オラクルの Cloud Extended Storage は、お客様のストレージ容量を追加できるようにするオプションです。Cloud アカウントの設定方法の詳細は、http://docs.oracle.com/en/cloud/iaas/storage-cloud/index.html
を参照してください。また、ネットワーク設定の要件も参照してください。
http://docs.oracle.com/cloud/latest/trial_paid_subscriptions/CSGSG/toc.htm
Cloud の最新情報については、次を参照してください。
追加のサポートについては、次を参照してください。
http://docs.oracle.com/en/cloud/iaas/storage-cloud/index.html
注:
VLE 1.5.3 に関する推奨事項は次のとおりです。Cloud VMVC へのマッピングに使用できる接続は最大 16 に制限されます
Cloud VMVC に対する複製解除はありません (ディスクベースの VMVC に対する複製解除はサポートされている)
volser 名は、大文字 (A-Z) と数値 (0-9) で構成され、6 文字の長さにする必要があります。volser 名に小文字を含めたり、6 文字未満にすることはできません。
VLE では、Oracle Cloud Object Storage、Oracle Cloud Archive Storage、Encryption within Oracle Cloud という 3 つの Oracle Cloud オプションをサポートしています。
Oracle Cloud と Oracle Cloud Archive Storage の主な違いはコストです。Oracle Cloud Archive Storage は、Oracle Cloud に比べてコストをかなり抑えることができます。コストに関する最新のオプションについては、Oracle の営業担当者に問い合わせるか、入手可能なオンラインドキュメントを参照してください。
暗号化 (VTV データが Oracle Cloud に格納されている場合) は、アーカイブと非アーカイブの両方の Cloud 製品で提供されています。暗号化には余分のコストはかかりません。暗号化を使用する場合は、暗号化された VTV のリコール時にパフォーマンスがおよそ 10% 低下することがあります。Oracle Cloud 製品間の機能の違いについては、次を参照してください。
VLE 1.5.2 以降でのサポートにより、Oracle Cloud へのデータの格納は、VLE ローカルディスクプールへのデータの格納とほぼ同じように行われます。次の各ステップでは、仮想テープボリューム (VTV) を Oracle Cloud に格納するための VLE の構成に必要なものについて概説します。
次の情報が必要です。
注:
Oracle CSE では、VLE と Oracle Cloud 間の初期接続を作成するために、お客様の Oracle Cloud アカウント情報を取得する必要があります。アカウント名
ユーザー名
ユーザーパスワード
承認 URL
MVC の範囲は、お客様によって決定されます。これは VTCS ホストソフトウェアの構成に使用されるもので、VLE を構成するために Oracle サポートチームに提供されます。VLE のローカルディスクプールと Oracle Cloud に VTV データが格納される場合は、次の 2 つの VMVC プールの範囲を VLE 内に定義および構成する必要があります。
VLE ローカルディスクプールストレージ用の VMVC 範囲
VLE Oracle Cloud ストレージ用の vMVC 範囲
VMVC 定義を VLE 内に構成すると、VTV の移行とリコール、および VLE のコピー操作が、VLE ローカルストレージプールを使用するすべての VLE 操作とほぼ同じように行われます。VLE からクラウドへのデータ転送のパフォーマンスは、IP の帯域幅や遅延、および Oracle Cloud の性能に左右されます。
VLE 1.5.3 以降でのサポートにより、Oracle Cloud へのデータの格納は VLE ローカルディスクプールへのデータの格納とほぼ同じように行われますが、Cloud Archive に格納されているデータのリコールに関してはいくつかの例外があります。Oracle Storage Cloud Service – Archive Storage を使用するための VLE の設定ステップは、Oracle Cloud のステップと同様です。次の情報が必要です。
注:
Oracle CSE では、VLE と Oracle Cloud 間の初期接続を作成するために、お客様の Oracle Cloud アカウント情報を取得する必要があります。Cloud Archive アカウント情報は、Oracle Cloud アカウント情報と同じです。アカウント名
ユーザー名
ユーザーパスワード
承認 URL
MVC の範囲は、お客様によって決定されます。これは VTCS ホストソフトウェアの構成に使用されるもので、VLE を構成するために Oracle サポートチームに提供されます。Cloud Archive を使用する場合は、vMVC の範囲を最大 3 つ指定する必要があります。
