Essbase (ASO)アプリケーションおよびEssbase (BSO)アプリケーションのデプロイ

このトピックでは、Essbase ASOおよびBSOアプリケーションのデプロイメントについて説明します。Essbase (ASO)またはEssbase (BSO)アプリケーションを再デプロイする場合は、Essbase (ASO)およびEssbase (BSO)アプリケーションの再デプロイを参照してください。

Essbaseアプリケーションをデプロイする前に、次の操作を完了する必要があります:

  • EPM Systemコンフィグレータを使用して、Performance Management Architect、EssbaseおよびOracle Essbase Studioを正常に構成する必要があります。構成の詳細は、『Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』を参照してください。

  • ユーザーは、Shared Servicesで、Essbaseアプリケーション作成者のユーザー役割によりプロビジョニングされている必要があります(ユーザー管理コンソールで、「Hyperion Shared Services」、グローバル役割、「アプリケーション作成者」、「Essbaseアプリケーション作成者」の順に設定します)。プロビジョニングの詳細は、Shared Servicesのドキュメントを参照してください。

Essbaseアプリケーションのデプロイまたは再デプロイ時に考慮する必要があるガイドラインは次のとおりです:

  • Essbaseアプリケーションには、ディメンションの固定されたセットは必要ありません。たとえば、1つの汎用ディメンションおよび1つのメンバーのみが含まれるEssbaseアプリケーションを作成してデプロイできます。

  • 空のディメンションは許容されます。

  • Performance Management Architectを使用して、ハイブリッド分析または拡張リレーショナル・アクセス・キューブを作成できません。

  • 一般的な検証エラーの1つに、メンバー名に無効な文字が含まれている、というものがあります。大かっこ([ ])またはその他の無効な文字がメンバー名に含まれている場合にこのエラーが発生します。このエラーを回避するには、次のいずれかの操作を行います:

    • メンバーが共有ディメンションにある場合は、メンバーの除外で説明されているように、「メンバーを除外」コマンドを使用してメンバーを消去します。

    • メンバーがローカル・メンバーの場合は、メンバーの除去で説明されている「メンバーの除去」コマンドまたはメンバーの削除で説明されている「メンバーの削除」コマンドを使用してメンバーを消去します。

  • 重複するメンバー名を許可する場合は、アプリケーション・レベルでAllow Duplicatesプロパティ・フラグを設定する必要があります。このプロパティを設定してアプリケーションがデプロイされると、Allow Duplicatesプロパティがアプリケーションに対して永続的に設定されます。後でプロパティを消去することはできません。Essbase Studioでは、アプリケーションの再デプロイ時にAllow Duplicatesプロパティを更新することは許可されていません。

注意:

Essbase ASOアプリケーションまたはBSOアプリケーションの最初のデプロイメントの成功後、デプロイメントの実行ユーザーは、アプリケーション管理者として自動的にプロビジョニングされません。Essbase ASOアプリケーションまたはBSOアプリケーションを再デプロイするには、Shared ServicesでEssbaseアプリケーションのアプリケーション管理者としてプロビジョニングされる必要があります。

注意:

Essbase (ASO)アプリケーションおよびEssbase (BSO)アプリケーションのデプロイメント・プロセスに違いはありません。

Essbaseアプリケーションのプロパティと、ディメンションおよびメンバーについては、Essbaseプロパティの操作で説明します。

アプリケーションおよびデータベースのEssbase要件の詳細は、Oracle Essbaseデータベース管理者ガイドおよびOracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプを参照してください。

注意:

ビジネス・ルールのデプロイの詳細は、『Oracle Hyperion Calculation Manager設計者ガイド』を参照してください。

Essbase (ASO)アプリケーションまたはEssbase (BSO)アプリケーションをデプロイするには:

  1. 「ナビゲート」「管理」「アプリケーション・ライブラリ」の順にクリックします。

  2. 「Essbase (ASO)」または「Essbase (BSO)」アプリケーションを右クリックし、「デプロイ」を選択します。

    「デプロイ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    「デプロイ」ダイアログ・ボックス。初回デプロイメントの場合、編集や変更が可能なフィールドは、「ノート」、「インスタンス名」および「アプリケーション・サーバー」です。その後のデプロイメントでは、「データのクリア」および「完全デプロイ」チェック・ボックスでも選択または選択解除ができます。

    エラーがある場合は、「ジョブ・タスク」ダイアログ・ボックスが表示されます。次の手順を実行します:

    1. 「ジョブ・タスク」ダイアログ・ボックスのリンクをクリックして、ジョブ・コンソールにアクセスします。

    2. ジョブ・コンソール「添付ファイル」で、エラー・レポートのリンクをクリックします。

      エラー・レポートがテキスト・ファイル・フォーマットで表示されます。

    3. エラー・レポートを開くか保存し、エラーを確認して修正してから、デプロイメント・プロセスを再び開始します。

  3. オプション: 「デプロイ」ダイアログ・ボックスで、「ノート」ボックスにこのデプロイメントについての備考を追加します。

    入力した備考は、ジョブ・コンソールでアプリケーションの説明に追加されます。150文字までの制限があり(説明に追加されるため)、任意の文字を使用できます。

  4. アプリケーションのデプロイに使用するEssbase Studioサーバー・インスタンスの「インスタンス名」を選択します。

    これは、Essbase Studioサーバー・インスタンスがインストールされて構成されているマシンの名前です。構成情報は、『Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』を参照してください。

    注意:

    Essbase Studioサーバーを使用してEssbaseアプリケーションのみデプロイできます。

  5. 「アプリケーション・サーバー」を選択します。

    これは、Essbaseサーバー・インスタンスまたはクラスタがインストールされて構成されているマシンの名前です。構成情報は、『Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』を参照してください。

  6. 「デプロイ」をクリックします。

    「完全デプロイ」および「データのクリア」チェック・ボックスは、初回デプロイ時には適用されません。これらのオプションは再デプロイメントにのみ適用されます。再デプロイメント時のこれらのチェック・ボックスの使用方法は、Essbase (ASO)および(BSO)アプリケーションの再デプロイを参照してください。

    注意:

    デプロイメントが中断または削除された場合は、ステータスが「デプロイの保留中」と表示されたり、デプロイメントがタイムアウトになったりします。デフォルト・タイムアウトは480分(8時間)です。デフォルトはawbconfig.propertiesで変更できます。デプロイメントがタイムアウトした場合、アプリケーションを再度デプロイする必要があります。ステータスでデプロイメントとの同期が示されている場合でも、タイムアウトのため、同期されていない可能性があります。

  7. Essbase Administration Servicesコンソールで、デプロイされたアプリケーションのアウトラインを表示および編集します。Smart ViewまたはOracle Essbase Spreadsheet Add-inを使用して、アプリケーション・データベースを問合せします。