Oracle MaxRep レプリケーションエンジンは、Oracle FS Systemへのファイバチャネル (FC)、iSCSI、または両方のインタフェースの組み合わせで構成できます。次に、FC インタフェースの構成について説明します。
保護計画を作成する前に、レプリケーションエンジンで FC ポートを構成する必要があります。ポートの構成は簡単な操作ですが、構成の問題がある場合、次の情報が理解に役立ちます。設置時、4 つすべての FC ポートはイニシエータポートとして構成されます。レプリケーションでは、レプリケーションエンジンはソースおよびターゲット LUN 用のイニシエータ FC ポートとターゲット FC ポートを必要とします。
FC 接続用に構成されているレプリケーションエンジンは、2 つの FC ポートがある 2 つの FC HBA で、計 4 つの FC ポートを搭載します。
拡張 LUN アクセスサポートを提供し、各レプリケーションエンジンで必要な物理ポート数を減らすために、Oracle MaxRep for SANはノードポート (または N_Port) ID 仮想化 (NPIV) を使用して、取り付けられている HBA の 2 つの FC ポートにまたがる仮想イニシエータを作成します。
レプリケーションエンジンはさらに 3 つのタイプのホストバスアダプタ (HBA) ポートに分けられます。
レプリケーションエンジン上のポートのデフォルトの構成は、ソース LUN アクセス用のアプライアンスイニシエータポート (AIS) です。イニシエータポートは、SAN ファブリック内のゾーン設定されたターゲットポートとのみ通信します。適切な構成後、レプリケーションエンジンには、AIS ポートとして使用可能な 4 つの仮想化 NPIV ポートが備えられます。レプリケーションエンジンに登録されているOracle FS System上のすべてのコントローラポートに AIS ポートをゾーン設定してください。
初期同期の再同期ステップ 1 またはステップ 2 で、AIS ポートはソースLUNへの読み取り専用アクセスに使われます。
再同期のステップ 1 またはステップ 2 で、AIS ポートはソースLUNへの読み取り専用アクセスに使われます。
差分同期モードで、保護計画に使用されているキャッシュが保護計画の差分ファイルしきい値設定を超えた場合、AIS ポートはソースLUNへの読み取り専用アクセスに使われます。
データ回復時に、AIS ポートはターゲットLUNからのデータの読み取りに使われます。
ターゲット LUN アクセス用のアプライアンスイニシエータポート (AIT) は、SAN ファブリック内のゾーン設定されたターゲットポートとのみ通信します。レプリケーションエンジンに登録されているOracle FS System上のすべてのコントローラポートに AIT ポートをゾーン設定してください。適切な構成後、レプリケーションエンジンには AIT ポートとして使用可能な 4 つの仮想化 NPIV ポートが備えられます。
初期同期、再同期、および差分同期モードのすべてのフェーズでのターゲットLUNへの書き込みアクセス。
Oracle FS System上のホーム、バックアップ、および保持LUNへの読み取り/書き込みアクセス。
データ回復時のソースLUNへの書き込み操作。
レプリケーションエンジンに登録されているOracle FS Systemからのすべてのコントローラポート。
レプリケーションエンジンからエクスポートされた仮想スナップショットをマウントするすべてのホスト。
差分同期モード時に、AT ポートは、プライマリOracle FS Systemのコントローラ上のスプリッタドライバを使用して、ソースLUNへの書き込みを受け入れます。
仮想スナップショットがホストにエクスポートされると、ホストは AT ポート経由で仮想スナップショットにアクセスします。
1 AT ポート | 3 AIT、仮想ポート 1-8 |
2 AIS ポート、仮想ポート 1-8 |