VLE ローカルディスクプールストレージ用の VMVC 範囲
VLE Storage Cloud 用の vMVC 範囲
VLE Cloud Archive ストレージ用の vMVC 範囲
VLE 上に vMVC を作成するときに、Oracle サポート担当者は Cloud Archive を使用する vMVC に対して「アーカイブ」フラグを選択します。これは、Oracle Cloud 内で「アーカイブ」機能をトリガーするものです。VMVC 定義を VLE 内に構成すると、VTV の移行およびリコール操作と VLE のコピー操作が 3 つすべての vMVC 範囲で可能になりますが、Cloud Archive の vMVC 範囲に関してはいくつかの例外があります。
VTV の移行操作は、VTV を VLE ローカルディスクプールに移行する場合も Oracle Cloud Service に移行する場合も同様に行われます。VTV は、Oracle Cloud Object Storage に移行されると、自動的に Oracle Cloud Archive Storage に移動します。
移行された VTV が Oracle Cloud Archive Storage に移動したら、VLE によってリコールされる前に VTV を手動で復元する必要があります。このためには、VTV を Oracle Cloud Archive Storage から Oracle Cloud Object Storage に戻す必要があります。
RESTORE_VTV
要求を使用すると、Oracle Cloud Archive Storage から VTV を手動で復元できます。Route
コマンドを使用すると、この要求を適切な VLE ストレージマネージャーに発行できます。
使用している構成に応じて、次のいずれかの方法で RESTORE_VTV
要求を処理します。
MVS メインフレーム構成では:
MVS コンソールから SMC の Route
コマンドを発行します。
F ELS73SMC, ROUTE DVTGRD13 RESTORE_VTV VOLUME=5B1307 VTV=CV1234
SMCUUUI
ユーティリティーから SMC の Route
コマンドを発行します。UUIIN
データセットに Route
コマンドを含めます。詳細は、『ELS コマンド、制御文、およびユーティリティーリファレンス』を参照してください。
VSM GUI から SMC の Route
コマンドを発行します。
ROUTE DVTGRD13 RESTORE_VTV VOLUME=5B1307 VTV=CV1234
VSM 7 Open Systems Attachment (OSA) 構成では、VSM GUI から oVTCS の Route
コマンドを発行します。
「VSM Console」メニューから、「Command Line Interface」を選択し、コマンドウィンドウで Route
コマンドを発行します。
詳細は、『VSM GUI ユーザーズガイド』を参照してください。
QUERY_RESTORE
要求を発行すると、復元プロセス中の VTV の進行状況を表示できます。次に例を示します。
ROUTE DVTGRD13 QUERY_RESTORE VOLUME=5B1307 VTV=CV1234
進行状況が表示されます。次に例を示します。
Restore initiated via SMCUUI Interface:
Archived
In Progress
Complete - Restored
Complete - Not Archive
Complete
応答を受信したら、VTV を正常にリコールできます。
注:
VTV は、復元されたあと、24 時間 Oracle Storage Cloud Service – Object Storage に格納され、その後アーカイブ状態に戻ります。VTV を復元するための Oracle サービスレベル契約 (SLA) は 4 時間です。同時に複数のRESTORE_VTV
コマンドを開始できます。VLE から Archive Cloud へのデータ転送のパフォーマンスは、IP の帯域幅や遅延、および Oracle Cloud の性能に左右されます。Cloud Archive を使用する場合の一般的なガイドラインは、次のとおりです。
復元するすべての VTV を確認します。
必要なデータセットのリストを確認します。
TMC を使用して、必要な VTV のリストを確認します。
VTVRPT
を使用して、Archive Cloud のコピーのみを含む VTV (および MVC) のリストを確認します。
VTV が復元されなかった場合:
VLE から、VMVC 上の VTV が使用不可であることが報告されます。
VTCS では自動的に別の VMVC/MVC コピーを使用するように試みます。
VTV のすべてのコピーが使用不可の場合にのみエラーメッセージが生成されます。
Cloud アカウントにかかるコストについて学習します。
これは単なる取得と送信ではありません。
アクセスしているメタデータを早期に削除します。
VLE では、各種操作で Cloud メタデータにアクセスします。
