ランダム書き込み操作の高速化

状況によっては、論理ボリュームのランダム書き込み操作のパフォーマンスを向上できる場合があります。

Oracle FS System Manager (GUI) で提供される QoS ベースの管理ツールを使用すると、ランダム書き込みの多いアプリケーションの全体的なパフォーマンスを RAID 10 のデータ保護を利用する方法で向上させることができます。この方法では 4 回の I/O 操作を 1 回の並列ミラー化書き込み操作で代行します。

論理ボリュームの最適化設定を I/O バイアス付きのランダムアクセスに設定すると、この RAID レベルがシステムで使用されます。この場合、並列ミラー化書き込み操作 (2 回の書き込み) を実行する RAID 10 アレイ上に領域が割り当てられます。

また、データがそれぞれ独立した 2 つのドライブに配置されることから、RAID 10 では Oracle FS System の読み取り操作も最適化されます。この場合システムは、読み取り操作を実行するときに 2 つのドライブのうちビジーでないほうを選択できます。