Oracle データベースの要件

Oracle FS Data Protection Manager (DPM) は Oracle データベースのデータのバックアップや復元を行えます。必要に応じて複数の Oracle データベースインスタンスを実行できます。各データベースインスタンスのバージョン番号は異なっていてもかまいません。

DPM が Oracle データベースを認識するのは、次の要件を満たす場合です。
  • 各データベースインスタンスは、Oracle FS SystemLUNを使用する必要があります。

  • 各データベースのLUNは単一の Oracle FS System 上に存在している必要があります。

  • データベースのLUNをほかのアプリケーションやデータベースと共有してはいけません。共有すると、バックアップや復元のデータ整合性が保証されなくなります。

  • アーカイブログモードで実行されるように Oracle データベースを構成します。このモードでは、DPM はオンラインバックアップおよび復元操作を実行できます。

  • フラッシュ回復領域 (FRA) は、Oracle 自動ストレージ管理 (ASM) ディスクグループなどのファイル管理システムによって管理されていない別個のLUN上に配置します。FRA は、Oracle データベースがアーカイブログファイルを格納する場所になります。これらのファイルと ASM ストレージ領域を分離することで、バックアップおよび復元のデータ整合性が保証されます。

  • Linux および Solaris オペレーティングシステムの場合、オペレーティングシステムからデータベースへのアクセスの認証用として、Oracle データベースユーザー名を DPM に提供する必要があります。パスワードは不要です。

注:

Oracle データベースの作成時には、Oracle System ID (SID) の長さが 8 文字を超えないようにしてください。それにより、DPM との互換性が保証されます。