容量の再生

論理ボリュームを削除すると Oracle FS System が領域を修復 (事前定義のビットパターンを書き込む) し、再利用できるように領域を再生します。割り当てられていた容量が解放されると、その容量は割り当て可能になります。

サイズの大きいボリュームを削除する際、全容量の再生が完了するまでに時間がかかることがあります。自動階層化 LUN を削除する場合、割り当て済みの容量をすばやく再生するには、ストレージドメインを手動でコンパクト化します。コンパクト化すると、自動階層化 LUN の使用されていない割り当て済みの領域が開放され、Oracle FS System がその領域を使用できるようになります。自動階層化 LUN の割り当て済みの領域が 20% になると、システムはストレージドメインを自動的にコンパクト化します。

ボリュームデータを保持しているドライブの修復時間があるため、ボリュームデータを所有するドライブグループの物理的な割り当て済み容量と物理的な空き容量の合計は、それらのドライブグループの合計の物理容量と一致しないことがあります。そのため Oracle FS System Manager (GUI) は、削除された容量の修復中に、これから修復する物理容量を準備中の容量として表示します。