単一階層 LUN を作成する: サービス品質を定義する

単一階層 LUN の作成に必要なストレージリソースを割り当てるには、Quality of Service (QoS) 属性を定義します。

Oracle FS System Manager (GUI) は、QoS 属性を含むストレージプロファイルのリストを表示します。ストレージプロファイルを選択すると、システムは QoS フィールドに、そのストレージプロファイルに対して定義された値を自動的に入力します。ストレージプロファイルを選択すると、カスタム QoS 設定が無効になります。カスタム QoS 設定を定義するには、独自のストレージプロファイルを作成できます。それにより、「ストレージプロファイル」リストからカスタムストレージプロファイルを選択できます。

ストレージドメインでは、ストレージ管理者は論理ボリュームを特定のストレージドメインに割り当てることができます。この割り当てを利用してボリューム間の競合を少なくしたり、ボリュームごとに異なるレベルのセキュリティーを適用したり、これら両方を実現することもできます。ストレージ容量が不足した場合は、管理者はストレージドメインにドライブグループを追加できます。

ボリュームグループを使用すると、論理ボリュームを 1 つの管理単位にグループ化できます。そのあと、このボリュームグループを 1 つの大容量ボリュームとして扱うことができます。

  1. 「SAN」 > 「ストレージ」 > 「LUN」に移動します。
  2. 「アクション」 > 「作成」を選択します。
  3. 「単一階層」をクリックします。
  4. (オプション) 「ストレージドメイン」リストから、LUN に割り当てるストレージドメインを選択します。
    必要に応じて、参照ボタン […] をクリックして使用可能なストレージドメインのリストを表示します。
    注: ストレージドメインのリストが表示されるのは、管理者によって定義されたストレージドメインが存在する場合だけです。管理者によって定義されたストレージドメインが 1 つも存在しないか、ユーザーが LUN を特定のストレージドメインに割り当てなかった場合、システムは LUN をデフォルトのストレージドメインに割り当てます。
  5. 「LUN 名」フィールドに名前を入力します。
  6. (オプション) 「ボリュームグループ」リストから、LUN の所属先となるボリュームグループを選択します。
    注: 必要に応じて、参照ボタン […] をクリックしてボリュームグループを作成します。
  7. 既存のストレージプロファイルの QoS プロパティーを使用するには、「ストレージプロファイルを使用」フィールドを選択したあと、リストから目的のプロファイルを選択します。
    結果:

    ストレージプロファイルを選択すると、残りの QoS プロパティーフィールドが読み取り専用に設定され、そのストレージプロファイルに関連付けられた詳細 QoS 設定が表示されます。

  8. LUN の格納先となる「ストレージクラス」を選択します。
    可能なクラス:
    • 容量ディスク

    • 容量 SSD

    • パフォーマンスディスク

    • パフォーマンス SSD

  9. (オプション) 「基本」リンクを選択します。
    結果:
    間接的な QoS プロパティーが表示されます。使用可能な選択肢:
    • 標準的なアクセス

    • I/O バイアス

    • 冗長性

  10. (オプション) 「標準的なアクセス」リストから、この LUN の一般的なアクセス方法を選択します。
    使用可能なアクセス方法:
    • 順次

    • ランダム

    • 混在

  11. (オプション) 「I/O バイアス」リストから、この LUN の典型的な読み取り/書き込み比率を選択します。
    使用可能なバイアス:
    • 読み取り

    • 書き込み

    • 混在

  12. (オプション) 「冗長性」リストから、この LUN でコピーするパリティービットの数を選択します。
    使用可能な冗長性:
    • 単一

    • 二重

  13. (オプション) 「詳細」リンクを選択します。
    結果:
    直接的な QoS プロパティーが表示されます。使用可能な選択肢:
    • RAID レベル

    • 先読み

    重要! 詳細 QoS プロパティーを選択すると、基本 QoS 選択がクリアされます。
  14. (オプション) 「RAID レベル」リストから、この LUN に関連付ける RAID レベルを選択します。
    可能性のある RAID レベル:
    • シングルパリティー

    • ダブルパリティー

    • ミラー化

  15. (オプション) 「先読み」リストから、この LUN に適用する先読みポリシーを選択します。
    有効なポリシー:
    • 通常

    • 積極的

    • 保守的

  16. (オプション) 「優先度レベル」フィールドから、LUN の目的のオプションを選択します。
    有効な選択肢:
    • 最高

    • アーカイブ

  17. (オプション) 「移行/コピーの優先度」リストから、システムがバックグラウンドコピーを実行する方法を定義する優先度を選択します。
    有効な選択肢:
    • システムによる選択

    • 影響の最小化

    • 速度の最大化

  18. 「割り当て済み」および「アドレス可能」フィールドに、このボリュームの論理容量を指定します。
    注: LUN のストレージ要件への影響を確認するには、ストレージ容量使用量グラフを使用してください。
  19. LUN を今すぐ作成するには、「OK」をクリックします。
「OK」をクリックすると LUN が作成されますが、その際、残りのタブではデフォルト設定が使用されます。ほかのタブに関連するタスクを実行すれば、残りの LUN プロパティーを微調整できます。デフォルトのプロパティーを次に示します。
  • LUN は、デフォルトボリュームグループとデフォルトストレージドメインに割り当てられます。

  • LUN は、最新の LUN マッピングと同じホストエントリにマッピングされます。

  • システムは、クローン LUN のリポジトリ容量を作成しません。

  • システムは、自動クローン LUN のスケジュールを作成しません。