容量

コンテキストによって容量という用語は、論理領域を指す場合と、実際の物理領域を指す場合があります。

注: ドライブの製造元がドライブ容量の表示に 10 進数 (10 乗) を使用している場合があります。Oracle FS System では物理ストレージの容量と論理ボリュームのサイズの表示にバイナリ (2 乗) を使用しています。
  • 1M バイト = 10242 (1,048,576) バイト
  • 1G バイト = 10243 (1,073,741,824) バイト
  • 1T バイト = 10244 (1,099,511,627,776) バイト
論理容量
システムに確保しておくように指定した論理ボリューム用の領域。Oracle FS System Manager (GUI) では次のコンテキストで論理容量が使用されます。
アドレス可能

ボリュームに設定したサイズ制限。アドレス可能容量はボリュームの最大サイズと呼ばれることもあります。ボリュームにクローンベースのデータ保護を指定した場合は、リポジトリとして必要になる領域もアドレス可能容量に含まれます。

割り当て済み

特定のボリューム用にシステムが確保している領域の量。

使用済み

ファイルシステム内の割り当て済み領域で、ユーザーデータが含まれている領域の量。

注: 論理容量には RAID 保護 (パリティーデータとミラー化) の実装に必要となるオーバーヘッドは含まれません。
物理容量

システムがボリュームに割り当てる実際の領域または割り当て可能な領域。物理容量としてシステムがレポートする値は、物理メディアの実際の領域です。

レポートされるボリュームの物理容量の値は、ボリュームの論理容量としてレポートされる値よりも大きくなります。ボリュームの物理容量のほうが大きくなる理由は、ボリュームを実装するときのオーバーヘッドが含まれるためです。たとえば、物理容量では、ボリュームのクローンや RAID 保護に必要な領域も計算に含まれます。