ヘッダーをスキップ
Oracle® Fail Safe概要および管理ガイド
リリース4.1.1 for Microsoft Windows
E61782-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

用語集

24×365

1日24時間、1年365日のビジネス体制。

アクティブ/アクティブ構成

すべてのクラスタ・ノードが処理を実行するクラスタ構成。片方のノードが使用できなくなった場合、使用できないノードの作業負荷を、1つ以上の他のノードが引き継ぎます。

アクティブ/パッシブ構成

1つのノードが、他のノードからのフェイルオーバーに備えて、通常はアイドル状態で待機するクラスタ構成。

可用性

システムまたはリソースが、必要なときに必要なサービスを提供する能力の程度。可用性は、装置が必要とされる合計時間のうち、アクセス可能である時間の割合として測定されます。連続したコンピューティング・サービスを必要とするビジネスでは、可用性の目標は24×365です。

Bequeathプロトコル

クライアントがネットワーク・リスナーを使用せずにOracle Databaseから情報を取り出すことのできるプロトコル。Bequeathプロトコルによって、各クライアント・アプリケーション用のサーバー・スレッドが内部的に生成されます。ある意味では、データベース接続に対してリモート・ネットワーク・リスナーが行っているのと同じ操作を、ローカルに実行するものです。

クライアント・アプリケーション

すべてのユーザー指向のアクティビティを提供するアプリケーション。アクティビティの中には、文字またはグラフィカル・ユーザー表示、画面制御、データの提示、アプリケーションの流れ、およびその他のアプリケーション固有のタスクが含まれます。

クラスタ

単一の仮想システムとして動作する、2つ以上の独立したコンピューティング・システムのグループ。

クラスタ別名

クラスタを識別し、クラスタ関連のシステム管理に使用される、ノードから独立したネットワーク名。

クラスタ・ノード

クラスタのメンバーであるWindowsシステム。

クラスタ・リソース

クラスタ・ノード上で構成および管理されるリソース。「リソース」および「スタンドアロン・リソース」も参照してください。

データファイル

表や索引などの論理データベース構造のコンテンツを含むファイル。1つ以上のデータファイルは、表領域と呼ばれる論理記憶域を形成します。あるデータファイルは1つの表領域および1つのデータベースのみに関連付けられます。

停止時間

システムまたはリソースで、必要時に必要なサービスの提供が不可能な時間の割合。停止時間は、装置が必要とされる合計時間のうち、アクセス不可である時間の割合として測定されます。

フェイルバック

優先所有者ノードが動作可能状態にリカバリした後、クラスタ・リソースのグループをフェイルオーバー・ノードから優先所有者ノードへ意図的に戻す処理。

フェイルバック・ポリシー

「グループ・フェイルオーバー・ポリシー」を参照してください。

フェイルオーバー

クラスタ・リソースを片方のノードでオフライン化し、そのリソースをもう一方のノードでオンライン化するプロセス。このプロセスは、計画的(アップグレードおよびメンテナンスの際など)または計画外(システム障害やリソース障害の場合など)のいずれかとなります。

フェイルオーバー・ノード

使用不可ノードの作業負荷を引き継ぐサーバー・ノード。

フェイルオーバー期間

クラスタ・ソフトウェアがフェイルオーバー・プロセスを停止してクラスタ・リソースをオフラインにする前に、クラスタ・リソースをあるノードから別のノードに移動し続けるユーザー指定の期間。「グループ・フェイルオーバー・ポリシー」も参照してください。

フェイルオーバー・ポリシー

「グループ・フェイルオーバー・ポリシー」または「リソース・フェイルオーバー・ポリシー」を参照してください。

フェイルオーバーしきい値

クラスタ・ソフトウェアが、指定される期間(フェイルオーバー期間)内にリソースを片方のノードからもう一方のノードに移動しようとする、試行回数の最大値。クラスタ・ソフトウェアは、指定されたフェイルオーバーしきい値に達すると、フェイルオーバー・プロセスを停止し、リソースをオフライン化します。「グループ・フェイルオーバー・ポリシー」も参照してください。

フェイルセーフ・リソース

可用性が高まるように構成されたリソース。

障害

コンピューティング・コンポーネントがその機能を正しく実行できなくなること。

汎用サービス

Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタで提供される汎用サービス・リソースDLLによりサポートされるWindowsサービス。汎用サービス・リソースDLLは、標準のWindowsサービス(IPアドレス、物理ディスクおよび一部のアプリケーションなど)をクラスタ内のリソースとして構成するために使用されます。

グループ

フェイルオーバーの最小単位を形成するクラスタ・リソースの論理的な集まり。フェイルオーバーの際、リソースのグループはまとめてフェイルオーバー・ノードに移されます。グループがある特定の時点で常駐するクラスタ・ノードは1つです。サービスまたはアプリケーション、あるいはクラスタ化されたロールとも呼ばれます。

