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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース12.1
E61279-04
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このリリースでの『Oracle Secure Backupリファレンス』の変更点

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Secure Backup 12cリリース1 (12.1.0.3)の変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.3)の『Oracle Secure Backupリファレンス』における変更内容を次に示します。

新機能

  • ホストに対するネットワーク・インタフェースの選択

    ホストからのアウトバウンド接続に、優先するネットワーク・インタフェースを構成できます。

    「chpni」「mkpni」を参照してください。

  • バックアップ・ジョブの所有権

    ファイルシステム・バックアップの所有権は、そのバックアップを作成したのとは異なるOracle Secure Backupユーザーに移行することができます。

    「backup」「mksched」を参照してください。

Oracle Secure Backup 12cリリース1 (12.1)の変更点

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の『Oracle Secure Backupリファレンス』における変更内容を次に示します。

新機能

Oracle Secure Backup 12cリリース1 (12.1)では、次の機能が新しくなっています。

  • ディスクを使用したバックアップおよびリストア

    Oracle Secure Backupでは、ディスクのバックアップおよびリストア機能が統合されています。ファイルシステムおよびOracle Databaseの両方のバックアップおよびリスト操作にディスクを使用できます。ディスクを使用するには、ディスク・プールと呼ばれる新しいタイプのデバイスを作成および管理する必要があります。

    バックアップの複数のインスタンスを、異なるストレージ・デバイスに1つずつ作成することもできます。各コピーのプロパティは個別に変更および管理できます。Oracle Secure Backupでは、バックアップを定義するメタデータと実際のバックアップ・データを区別します。バックアップ・イメージは、バックアップ操作に関連するメタデータを示します。テープまたはディスクに格納される実際のデータは、バックアップ・イメージ・インスタンスと呼ばれます。1つのバックアップ・イメージには、複数のバックアップ・イメージ・インスタンスを含めることができます。

    バックアップの記憶媒体としてディスクを使用する方法の詳細は、次のコマンドを参照してください。

  • 自動デバイス検出

    Oracle Secure Backupでは、メディア・サーバーに接続されているデバイスを検出および構成する1つのコマンドで、デバイスの構成プロセスを簡素化しています。これには、Oracle Secure Backupソフトウェアを実行するNDMPファイラおよびメディア・サーバーが含まれます。

    次のコマンドを参照してください。

  • カタログ参照の改善

    バックアップ・カタログの参照時に、複数のバックアップ・エントリを検索できるようになりました。必要なバックアップの詳細を指定する際に、Oracle Secure Backupワイルドカード・パターン・マッチングを使用できます。ワイルドカード・パターン・マッチングでは、文字パターンのセットを使用して、完全な情報を指定せずに、関連するバックアップを検索します。

    次のコマンドを参照してください。

  • バックアップのリストアの機能拡張

    Oracle Secure Backupでは、ワイルドカード・パターン・マッチングを使用して、複数のバックアップ・エントリをリストアできるようにもなりました。

    次のコマンドを参照してください。

  • テープへのカタログ・データの格納

    以前の製品アーキテクチャでは、バックアップ・カタログをテープからOracle Secure Backupドメインにインポートできました。12.1で導入された新しい方法では、ボリューム・セットのインポートおよびカタログへの追加が高速になりました。

    このプロセスにより、バックアップ・イメージ・インスタンスの後にバックアップ・カタログ・データがテープに格納されます。バックアップ・カタログ・データには、そのバックアップ・イメージ・インスタンスを現在のOracle Secure Backupドメインに再構築するのに必要なデータが格納されます。これにより、格納されているバックアップの詳細を表示し、リストア対象として簡単に選択できます。

    次のコマンドを参照してください。

  • ユーザー・パスワードの管理

    Oracle Secure Backup 12.1では、ユーザー・パスワードの詳細設定が可能です。新しい設定およびパスワード・ポリシーが3つ導入されています。

    パスワード存続期間では、パスワードの有効期間を日数で決定します。パスワード猶予期間では、パスワード保存期間の期限が切れた後に、ユーザーがそのパスワードの使用を継続できる期間を決定します。パスワード再利用期間では、古いOracle Secure Backupパスワードが再利用可能になるまでの期間を指定します。

    パスワード変更を強制するオプションも導入されています。

    次のコマンドを参照してください。

  • 拡張属性の機能拡張

    Oracle Secure Backupでは、UNIX対応のプラットフォームで、拡張属性およびアクセス制御リストに関連付けられているファイルおよびディレクトリに対して、バックアップおよびリストア操作を実行できるようになりました。

    拡張属性を格納するバックアップ・イメージを以前のOracle Secure Backupドメインで読み取ることができない場合があります。このようなシナリオの場合に、Oracle Secure Backupでは、関連付けられている拡張属性およびアクセス制御リストを保存せずにバックアップを実行するためのオプションが用意されています。

    次を参照してください。

  • ボリューム・ステータス

    Oracle Secure Backup 12.1では、各ボリュームのボリューム・ステータスをサポートしています。ボリュームのステータスは、usable (デフォルト)、read onlyまたはout of serviceになります。usableとマークされているボリュームのみ、バックアップ・ボリュームの選択プロセスの対象になります。read onlyまたはout of serviceとマークされているボリュームは、テープ書込み操作の対象にはなりません。

    次を参照してください。

  • ドメインSSL証明書の更新および管理

    Oracle Secure Backup には、ドメインSSL証明書を更新してドメインSSL証明書の新しい存続期間を指定する方法が用意されています。 SSL証明書を自動的に更新することも、セキュリティを強化するために手動で更新することもできます。

    次を参照してください。

  • RMANバックアップおよびリストアの優先度の設定

    Oracle Secure Backup には、RMANバックアップまたはリストア・ジョブの優先順位を設定する方法が用意されています。 ジョブの優先順位は、CONFIGUREまたはALLOCATE CHANNEL コマンドでPARMSオプションのENVパラメータを使用して、RMAN環境変数で設定できます。ジョブの優先度は、データベース記憶域セレクタでも設定できます。 

    次を参照してください。

非推奨となった機能

次の機能は今回のリリースで非推奨となり、今後のリリースではサポートされない可能性があります。

  • obcopyユーティリティ

    obcopyユーティリティは、テープ・ボリュームを別のテープ・ボリュームにコピーします。このユーティリティは非推奨です。

    テープ・ボリュームの複製には、dupvolコマンドを使用することをお薦めします。