ステンシルサービスを使用すれば、既存のアプリケーションを変更せずに SMF 構成管理を利用できます。

ステンシルは、サービスインスタンス start メソッドが実行される直前に、構成ファイルを生成するために使用されます。ステンシル化したプロパティー値を更新する場合は、アプリケーションが起動して構成ファイルを読み取る前に、サービスを再起動して構成ファイルに変更を組み込んでください。

Oracle Solaris では、Puppet および Kerberos 用のサービスでは、ステンシルを使用して構成ファイルを提供します。

この章では、次の内容について説明します。

  • ステンシルサービスを作成する方法

  • Oracle Solaris の Puppet ステンシルサービス

  • Oracle Solaris の Kerberos ステンシルサービス