LUN は次のように定義されます。
ドライブグループのコレクションに対して定義され、SAN 内で SCSI プロトコルを使用してアドレス指定される論理ボリューム。管理者は、LUN の QoS 属性を定義します。
Oracle Flash Storage System (GUI) を使用して次のアクションを実行します。
- 単一階層または自動階層化 LUN を作成します。
- LUN のプロパティーを変更します。
- LUN を特定の SAN ホストエントリまたは複数のホストエントリにマッピングします。
- LUN をあるストレージドメインから別のものに移動します。
- LUN へのデータパスを有効化または無効化します。
- データ保護などさまざまな目的のため、LUN に対するクローンおよびコピー操作を提供します。
LUN を作成するときには、ストレージリソースと QoS 属性を割り当てます。ニーズが変化したときには、LUN の QoS 属性、LUN に割り当てる容量、またはその両方を変更できます。LUN は自動階層として指定できます。自動階層化 LUN の場合、システムが常時 I/O をモニターし、分析用の統計を収集します。この分析から、データはその使用にもっとも適した階層に配置されます。
注: LUN の作成時に、LUN の階層レベルは自動的に単一階層に設定されます。より高いデータ階層にデータを自動的に移行できるようにする場合は、LUN を自動階層化された LUN に変更します。システムにストレージクラスが 1 つしか含まれていない場合に自動階層化された LUN を作成すると、ほかのストレージクラスがシステムに追加されるまでデータの移行は行われません。
Oracle FS System はストレージドメインに存在する各ストレージクラスに 2 つのストレージ階層を作成します。ストレージクラスのタイプに応じて、各層に RAID レベルが割り当てられます。管理者は
QoS プロパティーとストレージクラスにアクセスしてストレージ階層のプロパティーを確認できます。次の表に各ストレージクラスの RAID レベルを示します。
表 1 ストレージクラスおよびストレージ層ごとの RAID レベル |
ストレージ層 |
ストレージクラス |
層 1 |
層 2 |
容量 HDD |
RAID 6 |
該当なし |
容量 SSD |
RAID 5 |
RAID 10 |
パフォーマンス HDD |
RAID 5 |
RAID 10 |
パフォーマンス SSD |
RAID 5 |
RAID 10 |
Oracle FS System Manager (GUI) を使用すると LUN へのデータパスを無効化できます。データパスを無効にすると、SAN ホストから LUN にアクセスできなくなります。
LUN のデータを保護するため、ボリュームをクローンできます。手動で LUN をクローンまたはコピーできます。また、指定した時間にシステムで自動的にクローン LUNs が作成されるようスケジュールを作成することもできます。