この表は、Essbase (ASO)およびEssbase (BSO)のディメンションとメンバーのディメンション・プロパティとメンバー・プロパティについて説明しています。特に注記がないかぎり、プロパティはディメンションとメンバーの両方のタイプに適用されます。
表43. Essbase (ASO)およびEssbase (BSO)のディメンション・プロパティおよびメンバー・プロパティ
Label | 説明 | 名前 |
---|---|---|
Alias | テキスト・ボックスに別名を入力します。 そのデータベースに対して定義されているすべての別名表、および現在のメンバーに対して定義されているすべての別名が表示されます。
| Alias |
Allow Duplicates In Dimension | 重複メンバー名を許可するアウトラインで、次のいずれかのオプションを選択し、細かいレベルでメンバー名の一意性を指定します:
注意: この設定は、一意のメンバー名を必須とするアウトラインには適用されません。 | AllowDuplicatesInDimension |
Attribute Type | 属性タイプを選択したメンバーに関連付けます。メンバーの問合せおよびフィルタに使用できるディメンション・メンバーに割り当てられた属性の属性値を作成します。 属性タイプは次のとおりです:
たとえば、「カフェイン入り」の属性タイプはブール値になります。データ値はTrueまたはFalseです。 | AttributeType |
Comment | ディメンションまたはメンバーのコメントを入力します。コメントには最大255文字を指定できます。デフォルトでは、テキスト・ボックスには現在のコメントが表示されます(存在する場合)。 属性ディメンションまたはメンバーにコメントを割り当てられません。 | Comment |
Compression | 選択されたディメンションを圧縮ディメンションとして作成します。勘定科目ディメンションを圧縮することにより、集約ストレージ・データベースを最適化することをお薦めします。
注意: この設定は、Essbase (ASO)アプリケーションにのみ適用されます。 | Compression |
Consolidation | メンバー集計プロパティは、子を親にロールアップする方法を指定します。現在のメンバーがディメンションまたは属性ではない場合は、そのメンバーに割り当てる集計演算子を選択します:
デフォルト値: + (加算) 『Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の属性データの計算に関する項目も参照してください。 注意: 集約ストレージ・アウトラインでは、連結演算子の使用に一部制限があります。 | Consolidation |
Currency | 選択したアイテムがディメンションで、そのディメンションに国のタグが付けられている場合に表示されます。 通貨名を入力します(たとえば、米国ドルの場合はUSD)。通貨換算のためにメイン・データベースのアウトラインを準備する際には、国ディメンションおよびそのメンバーに通貨名を割り当てる(たとえば、アメリカにはドルを、ドイツにはユーロを割り当てる)必要があります。 注意: この設定は、Essbase (BSO)アプリケーションのみに適用されます。 | Currency |
Currency Conversion | 現在のメンバーが勘定科目ディメンションのメンバーで、通貨アプリケーションの中にある場合は、次のオプションを設定します。 注意: この設定は、Essbase (BSO)アプリケーションのみに適用されます。 「通貨換算」ドロップ・ダウン・リストがあります。次の通貨換算オプションの1つを選択して、通貨の為替レートのカテゴリを定義します。
『Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の通貨換算のためのメイン・データベース・アウトラインの準備に関する項目を参照してください。 | CurrencyConversion |
Currency Category | 現在のメンバーが勘定科目ディメンションのメンバーで、メンバーが通貨換算を必要とする場合は、必要な通貨換算のタイプを入力します。 通貨カテゴリ・タイプは、通貨データベースの勘定科目ディメンションのメンバーの名前です。 『Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の会計メンバーへの通貨カテゴリの割当てに関する項目を参照してください。 注意: この設定は、Essbase (BSO)アプリケーションのみに適用されます。 | CurrencyCategory |
Data Storage | 次のいずれかのストレージ・オプションを選択します:
デフォルト値: NeverShare 注意: Performance Management Architectを使用して、ハイブリッド分析または拡張リレーショナル・アクセス・キューブを作成できません。 | DataStorage |
Dimension Solve Order | 次のいずれかの解決順序オプションを選択します:
メンバー・レベルで解決順序を指定することもできます。解決順序が設定されていないメンバーは、そのディメンションの解決順序を受け継ぎます。 解決順序の詳細は、『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』で計算順序を参照してください。 注意: これらの設定は、Essbase (ASO)アプリケーションにのみ適用されます。 | DimensionSolveOrder |
