Oracle の StorageTek Enterprise Library Software (ELS) は、次の基本ソフトウェアで構成されるソリューションです。
StorageTek ストレージ管理コンポーネント (SMC)
StorageTek ホストソフトウェアコンポーネント (HSC)
StorageTek 仮想テープ制御ソフトウェア (VTCS)
StorageTek 並行障害回復テスト (CDRT)
また、ELS パッケージとともに次のソフトウェアが提供されます。
StorageTek ライブラリコンテンツマネージャー (LCM、以前の名称は ExLM)。LCM には、以前 Offsite Vault Feature として知られていた製品の拡張版が含まれます。
StorageTek MVS 環境用クライアントシステムコンポーネント (MVS/CSC)
StorageTek LibraryStation
このガイドで説明しているタスクを行うには、次の事項についての知識が必要です。
MVS 操作環境
JES2 または JES3
Enterprise Library Software (ELS)
オラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility Program の Web サイト (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
) を参照してください。
サポートをご契約のお客様には、My Oracle Support を通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
) か、聴覚に障害のあるお客様は (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
) を参照してください。
このガイドは、HSC および VTCS の運用を管理する担当者に向けて記述されています。HSC/VTCS は基本的にはサーバーであり、すべてのサーバーと同様、これを適切にインストールおよび構成し、効果的なポリシーを作成し、十分な注意を払って管理すれば、自己管理処理を行います。HSC および VTCS には、CDS の維持のような共通タスクがあり、実ボリュームでの作業と VTV や MVC での作業のように、並行で処理されながら別個に処理されるタスクもあります。これら 3 つのコンポーネントでの割り振りメンバーの管理については、SMC の管理を参照してください。
「十分な注意を払って管理する」には何が必要なのでしょうか。「HSC と VTCS を管理する」のに必要な条件とは何でしょうか。次に、このガイドの各セクションと対応する管理タスクについて説明します。
ツールキットには、HSC および VTCS の管理に使用するツールを表で示しています。このセクションでは、これらのツールの特定のタスクや機能について説明します。詳細については、『ELS コマンド、制御文、およびユーティリティーリファレンス』を参照してください。
CDS の管理では、CD の保護方法と、1 つ以上の CDS のコピーが失われた場合の回復方法を説明します。
TapePlex の管理では、TapePlex を管理するために必要な、定期的および要求時に実行するタスクについて説明します。
VTCS ダッシュボードの使用では、運用上、実行しなければならないタスクについて説明します。ここでは、VTCS システムの健全性をモニタリングするほかにも、強制 MVC スペースリクレイムのバッチジョブなど、いくつかの重要項目も説明します。
VTCS Must Do (不定期) タスクリストの操作では、VTCS で必要なときに行うべき項目を説明しています。
定期的な管理と要求時の管理には、これらの 2 つのカテゴリや解決する問題の間に重複があるように重複する領域があります。ほとんどの場合、管理タスクを慎重に行えば、多くの問題を解決する必要はありません。また、その逆も生じえます。「定期的」および「要求時」という 2 つの一般的なカテゴリがあり、必要に応じて調整する必要があります。
マネージメントクラスおよびストレージクラスによる最新のソリューションでは、VTCS の最先端での実装の基盤となるマネージメントクラスとストレージクラスについて説明します。
VTCS の問題の検出と修正は、問題が発生した場合の対策について述べています。
LCM 制御文では、LCM と HSC で可能な操作についての簡単な相互参照リストです。