プライマリ・コンテンツへ移動
Oracle® Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Edition管理者ガイド

E79716-02
目次に移動
目次

前
次

FDMEEアプリケーション・フォルダのアーキテクチャ

Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionは、アプリケーション・ルート・フォルダに作成されるフォルダのセットを使用します。アプリケーション・ルート・フォルダは、システム管理者によってFDMEEがインストールされているサーバーに作成され、FDMEEの「構成」の「システム設定」で定義されます。

基本的なファイル構造を作成するには、システム設定画面のアプリケーション・フォルダの作成ボタンをクリックします。また、アプリケーション・フォルダとロケーション・フォルダを作成することもできます。アプリケーション・フォルダを使用しない場合、ロケーション・フォルダは最上位レベルのinboxに作成されます。アプリケーション・フォルダを使用する場合、ロケーション・フォルダは関連するアプリケーション・フォルダ内に作成されます。

可能なフォルダ構造の例を示します。


イメージはアプリケーションのフォルダ構造を示します。

標準のFDMEEアプリケーションでは次のフォルダ構造が使用されます:

表1-1 FDMEEアプリケーションのフォルダ構造

フォルダ 説明
data

dataフォルダには、システムによってロードされた各ファイルのコピーが含まれ、スクリプト・ディレクトリのルート・フォルダでもあります。このフォルダ内の各ファイルには一意の名前が割り当てられ、データ・ロード・ワークベンチで金額をクリックするか、「ドリルスルー」画面から開くことができます。

    scripts

これは、customeventおよびimportフォルダの最上位フォルダです。これらのタイプのスクリプトは、これらのフォルダに格納されます。

        custom
        event
        import

custom - Visual BasicまたはJythonスクリプトで記述されたカスタム・スクリプトが含まれます。

event - 指定したシステム・イベントに対して実行され、Visual BasicまたはJythonスクリプトで記述されたスクリプトが含まれます。

import - インポート・フォーマットに関連付けられ、インポート処理時に実行されるスクリプトが含まれます。これらのスクリプトを記述できるのはJythonのみです。

inbox

inboxは、ソース・ファイルのインポート元のデフォルト・ディレクトリであり、すべての元帳抽出ファイルの中央リポジトリとして使用できます。ソース・ファイルは、アクセス可能なすべてのディレクトリから取得できるため、インポート・ファイルをこのディレクトリに配置する必要はありません。

ユーザーによって作成されたすべてのロケーションにフォルダを作成するオプションを選択すると、これらはinboxに作成されます。inboxには、batchesディレクトリおよびarchivestoreディレクトリが含まれます。

    archivestore

将来の使用のために予約されています。

    batches

batchesは、最上位レベルのフォルダで、ファイルの格納には使用されません。

        openbatches

openbatchesは、ファイルがシステムによって格納される場所です。これらのファイルにはファイル名に"視点"が含まれるため、ユーザー・インタフェースでPOVを設定しなくてもシステムによって1つ以上のファイルが選択およびロードされます。これは、一度に多数のファイルをロードする必要がある場合に非常に有用です。

        openbatchesml

openbatchesフォルダと同様です。ただし、これらのファイルでは1つのファイルに複数の期間が含まれます。

outbox

outboxフォルダには、FDMEEによって作成されるエクスポート・ファイル、ターゲット・アプリケーションのエラー・ログ・ファイル、ドリル領域ロード・ファイルおよびターゲットのドリル・ロード・ログが格納されます。

    archivestore

将来の使用のために予約されています。

    logs

ロード処理で生成されたEPM-APPLICATION-NAME_PROCESS-ID.log形式のログが格納されます。これらのログは、FDMEEの「プロセスの詳細」ページでログの表示リンクを使用して表示できます。

    reports

reportsフォルダには、バッチ・レポート・プロセスによって生成されたレポート出力(PDF、HTMLまたはXLS)が格納されます。オフライン・モードで実行したレポートの出力も含まれます。

注意:

アプリケーションのフォルダ構造を作成するには、アプリケーション設定画面でルート・フォルダを定義し、アプリケーション・フォルダの作成オプションを選択します。たとえば、指定されたアプリケーションに対してのみスクリプト・セットを実行する場合は、アプリケーション・フォルダを使用する必要があります。