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Oracle® Hyperion Financial Reporting Web Studioユーザーズ・ガイド

E79688-03
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データ行とデータ列の自動計算の追加

グリッドのデータ行とデータ列に自動計算を追加できます。たとえば、展開され、複数のディメンションを含む行または列の合計を計算する場合があります。

データ行またはデータ列に自動計算を定義すると、計算結果を含む行または列が実行時に挿入されます。計算は、行または列のすべてのメンバーに対して適用され、レポートの印刷またはプレビュー時に表示されます。

適用できるフォーマットのオプションがいくつかあります。自動計算ごとに、計算された行または列の見出しとグループ見出しを指定できます。メンバーに基づいて計算行または列の位置を指定したり、計算行やグループ見出しの前後に空白の行を挿入することもできます。計算行の中および計算行の後に改ページを指定することもできます。

自動計算行に適用できるフォーマットのオプションがいくつかありますが、自動計算関数で計算するセル、行、列によっては、適用できないものがあります。

行や列の各ディメンションまたはメンバーで行う計算を定義するには、次の関数を使用します。

  • 平均 - 実行時に、ディメンションのセグメントにある値の平均値を求めます(数値以外は無視されます)。

  • すべての平均 - 実行時に、ディメンションのセグメントにある値の平均値を求めます(数値以外はゼロとみなされます)。

  • カウント - 実行時に、ディメンションのセグメントにある値の個数を求めます(数値以外は無視されます)。

  • すべてカウント - 実行時に、ディメンションのセグメントにある値の個数を求めます(数値以外はゼロとみなされます)。

  • 最大 - 実行時に、ディメンションのセグメントにある値の最大値を求めます。

  • 最小 - 実行時に、ディメンションのセグメントにある値の最小値を求めます。

  • - 実行時に、ディメンションのセグメントにあるすべての数値または参照された値を掛け合せ、積を返します。

  • 合計 - 実行時に、ディメンションのセグメントにある値を合計します。

  • 計算なし - 選択したセル、行または列に対して計算は実行されません。ただし、自動計算で指定されたフォーマットは維持されます。「計算なし」は、自動計算の行、列またはセル、あるいは計算なしの行、列またはセルに適用できます。

次の点に注意してください。

  • メンバーにエラーがある場合や、データがない場合は、前の計算の小計にそのメンバーの値が含まれていますが、値はゼロとみなされます。

  • 計算を行わずにフォーマットのオプションを使用できます。これにより、合計などの計算を行わずに、メンバーのグループを維持できます。

データ行やデータ列の自動計算を定義するには:

  1. グリッドで、複数のメンバーを含んでいる行また列の見出しのセルを選択します。
  2. 「見出し行のプロパティ」または「見出し列のプロパティ」で、「自動計算」を選択して「設定」ボタンをクリックします。
  3. 「計算」で、関数を選択するか、自動計算フォーマットのみを追加する場合は「計算なし」を選択します。
  4. オプション: 「見出し」で、計算行、計算列、グループ行またはグループ列に見出しを追加する場合は次の操作を実行します。
    • 「グループ見出し」を選択し、行または列を説明するカスタム見出しを入力します。

    • 「自動計算の見出し」に、計算行または計算列を表すカスタム見出しを入力します。

    見出しに式を挿入するには、「関数」アイコンをクリックします。テキスト関数を使用した情報の表示を参照してください。

    次の点に注意してください。

    • MemberName関数を使用する場合は、行、列またはページのパラメータに"current"と入力する必要があります。

    • 周囲のデータが非表示になっている場合は、ヘッダーは抑制されます。

    • 複数の行で同じ見出しが繰り返し表示されないようにするには、「グリッドのプロパティ」「全般」「繰返しの抑制」の順に選択します。

  5. オプション: 計算行、計算列およびグループ見出しの前後に空白の行または列を挿入する場合は、「空白行の挿入」または「空白列の挿入」でオプションを選択します。
  6. 「行の高さ」または「列の幅」を選択します。
  7. 自動計算行内で改ページを使用できるようにするには、「改ページの挿入」を選択します。

    このオプションが選択されていない場合、見出しのセルと行はまとめて表示されます。行が長すぎてページに入らない場合、見出しのセルと行は次のページに移動します。自動計算行が1ページより長い場合は、デフォルトで「改ページの挿入」オプションが選択されます。

  8. 計算行の後ろで改ページを使用できるようにするには、「自動計算後に改ページ」チェック・ボックスを選択します。
  9. 「OK」をクリックします。
  10. グリッドを選択します。「グリッドのプロパティ」で、「位置」を展開し、「自動計算の位置」「メンバーの前」または「メンバーの後」を選択して、行または列の展開されたメンバーの前後に自動計算行または自動計算列を挿入するかどうかを定義します。

図3-1に、自動計算が含まれるサンプル・レポートを示します。

図3-1 自動計算を適用したレポートの例


自動計算を適用したレポートの例