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Oracle® GoldenGate Application Adapters Oracle GoldenGateアダプタの管理
12c (12.1.2.1.1)
E67383-01
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13 Javaユーザー・イグジットの使用

この章では、メッセージを配信するOracle GoldenGateアダプタ・ユーザー・イグジットの起動方法および再起動方法について説明します。ユーザー・イグジットExtractによって消費される証跡をプライマリExtractですでに生成してあるものとします。

この章の内容は次のとおりです。

13.1 アプリケーションの起動

ユーザー・イグジットを実行し、Javaアプリケーションを実行するために必要なのは、既存の証跡ファイルとこれに対応するソース定義ファイルのみです。後述の例では、単純なTCUSTMERおよびTCUSTORD証跡(Oracle GoldenGateソフトウェア・ダウンロードに含まれるデモSQLに対応)および証跡に使用されるデータ型を定義するソース定義ファイルが使用されます。


注意:

ユーザー・イグジットは、実行にデータベースへのアクセスを必要としません。しかし、Extractプロセスは、証跡データを表すメタデータを必要とします。Extractはデータベースにログインしてメタデータを取得する必要があります。あるいは、ソース定義ファイルを指定することもできます。いずれの場合も、ユーザー・イグジットを使用する場合、ExtractはPASSTHRUモードにできません。

ユーザー・イグジットを実行するには、単にGGSCIからExtractプロセスを起動します。

GGSCI> START EXTRACT javaue
GGSCI> INFO EXTRACT javaue

INFOコマンドでは、次のような情報が返されます。

EXTRACT JAVAUE Last Started 2011-08-25 18:41 Status RUNNING
Checkpoint Lag 00:00:00 (updated 00:00:00 ago)
Log Read Checkpoint File ./dirdat/bb000000
2011-09-24 12:52:58.000000 RBA 2702

Extractプロセスが実行され、ファイル・ハンドラが使用される(前述の例のとおり)と、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリ(Extract実行可能ファイルと同じディレクトリ)に出力ファイルoutput.xmlが生成されます。

プロセスが起動しない場合や異常終了する場合、「エラーのチェック」を参照してください。

13.2 証跡の先頭でのアプリケーションの再起動

ユーザー・イグジットを実行するExtractには、ユーザー・イグジット・チェックポイントとExtractチェックポイントの2つのチェックポイントがあります。Extractを再度実行する前に、両チェックポイントをリセットする必要があります。

  1. ユーザー・イグジット・チェックポイント・ファイルを削除します。

    この例では、Extractグループの名前はjavaueであるため、これがチェックポイント接頭辞のデフォルトになります。接頭辞は、プロパティ・ファイルでgoldengate.userexit.chkptprefiを使用して設定することもできます。

    Windows: cmd> del javaue_jvm.chkpt

    UNIX: $ rm javaue_jvm.chkpt


    注意:

    本番システムでチェックポイントを変更したり、ユーザー・イグジット・チェックポイント・ファイルを削除しないでください。

  2. Extractを証跡データの先頭にリセットします。

    GGSCI> ALTER EXTRACT JAVAUE, EXTSEQNO 0, EXTRBA 0
    
  3. Extractを再起動します。

    GGSCI> START JAVAUE
    GGSCI> INFO JAVAUE
    EXTRACT    JAVAUE    Last Started 2011-08-25 18:41   Status RUNNING
    Checkpoint Lag       00:00:00 (updated 00:00:00 ago)
    Log Read Checkpoint  File ./dirdat/ps000000
                         2011-09-24 12:52:58.000000  RBA 2702
    

    Extractプロセスのステータスが実行中になるには、数秒かかる場合があります。レポート・ファイルをチェックして、異常終了したか、起動中のままかを確認します。

    GGSCI> VIEW REPORT JAVAUE