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Oracle® GoldenGate Application Adapters Oracle GoldenGateアダプタの管理
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E67383-01
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18 Javaアダプタのトラブルシューティング

この章では、Oracle GoldenGate Java用アダプタの問題を解決する手順を概説します。実行するエラー・チェックをリストします。問題を特定できない場合、サポート・チケットを送信するか、Oracleサポートに連絡してください。

この章の内容は次のとおりです。

18.1 エラーの確認

Java用Oracle GoldenGateの操作時発生する可能性のあるエラーには2つのタイプがあります。

  • ユーザー・イグジットまたはVAMを実行するExtractプロセスが起動しないか、異常終了します。

  • プロセスは正常に稼働しますが、データが正しくないか、存在しません。

Extractプロセスが起動しないか異常終了する場合、処理の最初から最後まで順にエラー・メッセージを確認します。

  1. Oracle GoldenGateイベント・ログでエラーを確認し、Extractレポート・ファイルを表示します。

    GGSCI> VIEW GGSEVT
    GGSCI> VIEW REPORT {extract name}
    
  2. 該当するログ・ファイルを確認します。

    ユーザー・イグジットの場合:

    • ユーザー・イグジット・ライブラリのログ・ファイルにレポートされている最後のメッセージを確認します。ファイル名は、プロパティ・ファイルで設定されたログ・ファイル接頭辞(log.logname)と現在の日付です。

      shell> more {log.logname}_{yyyymmdd}.log
      

      注意:

      これは、Javaアプリケーションのログ・ファイルではなく、共有ライブラリのみのログ・ファイルです。

  3. ユーザー・イグジットまたはVAMがJavaランタイムを起動できなかった場合、log4jログ・ファイルが存在します。

    ログ・ファイルの名前はlog4j.propertiesファイルに定義されています。デフォルトでは、ログ・ファイル名はggjava-version-log4j.logで、versionは使用されるjarファイルのバージョン番号です。次に例を示します。

    shell> more ggjava-*log4j.log
    

    Javaアプリケーションのロギングの詳細レベルを設定するには、次のいずれかを行います。

    • より詳細なレベルで記録するよう現在のlog4jプロパティ・ファイルを編集します。

    • プロパティ・ファイルを編集して既存のlog4j構成の1つを再利用します。

      jvm.bootoptions=-Djava.class.path=ggjava/ggjava.jar
      -Dlog4j.configuration=debug-log4j.properties –Xmx512m
      

    あらかじめ構成されたこれらのlog4jプロパティ・ファイルはクラスパスで検出され、次の場所にインストールされています。

    ./ggjava/resources/classes/*log4j.properties
    
  4. これらのログ・ファイルで問題の原因が明らかにならない場合、Extractプロセスをシェルから直接(GGSCI外で)実行し、stderrおよびstdoutをより簡単に監視でき、環境変数を確認できるようにします。次に例を示します。

    shell> EXTRACT PARAMFILE dirprm/javaue.prm
    

プロセスは正常に実行されるが、データが正しくないか、存在しない場合、ユーザー・イグジット用に記述したカスタム・フィルタ、フォーマッタまたはハンドラにエラーがないか確認します。

ユーザー・イグジットExtractを証跡の先頭から再起動するには、「証跡の先頭でのアプリケーションの再起動」を参照してください。

18.2 異常終了後のリカバリ

ExtractパラメータRECOVERYOPTIONSは、リリース10以降の証跡ではAPPENDMODEがデフォルトです。追加モードでは、Extractは異常終了時、証跡にリカバリ・マーカーを書き込みます。Extractが再起動され、リカバリ・マーカーを検出すると、ローカル・トランザクションが有効な場合、不完全なトランザクションのロールバックをリクエストします。ローカル・トランザクションが無効な場合、警告メッセージが発行されます。プロパティgg.handler.{name}.localTXが明示的にfalseに設定されていないかぎり、ローカル・トランザクションは有効です。

18.3 問題のレポート

Oracle GoldenGateのサポート・アカウントがある場合、サポート・チケットを送信してください。次のものを含めてください。

  • オペレーティング・システムとJavaのバージョン

    Java Runtime Environmentのバージョンは、次のようにすると表示できます。

    $ java -version
    
  • 構成ファイル:

    • ユーザー・イグジットを実行するExtractのパラメータ・ファイル

    • JMSまたはJNDIプロパティ・ファイルを含む、使用されるすべてのプロパティ・ファイル

    • ユーザー・イグジットのVelocityテンプレート

  • ログ・ファイル:

    Oracle GoldenGateのインストール・ディレクトリ内のすべての.logファイル(Java log4jログ・ファイルおよびユーザー・イグジットまたはVAMのログ・ファイル)。