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Oracle® Secure Backupインストレーションおよび構成ガイド
リリース12.1
E61278-04
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8 Oracle Secure Backupのアップグレード

この章では、Oracle Secure Backupをアップグレードする方法を説明します。

この章には次の項が含まれます:

8.1 アップグレード・インストールの概要

アップグレード・インストールでは、adminディレクトリにあるOracle Secure Backupカタログは保持され、管理ドメインの構成情報およびバックアップ・メタデータは維持されます。この管理ドメインの状態の情報(バックアップ・カタログ、ホスト、ユーザーおよびデバイスの構成情報、バックアップ・ジョブのスケジュールなど)は、管理サーバーのOracle Secure Backupホームのadminディレクトリに保存されています。

注意:

アップグレードする前に、管理サーバーのバックアップをお薦めします。

既存の管理ドメインをOracle Secure Backup 12.1にアップグレードする前に、すべてのホストで、Oracle Secure Backupに関連するドライバおよびバックグラウンド・プロセスを停止する必要があります。最初に管理サーバー・ホストをアップグレードし、次にドメイン内のその他のホストをアップグレードします。

次の項に、手順の簡単な説明を示します。

8.1.1 アップグレード要件の概要

Oracle Secure Backupバージョン10.4.0.3以上がマシンにインストールされている場合、特権ユーザーはOracle Secure Backup 12.1へのアップグレードを実行できます。10.4.0.3より前のバージョンのOracle Secure Backupがインストールされている場合は、最初にOracle Secure Backupのバージョンを10.4.0.3にアップグレードし、その後で12.1へのアップグレードを実行する必要があります。特権ユーザーは、Oracle Secure Backupのアップグレードを実行するために、ドメインのバックアップの資格情報を必要としません。

関連項目:

Oracle Secure Backup 10.4.0.3へのアップグレードの詳細は、『Oracle Secure Backup Readme』を参照してください。

Oracle Secure Backup 12.1へのアップグレードを実行するときは、次の要件に留意してください。

  • アップグレードを実行する前に、Oracle Secure Backup 12.1にアップグレードする予定のプラットフォームがサポートされていることを確認してください。サポートされていないプラットフォームでOracle Secure Backupをアップグレードしようとすると、エラーが報告されて終了します。

    関連項目:

    Oracle Secure Backupのサポート対象プラットフォームの詳細は、サポートされるプラットフォームおよびテープ・デバイスを参照してください

  • 管理サーバーをアップグレードする前に、バックアップ・ドメインがアクティブでないことを確認してください。

  • アップグレードを実行する前に、メディア・サーバーおよびクライアントのサービスが停止されていることを確認してください。

  • インストーラはhostidファイルからホストの前のロールを確認し、アップグレード手順の実行中にホストに同じロールを割り当てます。

  • アップグレード・プロセス中に、Oracle Secure Backupポリシーの設定は保持されます。

8.2 Windows x64でのアップグレード・インストール

Oracle Secure Backup 12.1インストーラを実行して、Windows 64ビットの管理サーバー、メディア・サーバーおよびクライアントを、Oracle Secure Backup 10.4からOracle Secure Backup 12.1にアップグレードできます。Oracle Secure Backupの既存インストールがインストーラによって検出され、Oracle Secure Backup 12.1のインストールを開始する前に、アンインストーラが自動的に実行されて旧バージョンがアンインストールされます。

管理サーバーをOracle Secure Backup 10.4からOracle Secure Backup 12.1にアップグレードする際、アンインストーラで次のプロンプトが表示されます。

This system was configured as an Oracle Secure Backup Administrative Server.

Oracle Secure Backup creates files specific to this administrative 
domain in the "admin" directory. Would you like to keep these files 
in case you reinstall Oracle Secure Backup? 

If you choose "Delete" all files related to Oracle Secure Backup 
will be removed from this system. If you choose "Keep" the files 
specific to this administrative domain will be retained.

管理ディレクトリのファイルについては、「保存」オプションを選択する必要があります「削除」オプションを選択すると、インストールが不完全になるため、インストールを完了するにはOracle Secure Backupをアンインストールした後に再度インストールする必要があります。adminディレクトリの既存ファイルを保存しない場合は、インストールの終了、Oracle Secure Backup 10.4のアンインストール、および「削除」オプションの選択を行う必要があります。Oracle Secure Backup 10.4をアンインストールした後、Oracle Secure Backup 12.1インストーラを実行して、Oracle Secure Backup 12.1をインストールできます。

管理サーバーが同時にメディア・サーバーである場合以外は、次の手順を使用してWindows x64管理サーバーまたはクライアントをアップグレードできます。

  1. 「保存」オプションを選択して、既存のOracle Secure Backupソフトウェアをアンインストールします。

  2. Oracle Secure Backup 12.1インストーラを実行します。

状況によっては(通常はメディア・サーバーの場合)、ホストの再起動が必要な場合があります。再起動が必要な場合は12.1インストーラが通知し、ホストが再起動されるまでインストールを続行しません。

8.3 LinuxまたはUNIXでのアップグレード・インストールの実行

この項では、LinuxまたはUNIX上のOracle Secure Backupインストールをアップグレードする場合の推奨プロセスを示します。

LinuxまたはUNIX上のOracle Secure Backupをアップグレードする手順:

  1. システムからOracle Secure Backup 10.4をアンインストールします。

    管理サーバーをインストールする際に確認メッセージが表示されたらyを選択してOracle Secure Backupディレクトリを削除し、管理ディレクトリの保存を要求されたらyを選択します。$OSB_HOME/adminディレクトリを容易にアクセスできる安全な場所にコピーします。

  2. 新しいCD-ROMからsetupスクリプトを実行します。