Dimension Sort Order | Essbaseアウトラインでディメンションを配置する必要がある場所を示す数値を入力します。たとえば、ディメンションがアウトラインの番目にある必要がある場合は、次のように入力します: 4 | DimensionSortOrder |
Expense Reporting | @VARまたは@VARPER関数を含む式を割り当てられている会計メンバーの場合は、「支出」または「支出外」を指定して、Essbaseで実績データと予算データの差を計算する方法を決定できます。 注意: これらの設定は、Essbase (BSO)アプリケーションにのみ適用されます。 | ExpenseReporting |
Format String | フォーマット文字列を使用して、Essbaseデータベース・メンバーの値(セル・コンテンツ)を数値タイプ・メジャーでフォーマットして、問合せの実行時に、事前定義されたテキスト、日付またはその他のタイプの値として表示します。結果として表示される値はセルのフォーマットされた値(MDXではFORMATTED_VALUEプロパティ)です。 このプロパティを使用するには、Typed Measure Enabledプロパティが選択されている必要があります。このプロパティは、勘定科目、時間、汎用、通貨、国、属性の各ディメンションに適用されます。 MDX言語を使用して、フォーマット文字列式を記述します。フォーマットは次のとおりです: MdxFormat( string_value_expression ) たとえば、次のフォーマット文字列は、負のセル値を括弧で囲まれた正の値として表示します。この式は、MDX関数CellValue()を参照して、フォーマットされるセル値にアクセスします。 /* Enclose negative values in “(“, “)” */ IIF(CellValue() < 0, Concat(Concat(“(“, numtostr(-CellValue())), “)” numtostr(CellValue())) フォーマット文字列の詳細は、Oracle Essbaseデータ管理者ガイドおよび『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』を参照してください。 | FormatStringDuplicate (ディメンションの場合) FormatString (メンバーの場合) |
Fully Qualified Shared Member | 重複メンバー名を使用可能にするアウトラインでは、メンバーの修飾名とともに重複(一意でない)名を表示します。修飾メンバー名は、メンバー名に対して祖先を接頭辞にして(名前が一意になるまで祖先をさかのぼって)構成されます。 たとえば、New Yorkという名前のメンバーがアウトラインに2つ存在し、一方はState、他方はCityの下に含まれている場合は、修飾メンバー名には次のように、2つのメンバーを区別する最初の祖先の名前が含まれます: [State].[New York] [City].[New York] | FullyQualifiedSharedMember |
Hierarchy Type | 集約ストレージ・データベースの任意のディメンションおよび親メンバーについて、階層タイプを定義するオプションを選択します:
デフォルト値: 保管済 注意: これらの設定は、Essbase (ASO)アプリケーションにのみ適用されます。 動的階層と保管階層の使用に関する制限の重要な情報は、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の階層に関する項を参照してください。 | HierarchyType |
Member Formula ASO | メンバーと関連付ける式を入力します。ASO(集約ストレージ)の式はMDXフォーマットである必要があります。 MDXでの式作成の詳細およびその他のガイドラインは、『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』を参照してください。 注意: MemberFormulaプロパティは非推奨です。値をインポートすると、警告が表示され、値は無視されます。ASOMemberFormulaプロパティは、かわりにEssbase ASOアプリケーションに使用してください。 | ASOMemberFormula |
Member Formula BSO | メンバーと関連付ける式を入力します。BSO(ブロック・ストレージ)の式は、標準のEssbase計算スクリプト・フォーマットである必要があります。 メンバー名が引用符で囲まれている場合(例: "Root Beer"+"Cream Soda";)は、式全体を引用符で囲んでください("...")。この作業を行わないと、Essbaseでは先頭と末尾の引用符が削除され(例: Root Beer"+"Cream Soda)、結果としてこの式が無効になります。 正しい構文は次のとおりです: ""Root Beer"+"Cream Soda"" 計算スクリプト・フォーマットでの式作成の詳細およびその他のガイドラインは、『Oracle Essbase Database管理者ガイド』を参照してください。 注意: MemberFormulaプロパティは非推奨です。値をインポートすると、警告が表示され、値は無視されます。BSOMemberFormulaプロパティは、かわりにEssbase BSOアプリケーションに使用してください。 | BSOMemberFormula |
