デフォルトで、StorageTek SL150 Modular Tape Library は、Linear Tape Open (LTO) カートリッジの標準である 8 文字のラベル形式を使用するように構成されています。大半のバックアップおよびストレージ管理アプリケーションでは、標準の LTO ラベル形式をサポートしていますが、一部、ボリュームを追跡するために独自のラベルスキームを使用している場合があります。そのようなアプリケーションを使用する場合の多くで、カートリッジ上の実際の物理ラベルとアプリケーションが内部的に使用する論理ラベル形式とを自動で変換するように SL150 を構成できます。
可能性のあるラベルスキームに最大限対応するために、StorageTek SL150 では 8 - 14 文字長のラベルをサポートし、ホストアプリケーションと通信するときにラベルが解釈される方法を指定できるラベルウィンドウ機能を用意しています。
そのため、たとえばホストアプリケーションがボリュームを識別するために物理カートリッジラベルの一部しか使用していなくても、文字のサブセット (ラベルの 1 列目から右に進む) を使用して論理ラベルを構築するようにライブラリに指示できます。また、物理カートリッジラベルが単にメディアドメイン (LTO) やタイプ (Gen‐3、Gen‐4、Gen‐5、Gen-6) を指定しない文字列である場合は、ドメインやタイプのチェックをスキップしてすべての文字をホストに送信し、それ以上の処理は実行しないようにライブラリに指示することもできます (ラベルにドメインやタイプが含まれる場合は、このオプションを使用しないでください)。
StorageTek SL150 ユーザーインタフェースでは、次のラベルオプションをサポートしています。
ラベルのすべての文字を変更なし、メディアドメインやタイプのチェックなしで渡します。このオプションは、ラベルでメディアを識別していない場合に使用してください。たとえば、M123456789AB
には、L5
などのメディア記述子が含まれていません。
ラベルの最後の 2 文字を先頭に移動してからすべての文字を渡します。たとえば、KL10203012L5
は L5KL10203012
に変換されます。
物理ラベルの先頭の 8 文字を渡します。たとえば、KL10203012L5
は KL102030
に変換されます。
物理ラベルの先頭の 7 文字を渡します。たとえば、KL10203012L5
は KL10203
に変換されます。
物理ラベルの先頭の 6 文字を渡します。たとえば、KL10203012L5
は KL1020
に変換されます。
物理ラベルの 3 文字目から 8 文字目までを渡します。たとえば、KL10203012L5
は 102030
に変換されます。
物理ラベルの 2 文字目から 8 文字目までを渡します。たとえば、KL10203012L5
は L102030
に変換されます。