コントローラの診断とコマンドテスト

管理者は Oracle FS System Manager (GUI) の 2 種類の機能を使用して、コントローラの問題の原因を切り分け、その特性を明らかにできます。問題はコントローラハードウェアまたはソフトウェアに関連するものもあれば、コントローラとパブリックデータネットワーク間の接続に関連するものもあります。
コントローラ診断機能は、コントローラ内のハードウェアコンポーネントおよびソフトウェアモジュール上で一連の診断テストを実行します。テストされるハードウェアには、コントローラに含まれているマザーボードやネットワークインタフェースカード、ファン、電源装置などがあります。
注: Oracle FS System は起動時に必ずコントローラノードで診断を実行します。
ハードウェアおよびソフトウェアの診断テストから返される詳細な情報を使用して、管理者はシステムで発生した特定の問題を切り分け、その特性を明らかにできます。この情報により、サポート管理者はどの現場交換可能ユニット (FRU) を交換する必要があるかを簡単に判断できます。
重要! 診断を実行する前にコントローラを使用しているアプリケーションをすべて閉じ、パブリックデータネットワークからコントローラを切断します。

診断テストの実行中は、コントローラのステータスが「フェイルオーバー済み」のように見えます。テストが終了すると、ステータスは「通常」に戻ります。

コントローラで診断を実行するため、システムはターゲットコントローラ内の書き込みキャッシュを無効にし、コントローラのすべてのリソースをパートナのコントローラに移動して、ターゲットのコントローラをオフラインにします。コントローラに割り当てられているすべての LUNs が保守的モードになります。診断の実行中はすべての I/O が直接ディスクに対して実行されるため、パートナコントローラのパフォーマンスが低下します。