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Oracle® Hyperion Financial Managementユーザーズ・ガイド

E79706-02
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内部取引タスクフローの例

取引を処理するには、管理者によって取引の期間が開かれていることが必要です。管理者は、照合に関する必要条件の設定、内部取引照合の許容差値の指定、不一致の取引の理由を示す理由コードの定義も行います。『Oracle Hyperion Financial Management管理者ガイド』を参照してください。

表10-1 内部取引タスクフローの例

タスク 説明

理由コードの管理

管理者は、内部取引照合プロセスで使用する理由コードをアプリケーションに定義します。ユーザーは、内部取引を行うときに、このリストからコードを選択します。

内部取引の期間を開きます

内部取引を操作するには、管理者によって取引の期間が開かれていることが必要です。管理者はこのプロセス中に、転記前の照合/検証に関する必要条件と、照合プロセスで使用する照合許容差も定義します。

取引のロード

取引は、外部ASCIIファイルからシステムにロードできます。取引を手動で入力することもできます。

取引の管理

取引のリストを表示したり、エンティティやパートナの選択を変更したり、取引の表示用に他のフィルタ条件を選択したりできます。

取引の編集

コメントを加えたりして、取引を変更できます。

取引レポートの実行

取引レポートを実行し、フィルタの基準に従って取引のリストを表示できます。

取引IDによる照合レポートの実行

照合プロセスを実行する前に、照合レポートを実行して、どの取引が一致するのかを確認できます。

取引IDによる自動照合

取引は、取引IDまたは参照IDを基準にして照合できます。取引は、照合ステータスと照合コードが設定されて更新されます。照合設定を照合テンプレートに保存して、後で使用することもできます。

勘定科目による照合レポートの実行

取引や請求書ではなく、勘定科目によって照合したレポートを表示します。

勘定科目による自動照合

完全に一致する取引IDと詳細がアプリケーションにない場合は、このオプションを指定して取引を照合すると便利です。不一致の発生を防ぐために、最初にIDによる自動照合を実行してから、勘定科目による自動照合を実行します。

取引の手動照合の実行

自動照合を実行した後、プロセスの照合条件を満たしていなくても、一致にする必要のある取引がある場合があります。特定の取引を選択して、その取引を手動で照合できます。照合プロセスにより、照合ステータスが更新され、照合コードが割り当てられます。

取引を未照合にする

照合プロセス中に、取引の特定グループを手動で未照合にする必要がある場合があります。取引を選択すると、照合コードが同一である取引のグループが表示されます。同じ照合グループ内のすべての取引を未照合にできます。

取引の転記

すべての取引の照合が終わり、取引を転記する準備が整ったら、転記する取引を選択します。

取引レポートの実行

取引を転記したら、各取引のステータスを表示する取引レポートを作成できます。このレポートには、転記ステータス、転記したユーザー、転記の日時が示されます。これを要約レポートとして使用すると、転記情報をすばやく表示できます。

エンティティのロック

管理者は、ユーザーが新規の取引を追加したり、特定のエンティティを変更できないように、エンティティをロックできます。ロックされているエンティティに対しては、照合を行うことも、追加の取引を転記することもできません。

内部取引照合システム・レポートから取引の詳細へのドリルダウン

取引を転記し、その残高が内部取引勘定に反映されると、内部取引照合システム・レポートを実行して、各取引の勘定科目が一致しているかどうかを確認できます。

データ・グリッドまたはデータ・フォームから取引の詳細にドリル・スルーします

データ・グリッドまたはデータ・フォームを使用している場合は、対応する内部取引を表示できます。ただし、データ・グリッドやフォームから取引を変更することはできません。

期間を閉じる

期末サイクルの終わりに、内部取引プロセスが完了すると、管理者は期間を閉じて、その期間の取引を変更できないようにします。その期間に対して「転記前に照合」オプションが選択されている場合、一致した取引または理由コードのある不一致取引のすべてを、期間を閉じる前に転記する必要があります。期間を閉じると、その後取引を変更できないように期間がロックされます。ただし、その期間の取引を参照したり、取引のレポートを実行したりすることはできます。