Member Solve Order | 優先度を表す数字を指定します。Essbaseはその値で式を計算します。解決順が最上位のメンバーに対する式が優先されます。解決順には0から127までの数値を指定できます。0より小さい、または127より大きい値の場合は、それぞれ0または127にリセットされます。警告メッセージは表示されません。 デフォルト値: 0 解決順が0のメンバーは、そのメンバーのディメンションの解決順を継承します。ディメンション・ソート順プロパティで他の指定がないかぎり、解決順が同じメンバーは、それらのメンバーのディメンションがデータベース・アウトラインに出現する順序で評価されます。解決順のないメンバーは、解決順のあるメンバーの後に評価されます。 注意: これらの設定は、Essbase (ASO)アプリケーションにのみ適用されます。 詳細は、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の計算の順序に関する項目を参照してください。 | MemberSolveOrder |
Named Level | 論理的に関連するすべての名前付き世代に適用できるレベルの一意の名前を指定します。たとえば、「製品」という名前の付いたレベルは、製品を含むすべてのレベルに適用できます。 | NamedLevel |
Named Generation | 関連メンバーを関連付けるための一意の名前を指定します。たとえば、「地域収益」という世代には、各地域で達成された収益の金額が含まれます。 | NamedGeneration |
Period Type | 「基本期間」や「年期間」などの期間の種類を指定します。 | PeriodType |
集約でのレベルの使用(基本ディメンション向け。) | 集約操作中にビュー選択エンジンで選択できる基本ディメンションのレベルを制限します。 次のいずれかのオプションを選択してください:
注意: これらの設定は、Essbase (ASO)アプリケーションにのみ適用されます。 | PrimaryLevelWeighting |
集約でのレベルの使用 (属性ディメンション向け。) | 集約操作中にビュー選択エンジンで選択できる属性のレベルを制限します。 次のいずれかのオプションを選択してください:
注意: これらの設定は、Essbase (ASO)アプリケーションにのみ適用されます。 | SecondaryLevelWeighting |
Skip Value | オプションを選択して、タイム・バランスの計算中にEssbaseがスキップまたは無視する対象を指定します。タイム・バランス・プロパティに「期首」、「期末」または「平均」を設定した場合にはスキップ設定のみ指定できます。
デフォルト値: なし | SkipValue |
スマート・リスト | 特殊文字やスペースを入れずに、英数字とアンダースコア文字を含む一意の名前を指定します。 メジャーの「タイプ」をテキストとして指定する場合は、スマート・リストを使用して、テキストベースのコンテンツをメジャーにマップします。テキストのコンテンツの格納と分析は、セルがテキスト値の確定リストの1つを持つ必要がある場合に便利です。たとえば、5つの異なる色の製品が販売されることがあります。色は、対応する数値IDにマップされるテキスト文字列のセットです。これらのマッピングは、作成するディメンション・レベルのスマート・リストに含まれます。 スマート・リストの作成およびスマート・リストのディメンション・プロパティの変更を参照してください。 | SmartList |
Time Balance | 勘定科目ディメンションのタイム・バランス・プロパティを設定するオプションを選択します。
注意: このプロパティの値を親レベルで定義すると、すべての子がその値を自動的に継承します。 注意: 次のオプションは、Essbaseアプリケーションには適用されません: 入力、フロー、残高、加重平均 - 実績平均、加重平均、実績365。 Essbaseアプリケーションのデプロイメントの場合: 「タイム・バランス」が「残高」に設定されていると、プロパティは「期末」としてEssbaseに送信されます。「タイム・バランス」が「フロー」に設定されていると、プロパティは「なし」としてEssbaseに送信されます。 デフォルト値: 既存の定義またはなし | TimeBalance |
Two Pass Calculation | アウトラインの2回目のパスでそのディメンションを計算するには、このチェック・ボックスを選択します。 注意: これらの設定は、Essbase (BSO)アプリケーションにのみ適用されます。 | TwoPassCalc |
Type | 次のいずれかのオプションを選択します:
タイプが「テキスト」の場合は、このメンバーにスマート・リストを関連付ける必要があります。 タイプが「日付」の場合は、日付のフォーマットをこのメンバーに関連付ける必要があります。 デフォルト値: 数値 | Type |
UDA | 選択したメンバーのUDA名を入力します。複数のUDAの場合はカンマで区切る必要があります。例: Small Market,New Market。 | UDA |
Variance Reporting | 次のいずれかのオプションを選択して、実績データおよび予算データの差異を計算する方法を指定します。 注意: このプロパティの値を親レベルで定義すると、すべての子がその値を自動的に継承します。
デフォルト値: NonExpense 注意: これらの設定は、Essbase (BSO)アプリケーションにのみ適用されます。 | VarianceReporting |