統計がデータ移行に与える影響

Oracle FS System が収集する膨大な統計情報は、データの使用法など、システム全体の多角的なパフォーマンス情報を網羅しています。

Oracle FS SystemLUN のデータアクティビティー統計をモニターおよび分析し、初期プロパティーによって、使用可能なストレージリソースを最大限利用できているかを判断します。たとえば、数日間アクセスされていないデータが LUN で検出されると、そのデータの 640K バイトブロックが、LUN から大容量で低価格のアーカイブに適したドライブに移動されます。ボリューム内で大量のデータアクティビティーが発生する場合、Oracle FS SystemLUN データをより高いパフォーマンスのドライブに移行します。

QoS Plus を使用する LUN の場合、その LUN で I/O が発生すると Oracle FS System がアクセス要求に関する統計情報を収集して保存します。管理者がストレージドメインに対して設定可能な特定の時間に、システムがこれらの統計情報を分析します。この分析を基にシステムが、自動階層化 LUN 内の特定のデータを別のストレージ階層に移すことでメリットが得られると判断した場合、そのデータはそのデータ使用にもっとも適したストレージ階層に移行されます。