Oracle® GoldenGate Application Adapters Oracle GoldenGateアダプタの管理 12c (12.1.2.1.1) E67383-01 |
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この章では、メッセージを配信するOracle GoldenGateアダプタ・ユーザー・イグジットの起動方法および再起動方法について説明します。ユーザー・イグジットExtractによって消費される証跡をプライマリExtractですでに生成してあるものとします。
この章の内容は次のとおりです。
ユーザー・イグジットを実行し、Javaアプリケーションを実行するために必要なのは、既存の証跡ファイルとこれに対応するソース定義ファイルのみです。後述の例では、単純なTCUSTMER
およびTCUSTORD
証跡(Oracle GoldenGateソフトウェア・ダウンロードに含まれるデモSQLに対応)および証跡に使用されるデータ型を定義するソース定義ファイルが使用されます。
注意: ユーザー・イグジットは、実行にデータベースへのアクセスを必要としません。しかし、Extractプロセスは、証跡データを表すメタデータを必要とします。Extractはデータベースにログインしてメタデータを取得する必要があります。あるいは、ソース定義ファイルを指定することもできます。いずれの場合も、ユーザー・イグジットを使用する場合、ExtractはPASSTHRU モードにできません。 |
ユーザー・イグジットを実行するには、単にGGSCIからExtractプロセスを起動します。
GGSCI> START EXTRACT javaue GGSCI> INFO EXTRACT javaue
INFO
コマンドでは、次のような情報が返されます。
EXTRACT JAVAUE Last Started 2011-08-25 18:41 Status RUNNING Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:00 ago) Log Read Checkpoint File ./dirdat/bb000000 2011-09-24 12:52:58.000000 RBA 2702
Extractプロセスが実行され、ファイル・ハンドラが使用される(前述の例のとおり)と、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリ(Extract実行可能ファイルと同じディレクトリ)に出力ファイルoutput.xml
が生成されます。
プロセスが起動しない場合や異常終了する場合、「エラーのチェック」を参照してください。
ユーザー・イグジットを実行するExtractには、ユーザー・イグジット・チェックポイントとExtractチェックポイントの2つのチェックポイントがあります。Extractを再度実行する前に、両チェックポイントをリセットする必要があります。
ユーザー・イグジット・チェックポイント・ファイルを削除します。
この例では、Extractグループの名前はjavaue
であるため、これがチェックポイント接頭辞のデフォルトになります。接頭辞は、プロパティ・ファイルでgoldengate.userexit.chkptprefi
を使用して設定することもできます。
Windows: cmd> del javaue_jvm.chkpt
UNIX: $ rm javaue_jvm.chkpt
注意: 本番システムでチェックポイントを変更したり、ユーザー・イグジット・チェックポイント・ファイルを削除しないでください。 |
Extractを証跡データの先頭にリセットします。
GGSCI> ALTER EXTRACT JAVAUE, EXTSEQNO 0, EXTRBA 0
Extractを再起動します。
GGSCI> START JAVAUE GGSCI> INFO JAVAUE EXTRACT JAVAUE Last Started 2011-08-25 18:41 Status RUNNING Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:00 ago) Log Read Checkpoint File ./dirdat/ps000000 2011-09-24 12:52:58.000000 RBA 2702
Extractプロセスのステータスが実行中になるには、数秒かかる場合があります。レポート・ファイルをチェックして、異常終了したか、起動中のままかを確認します。
GGSCI> VIEW REPORT JAVAUE