Cloud メタデータへのアクセスにかかるコストはわずかです。
Cloud メタデータへのアクセスでは、VTV を復元する必要はありません。
Cloud VMVC をソースとした、VLE と VLE 間のコピーを実行しないようにします。
Cloud VMVC の優先度が最下位になるように設定します。
VLE と VLE 間の接続を構成解除して、Cloud をソースとして使用できないようにします。
リコールの場合は、Cloud のコピーをもっとも優先度の低いコピーとして使用するように VTCS を構成します。
Cloud にマップされた MVC を DRAIN
(ドレイン) しないようにします。
Cloud VMVC に対して RECLAIM MOVEDATA(NONE)
を使用します。
STORCLAS VLEDELET(RECLAIM)
を使用して、平均的な Cloud ストレージ使用量を減らします。
Cloud VMVC からの VLE と VLE 間のコピーの原因となる移行を回避します。
MIGRVTV STORCLAS(SCVLE) INITIAL
MIGRVTV STORCLAS(SCCLOUD) SUBSEQNT(120)
MIGRSEL STORCLAS(SCTAPE) SCHPREF(9)
MIGRSEL STORCLAS(SCVLE) SCHPREF(9)
MIGRSEL STORCLAS(SCCLOUD) SCHPREF(0)
Cloud VMVC からリコールする移行を回避します。
STORLST NAME(CLDLAST) STORCLAS(SCVLE, SCTAPE, SCCLOUD) PRIORITY(9,8,0)
STORSEL FUNC(SPECIFIC) STORLST(CLDLAST)
STORSEL FUNC(RECALL) STORLST(CLDLAST)
STORSEL FUNC(EXPORT) STORLST(CLDLAST)
STORSEL FUNC(CONSOLID) STORLST(CLDLAST)
VLE の再生および明示的なリクレイム:
RECLAIM
コマンドを実行します
RECLAIM STORCLAS(SCCLOUD)
… MOVEDATA(NONE)
VLE の STORCLAS
STORCLAS (SCCLOUD)
… VLEDELET(RECLAIM)
…
Cloud では、VTV の複製解除 (STORCLAS DEDUP
パラメータ) をサポートしていません。
平均的な月間ストレージ使用量を抑えながらお客様のコストを節約します。
Oracle Storage Cloud Service – Object Storage および Oracle Storage Cloud Service – Archive Storage では暗号化をサポートしています。どちらの Oracle Cloud 製品の暗号化も vMVC 境界で制御されます。つまり、暗号化フラグを設定して vMVC を作成した場合、その vMVC 内の VTV はすべて暗号化されます。暗号化された VTV に対する移行およびリコールの操作は、前述のように、どちらの Cloud (アーカイブと非アーカイブ) でもまったく同じように行われます。唯一の違いは、暗号化された VTV ではパフォーマンスが 10% 低下することです。Oracle Cloud Encryption を使用するための VLE の設定ステップは、Oracle Cloud や Oracle Cloud Archive の上記ステップと同様です。
注:
Oracle CSE では、VLE と Oracle Cloud 間の初期接続を作成するために、お客様の Oracle Cloud アカウント情報を取得する必要があります。Cloud Archive アカウント情報は、Oracle Cloud アカウント情報と同じです。次の情報が必要です。
アカウント名ユーザー名ユーザーパスワード承認 URL
MVC の範囲は、お客様によって決定されます。これは VTCS ホストソフトウェアの構成に使用されるもので、VLE を構成するために Oracle サポートチームに提供されます。暗号化機能付きの Oracle Cloud を使用する場合は、vMVC の範囲を最大 3 つ指定する必要があります。
VLE ローカルディスクプールストレージ用の vMVC 範囲 VLE Oracle Storage Cloud 用の vMVC 範囲 (暗号化機能ありまたはなし) VLE Cloud Archive 用の vMVC 範囲 (暗号化機能ありまたはなし)
VLE 上に vMVC を作成するときに、Oracle サポート担当者は、暗号化された VTV を含むすべての vMVC に対して暗号化フラグを設定します。パフォーマンスのほかには、VTV データが VLE またはホストに格納 (移行) されたり、VLE またはホストから取得されたりする方法に違いはありません。VMVC 定義を VLE 内に構成すると、暗号化された vMVC に対する VTV の移行とリコール、および VLE のコピー操作は、前のセクションの Oracle Cloud と Cloud Archive でそれぞれ説明したように行われます。Oracle Cloud 内で扱われる暗号化機能については、Oracle Cloud の Web サイトを参照してください。