ディメンション・プロパティおよびメンバー・プロパティ

Profitability and Cost Managementのディメンションおよびメンバーのプロパティは表41にアルファベット順で表示され、次の情報が含まれます:

  • プロパティ・ラベル。プロパティにわかりやすい表示名を提供します。該当する場合、関連データベース・タイプが名前に付加されます(ASOまたはBSO)。データベース・タイプが指定されていない場合、プロパティは両方のタイプに適用されます。

  • 各プロパティの説明

  • プロパティに一意の識別子を提供し、インポートおよびバッチ・クライアントでデータを更新する際に使用するプロパティ名。

ディメンション・ライブラリでプロパティを選択すると、ドロップダウン・リストまたはデータ入力ボックスを表すプロパティを変更できます。

注意:

Essbaseのプロパティは、ディメンション・プロパティおよびメンバー・プロパティを参照してください。

表41. Profitability and Cost Managementのディメンション・プロパティおよびメンバー・プロパティ

プロパティ・ラベル説明プロパティ名
Alias選択したディメンションまたはメンバーの別名を入力します。別名は、デプロイしたアプリケーションに表示されるディメンション名です。
  • 現在のディメンションまたはメンバーのデフォルトの別名を割り当てるかまたは変更する場合は、既存の別名をクリックして新規名前を入力します。適切な命名規則に従います。すべてのデータベースには、「Default」という別名表があります。

  • 現在のディメンションまたはメンバーの別名を割り当てるかまたは変更する場合は、別名表の横にある既存の別名をクリックして新規名前を入力します。適切な命名規則に従います。

Alias
Application TypeProfitability and Cost Managementアプリケーションのタイプを表示します:
  • 全般 - 標準Profitabilityアプリケーション

  • 詳細 - 詳細Profitabilityアプリケーション

 
Attributes ディメンション・メンバーの特性を入力します。

たとえば、製品ディメンションのメンバーには、サイズや風味など、いくつかの属性がある場合があります。

詳細な説明は、ディメンション・プロパティおよびメンバー・プロパティを参照してください。

Attributes
Attribute Type

属性タイプを選択したメンバーに関連付けます。メンバーの問合せおよびフィルタに使用できるディメンション・メンバーに割り当てられた属性の属性値を作成します。

属性タイプは次のとおりです:

  • テキスト

  • ブール

  • 日付

  • 数値

たとえば、「カフェイン入り」の属性タイプはブール値になります。データ値はTrueまたはFalseです。

AttributeDataType
Commentディメンションまたはメンバーのコメントを入力します。コメントには最大255文字を指定できます。デフォルトでは、テキスト・ボックスには現在のコメントが表示されます(存在する場合)。

属性ディメンションまたはメンバーにコメントを割り当てられません。

注意:

Unicode使用可能データベースでは、最大80文字まで許可されます。

Comment
Consolidation

メンバー集計プロパティは、子を親にロールアップする方法を指定します。現在のメンバーがディメンションまたは属性ではない場合は、そのメンバーに割り当てる集計演算子を選択します:

  • + (加算) - デフォルト

  • - (減算)

  • * (乗算)

  • / (除算)

  • % (パーセント)

  • ~(連結では無視する)

  • ^ (連結しない)

  • NotUsed

注意:

集約ストレージ・アウトラインでは、連結演算子の使用に一部制限があります。詳細は、『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』を参照してください。

Consolidation
Data Storage(ASO)ディメンションおよびメンバーのASOストレージ・オプションを選択します:
  • StoreData - データはディメンションとともに保管されます。

  • ShareData - このメンバーに関連付けられているデータは共有できます。ShareDataプロパティは、メンバーのみに適用されます。ディメンション・ルート・メンバーは共有できません。

  • NeverShare - このディメンションに関連付けられているデータは、単一の子を持つ親などのように、暗黙の共有関係がある場合にも共有できません。この場合、データは親および子で複製されます。

    注意:

