Oracle® GoldenGate Application Adapters Oracle GoldenGateアダプタの管理 12c (12.1.2.1.1) E67383-01 |
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この章では、ファイル・ロールオーバーの管理、システムのチューニングに役立つOracle GoldenGateアダプタ・インスタンスでの統計の収集、プロセスの管理、およびエラーの処理によってシステムの進行中の操作を管理する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
制御ファイルには、ロールオーバーしたデータ・ファイルに関する情報が格納されます。制御ファイルが存在する場合、そのファイルに追加されます。存在しない場合、作成されます。すべてのデータを1つのファイルに出力するライターの場合、1つの制御ファイルが作成されます。ライターが表ごと、または操作タイプごとに1つのファイルに出力する場合、制御ファイルも表ごと、または操作タイプごとに作成されます。
制御ファイルの生成、その出力ディレクトリ、接頭辞および拡張子は、「出力ファイルのプロパティ」で定義されているプロパティによって制御されます。
各制御ファイルには、制御ファイルの作成以降ロールオーバーされたデータ・ファイルのカンマ区切りのリストが含まれます。ファイルはロールオーバーされた順にリストされます。これによって、データ統合ツールは、データ・ファイルが正しい順序で読み取られることと、すべて消費されたことを確認できます。
データ生成プロセスに関するサマリー統計を収集できます。この統計サマリー情報は、Oracle GoldenGateレポート・ファイルまたは個々のサマリー・ファイルに書き込まれます。
レポート・ファイルに書き込む場合、ユーザーは、この情報をファイルのロールオーバー時に書き込むか、期間に応じて定期的に書き込むかを決定できます。レポート・ファイルに書き込まれる情報は標準形式の出力で、レコード合計、各データベース操作タイプの合計、最後のレポート以降のデルタ、速度情報および各表の詳細が含まれます。
個々のサマリー・ファイルに書き込む場合、ファイルはロールオーバー・ファイルごとに作成されます。ロールオーバー・ファイルの統計情報は、デリミタで区切ってリストされます。サマリー・ファイルの拡張子、出力されるデータ、データ・デリミタおよび行デリミタはすべて制御できます。
「統計およびレポート」に、統計ファイルとサマリー・ファイルのプロパティの詳細が記載されています。
標準的なデータ統合ソリューションに関係するプロセスは次のとおりです。
ソース・データベースからトランザクションのデータを取得するプライマリExtractプロセス
取得されたトランザクションのデータをソース・データベース・マシンからデータ統合マシンへネットワークを経由して移動するPASSTHRU
データ・ポンプExtract
ユーザー・イグジットを実行するよう構成されている配信データ・ポンプExtract
通常、元の取得とPASSTHRU
データ・ポンプが含まれるOracle GoldenGateインストールと、配信データ・ポンプが含まれるインストールは異なります。これらのインストールの両方ともで、Oracle GoldenGate Managerプロセスが稼働している必要があります。
これらのインストール内のプロセスは、Oracle GoldenGate GGSCIコマンドラインで起動や停止などの簡単なコマンドを使用して管理されます。これらのプロセスとその構成の管理の詳細は、Oracle GoldenGate管理者ガイドを参照してください。
RECOVERYOPTIONS
Extractパラメータによって、証跡への書き込み時に異常終了したExtractの再起動の動作が決まります。APPENDMODE
は、リリース10以上の証跡のデフォルトです。異常終了したExtractは、追加モードで再起動する場合、リカバリ・マーカーと中断されたトランザクション全体を証跡に書き込みます。
Oracle GoldenGateフラット・ファイル・アダプタのファイル・ライターがこの証跡を読み取ると、部分的なトランザクションを受信し、続いて部分的なトランザクションを破棄する必要があることを示すリカバリ・マーカーを受信します。ファイル・ライターは、自身の出力ファイル内の位置を部分的なトランザクションの先頭に移動し、証跡ファイルの次のトランザクションで上書きします。
フラット・ファイル用Oracle GoldenGateの操作時発生する可能性のあるエラーには3つのタイプがあります。
ユーザー・イグジットを実行するExtractプロセスが起動しません
プロセスは起動しますが、その後異常終了します
プロセスは正常に稼働しますが、データが正しくないか、存在しません
最初の2つのケースでは、エラー・メッセージを検索する場所が多数あります。
標準のggserr.logファイル。Oracle GoldenGateプロセスの基本的な情報、実行履歴と短いエラー・メッセージ(エラーが発生した場合)が含まれます。
dirrpt
サブディレクトリにある、ユーザー・イグジットを実行するExtractプロセスのOracle GoldenGateレポート・ファイル。たとえば、プロセス名がffwriter
の場合、レポート・ファイルはffwriter.rptです。これには、エラーに関するより詳細な情報が含まれる場合(特に、ユーザー・イグジットではなくOracle GoldenGateコア製品の問題の場合)があります。
ユーザー・イグジット・ログ・ファイル内。名前はlog.logname
プロパティによって異なります。このファイルが存在しない場合、ユーザー・イグジットが起動していない可能性が高く、レポート・ファイルがその問題の切離しに役立ちます。
第17章「フラット・ファイル・アダプタのトラブルシューティング」に、エラー処理の詳細が含まれています。