グループ・フェイルバック・ポリシー

クラスタ・リソースをフェイルオーバー・ノードから優先所有者ノードへフェイルバックする必要があるか、およびいつフェイルバックするかを決定するユーザー指定の計画。

グループ・フェイルオーバー

クラスタ・リソースのグループをあるノードでオフライン化し、そのリソースを別のノードでオンライン化するプロセス。このプロセスは、計画的(アップグレードおよびメンテナンスの際など)または計画外(システム障害やリソース障害の場合など)のいずれかとなります。

グループ・フェイルオーバー・ポリシー

クラスタ・ソフトウェアがリソースを片方のノードからもう一方のノードに移動し続ける期間(フェイルオーバー期間)と、フェイルオーバー期間中に発生するフェイルオーバー回数の最大値(フェイルオーバーしきい値)の2つのパラメータを決定するユーザー指定の計画。「フェイルオーバー期間」および「フェイルオーバーしきい値」も参照してください。

ハートビート接続

「プライベート・インターコネクト」を参照してください。

ホスト名

ネットワーク上の特定のIPアドレスを表す名前。Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタでは、ホスト名はネットワーク名リソースにマップされます。「ネットワーク名」も参照してください。

インスタンス

システム・グローバル領域(SGA)と1つ以上のOracle Databaseプロセスの組合せ。データベースが起動すると、OracleはSGAを割り当て、1つ以上のOracleプロセスを開始します。インスタンスのメモリーおよびプロセスは、関連付けられたデータベースのデータを効率よく管理し、データベース・ユーザーに提供します。各インスタンスには一意のOracleシステム識別子(SID)、インスタンス名、インスタンス番号、ロールバック・セグメントおよびスレッドIDがあります。

ノード間ネットワーク接続

「プライベート・インターコネクト」を参照してください。

IPアドレス

インターネット・プロトコル(IP)・アドレス。IPアドレスは、n.n.n.nという形式になります。たとえば、138.2.134.113。

リスナー

クライアントからの要求を受け取り、その要求を適切なサーバーにリダイレクトするサービス。

Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ

Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタは、サポートされているWindowsオペレーティング・システムが稼働している個々のクラスタ・ノードに機能を提供します。サポートされているオペレーティング・システム・リリースのリストは、『Oracle Fail Safeリリース・ノートfor Microsoft Windows』を参照してください。「Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ」および「Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ」も参照してください。

Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ

Windows Server 2003では、Microsoft Cluster Services(MSCS)はMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタと呼ばれます。「Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ」および「Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ」も参照してください。

Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ

Windows Server 2008では、Microsoft Cluster Services(MSCS)はMicrosoft Windowsフェイルオーバー・クラスタと呼ばれます。「Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ」および「Microsoft Windowsフェイルオーバー・クラスタ」も参照してください。

ミッション・クリティカル・アプリケーション

企業にとってきわめて重要であり、高い可用性を必要とする種類の業務機能。

ネット・サービス名

ネットワークとOracle Databaseの接続データを記述するネットワーク情報。1つのOracle Databaseに対して複数のネット・サービス名を定義できます。

ネットワーク名

Microsoft Cluster Server(MSCS)でNetBIOS名(ネットワーク上の特定のIPアドレスに変換される名前)を指す用語。「ホスト名」も参照してください。

ノード

クラスタのメンバーであるコンピューティング・システム。

グループの計画的フェイルオーバー

クライアント・アプリケーションおよびクラスタ・リソースを片方のノードでオフライン化し、もう一方のノードでオンライン化する意図的なプロセス。たとえば、『Oracle Fail Safeインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』には、計画的フェイルオーバーを実行してローリング・アップグレード(あるクラスタ・ノード上でハードウェアまたはソフトウェアを順番にアップグレードする際に、全リソースを別のノードにフェイルオーバーすること)を実行する方法が説明されています。「計画外グループ・フェイルオーバー」も参照してください。

可能所有者ノード

次の性質に基づいて、指定されたリソースを実行できるノード。

  • 指定したリソースのリソースDLLがノードにインストールされていること。

  • そのリソースがノード上で実行するよう構成されていること。

  • そのリソースまたはリソースを含むグループの「可能所有者ノード」リストから、手動でノードを削除していないこと。

2つのノードからなるクラスタで、グループがフェイルオーバーできるようにする場合には、そのグループ内のすべてのリソースに対して両方のノードが可能所有者ノードである必要があります。

「可能所有者ノード」リスト

指定したリソースのリソースDLLがインストールされ、実行するよう構成されているノードのうち、明示的にセットから削除したノードを除いたすべてのノードのセット。

優先所有者ノード

可能所有者であるすべてのクラスタ・ノードが稼働している場合に、グループを常駐させるノード。「フェイルオーバー・ノード」も参照してください。

プライマリ・ノード

アクティブ/パッシブ構成において作業を実行するノード。「アクティブ/パッシブ構成」も参照してください。

プライベート・インターコネクト

クラスタ内通信専用のネットワーク接続。プライベート・インターコネクトは、あるノードの使用可否を別のノードで検出できるため、ハートビート接続とも呼ばれます。プライベート・インターコネクトは、パブリック・インターコネクトとは異なるものです。「パブリック・インターコネクト」も参照してください。