    このオプションは、集約ストレージ・アウトラインに保管された階層には適用されません。

  • LabelOnly - このディメンションに関連付けられているデータはありません。

  • ASODimensionDataStorage (ディメンション・ルート・メンバーの場合)

  • ASOMemberDataStorage (ディメンション・メンバーの場合)

Data Storage(BSO)ディメンションおよびメンバーのBSOストレージ・オプションを選択します:
  • StoreData - データはディメンションとともに保管されます。

  • ShareData - このメンバーに関連付けられているデータは共有できます。ShareDataプロパティは、メンバーのみに適用されます。ディメンション・ルート・メンバーは共有できません。

  • NeverShare - このディメンションに関連付けられているデータは、単一の子を持つ親などのように、暗黙の共有関係がある場合にも共有できません。この場合、データは親および子で複製されます。

  • LabelOnly - このディメンションに関連付けられているデータはありません。

  • DynamicCalcAndStore - このディメンションに関連付けられているデータは、ユーザーが要求するまで計算されません。一度計算されると、そのデータは保管されます。

  • DynamicCalc - このディメンションに関連付けられているデータは、ユーザーが要求するまで計算されません。データは保管されず、要求が実行された後で破棄されます。

  • BSODimensionDataStorage (ディメンション・ルート・メンバー用)

  • BSOMemberDataStorage (ディメンション・メンバー用)

Dimension Formula(ASO)セルをダブルクリックし、セレクタ・ボタンをクリックして、メモ・エディタを開きます。式を入力し、「OK」をクリックします。

適切なASO MDX構文を使用します。

ASODimensionFormula (ディメンション・ルート・メンバー用)
Dimension Formula(BSO)セルをダブルクリックし、セレクタ・ボタンをクリックして、メモ・エディタを開きます。式を入力し、「OK」をクリックします。

適切なBSO CALCULATOR構文を使用します。

BSODimensionFormula (ディメンション・ルート・メンバー用)
Dimension Solve Order 選択したディメンションのソリューション・シーケンスに数値を入力します。たとえば、このディメンションを2番目に解決する場合は、「2」を入力します。DimensionSolveOrder
Dimension Sort OrderProfitability and Cost Managementによって生成されたEssbaseアウトライン内のディメンションを配置する場所を示す数値を入力します。

たとえば、このディメンションがEssbaseアウトラインの2番目のディメンションである場合は、2を入力します。

Dimension Sort Orderは、別名ディメンションとUDAディメンションを除き、モデル内のすべてのディメンションに設定されている必要があります。

ディメンション・ソート順が連続しており、一意かつ1以上である。

ソート順は次のように設定します:

  • メジャーディメンションがデフォルトで1に設定されている。

  • AllocationTypeディメンションがデフォルトで2に設定されている。

  • POVディメンションとビジネス・ディメンションは、3以上に設定する必要がある。

  • 属性ディメンションが常に最後のディメンションとしてソートされている。

    たとえば、12個の連続したディメンションのうち4個が属性ディメンションである場合、属性ディメンションには9、10、11および12を設定する必要があります。

DimensionSortOrder
Dimension Storage Type「ディメンション・ストレージ・タイプ」プロパティは、Essbaseのブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ使用されます。ディメンションに必要なストレージのタイプを選択します:
DimensionStorageType
Hierarchy Type

(ディメンションのみ)

「階層タイプ」プロパティは、Essbaseの集約ストレージ(ASO)データベースにのみ使用されます。レポート用データベースがProfitability and Cost Managementによって生成されます。

ディメンションの階層のタイプを設定します:

  • 次の集計記号を使用するディメンション・メンバーには「保管済」を選択します:

    • + (加算)

    • ~ (無視)

      注意:

      メンバーの親がLABEL_ONLYに設定されている場合、非集計演算子または無視(~)は、保管済階層にのみ使用できます。

  • 加算や無視などの集計記号を使用するディメンション・メンバーの場合、またはディメンション・メンバーに式が含まれる場合は「動的」を選択します。

  • 代替階層をサポートする場合は、「使用可能」を選択します

DimensionHierarchyType
Hierarchy Type

(メンバーのみ)

メンバー元の階層のタイプを設定します:
  • 保管(最初のGen2の子用)

  • 動的(2番目以降のGen2の子用。2番目のGen2メンバーは代替階層をホスト可能)

  • なし(使用不可)

HierarchyType
集約でのレベルの使用プロパティ・グリッドにPrimaryLevelWeightingDimについて表示されます。 
Member Formula(ASO)セルをダブルクリックし、セレクタ・ボタンをクリックして、メモ・エディタを開きます。式を入力し、「OK」をクリックします。

適切なASO MDX構文を使用します。

ASOMemberFormula
Member Formula(BSO)セルをダブルクリックし、セレクタ・ボタンをクリックして、メモ・エディタを開きます。式を入力し、「OK」をクリックします。

適切なBSO CALCULATOR構文を使用します。

BSOMemberFormula
Member Solve Order

(メンバーのみ)

Essbaseが式を検索する優先度を表す数値を入力します。たとえば、このメンバーを2番目に解決する場合は、「2」を入力します。

このプロパティは、ASOデータベースのみに適用されます。

解決順が0のメンバーは、そのメンバーのディメンションの解決順を継承します。

ディメンション・ソート順プロパティで他の指定がないかぎり、解決順が同じメンバーは、それらのメンバーのディメンションがデータベース・アウトラインに出現する順序で評価されます。

解決順のないメンバーは、解決順のあるメンバーの後に評価されます。

MemberSolveOrder
POVディメンションこのディメンションを選択したモデルのPOVディメンションとして設定する場合は、このチェック・ボックスを選択します。IsPOVDimension
POV Display Order複数のPOVディメンションがある場合は、1、2、3などの数値を入力して、各POVディメンションの表示順を設定します。 POVDisplayOrder
Primary Level Weighting集約操作中にビュー選択エンジンで選択できるレベルを制限します。これらの設定は、Essbase (ASO)アプリケーションにのみ適用されます。

次のいずれかのオプションを選択してください:

  • Default - ビュー選択エンジンは選択するレベルを自由に決定できます。これは、新規の階層に対する初期値です。

  • AllLevels - ビュー選択エンジンは階層のすべてのレベルを集約対象とみなします。

  • NoAggregation - ビュー選択エンジンはどのレベルも集約用に選択できません。

  • TopLevelOnly - ビュー選択エンジンはディメンションの最上位レベルのみを集約対象とみなします。

  • BottomaTop - ビュー選択エンジンは、ディメンションの最上位レベルおよび最下位レベルのみを集約対象とみなします。

  • BottomLevelOnly – ビュー選択エンジンはディメンションの最下位レベルのみを集約対象とみなします。

PrimaryLevelWeighting
Two Pass Calculation

(ディメンションのみ)

BSOデータベースのみの場合、アウトラインを通じて2番目のパスでディメンションを計算するためのチェック・ボックスを選択します。 TwoPassCalc

(ディメンション・ルート・メンバー用)

Two Pass Calculation

(メンバーのみ)

BSOデータベースの場合のみ、このチェック・ボックスを選択すると、アウトラインを介した2番目のパスのメンバーが計算されます。 TwoPassCalc
UDA選択したメンバーのUDA名を入力します。

UDAディメンションは、Performance Management Architectに存在し、UDAが追加される先のベースに関連付けられている必要があります。「ディメンションの関連付けの表示」を参照してください。

最大256文字までの英数字を入力できます。

注意:

Unicode使用可能データベースでは、最大80文字まで許可されます。

UDA
UnicodeUnicodeを選択して、アプリケーションをUnicodeモードに設定します。Unicodeモードのアプリケーションでは、複数の文字セットに対応しています。Unicode