パブリック・インターコネクト

クライアントをクラスタに接続するネットワーク接続(LANやWANなど)。「プライベート・インターコネクト」も参照してください。

冗長コンポーネント

コンピューティング・システムの整合性を保護する、重複または余分なコンピューティング・コンポーネント。

信頼性

コンピューティング・システムが障害を起こさずに動作する能力。

リソース

コンピューティング・システムが使用できる物理的または論理的コンポーネント。たとえば、ディスク、ネットワークIPアドレス、Oracle Database、リスナーなどがリソースです。「クラスタ・リソース」および「スタンドアロン・リソース」も参照してください。

リソースの依存性

1グループ内のリソース間の関係。クラスタ・ソフトウェアがそれらのリソースをオンライン化およびオフライン化する順番を定義します。

リソース・フェイルオーバー・ポリシー

リソース障害によってグループのフェイルオーバーを発生させるかどうかを指定するポリシー。

リソース再起動ポリシー

リソース障害があった場合に、クラスタ・ソフトウェアが現在のノード上でそのリソースの再起動を試行するかどうかを指定し、試行する場合には一定時間内に試行する再起動の回数を指定するポリシー。

ローリング・アップグレード

ソフトウェアを次のリリースにアップグレードしている間に、クラスタ・システムがサービスを提供し続けることを可能にしたソフトウェア・インストール手法。すべてのクラスタ・システムおよびクライアント・ノードのアップグレードが完了するまで、各ノードが順々にアップグレードされて再起動されるため、このプロセスはローリング・アップグレードと呼ばれます。片方のノードが一時的にオフライン化している間、アップグレード中のノードの作業負荷は他のノードに引き継がれます。

サンプル・データベース

Oracle Fail Safeの機能を本番データベースで使用する前に試せるように、Oracle Fail Safeで提供されている、事前に構成されたオプションの初期データベース。

セカンダリ・ノード

アクティブ/パッシブ構成において、フェイルオーバーの際にプライマリ・ノードの作業を受け継ぐためにスタンバイしているノード。「アクティブ/パッシブ構成」および「プライマリ・ノード」も参照してください。

サービス名エントリ

「ネット・サービス名」を参照してください。

シェアード・ナッシング構成

すべてのクラスタ・ノードが物理的に同一ディスクにケーブル接続されていますが、ある時点で特定のディスクにアクセスできるのは、読込みおよび書込みのいずれの場合も1つのノードのみであるクラスタ構成です。

共有ストレージ・インターコネクト

クラスタ・ディスクがクラスタ内のすべてのノードからアクセス可能なI/O接続。

サイレント・モード

ソフトウェアをインストールする際に、レスポンス・ファイルを使用してOracle Universal Installerへの入力を指定できるインストール方法。

スタンドアロン・リソース

グループに含まれていないリソース。スタンドアロン・リソースは、特定のクラスタ・ノードによりホストされます。「クラスタ・リソース」および「グループ」も参照してください。

スタンバイ・ノード

優先所有者ノードに障害が発生した場合にアプリケーション処理をいつでも継続できるように準備された、アクティブ/パッシブ・アーキテクチャ内のノード。「アクティブ/パッシブ構成」および「優先所有者ノード」も参照してください。

サブネット・マスク

ネットワークID用としてアドレス内のビットがいくつ使用されるかを示す32ビット値。

透過的アプリケーション・フェイルオーバー

フェイルオーバーの発生後、クライアント・アプリケーションが自動的にデータベースに再接続し操作を再開する能力。

計画外グループ・フェイルオーバー

ソフトウェアまたはハードウェア障害に対応して自動的にトリガーされる、ソフトウェアから起動されるフェイルオーバー・プロセス。「計画外グループ・フェイルオーバー」も参照してください。

ネットワーク名

グループ内のリソースのホストになっているクラスタ・ノードとは無関係に、そのリソースにアクセスできるネットワーク・アドレス。Windowsフェイルオーバー・クラスタ上のネットワーク名は、ネットワーク名とそれに関連付けられたIPアドレスで構成されます。ネットワーク名は、クライアント・アクセス・ポイントと呼ばれることもあります。

仮想ディレクトリ

物理ディレクトリ指定にマップされる名前。仮想ディレクトリは、ファイル構造をユーザーから隠すために指定します。物理ディレクトリが変更された場合でも、ユーザーが指定するURLは変更されません。たとえば、ネットワーク名がCompanyで、仮想ディレクトリSalesU:\SalesInfo\Webfilesにマップしてある場合、ユーザーはhttp://Company/SalesというURLを入力して販売情報にアクセスします。

仮想サーバー

1つ以上のネットワーク名を持つグループ。