インストールの構成

Oracle NoSQL Databaseを構成する前に、ストア内の各ストレージ・ノードについて次のパラメータを決定する必要があります。

この情報を決定したら、インストールを構成します。

  1. makebootconfigユーティリティを使用して、初期"boot config"構成ファイルを作成します。これをOracle NoSQL Databaseの各ノードで行います。初期Oracle NoSQL Database管理プロセスをホストするノードでのみ-adminオプション(管理コンソール・ポート)を指定する必要があります。(このインストール手順の後半で、追加の管理プロセスをデプロイします。)

    注意

    ブート構成検証は統合され、ブート構成ファイルを生成する前にmakebootconfigのすべてのパラメータを環境に対してチェックおよび検証します。検証を回避してブート構成ファイルを生成するために、オプションで-forceフラグを使用します。

    "boot config"ファイルを作成するには、次のコマンドを発行します。

    > mkdir -p KVROOT     (if it does not already exist)
    > java -Xmx256m -Xms256m \
    -jar KVHOME/lib/kvstore.jar makebootconfig -root KVROOT \
                                                    -port 5000 \
                                                    -admin 5001 \
                                                    -host <hostname> \
                                                    -harange 5010,5020 \
                                                    -store-security none  \
                                                    -capacity 1 \
                                                    -num_cpus 0 \
                                                    -memory_mb 0
  2. Oracle NoSQL Databaseの各ノードでOracle NoSQL Databaseストレージ・ノード・エージェント(SNA)を起動します。SNAは、各ノードでOracle NoSQL Databaseプロセスを管理します。レジストリ・ポートの所有および管理も行います。レジストリ・ポートは、そのノード上のOracle NoSQL Databaseプロセスと通信するための主な手段です。これには、startユーティリティを使用できます。

    nohup java -Xmx256m -Xms256m \
    -jar KVHOME/lib/kvstore.jar start -root KVROOT&

    注意

    レプリケーション・ノードまたは管理サービスがクラッシュした場合、SNAによりそのプロセスが再起動されます。

  3. jps -mコマンドを使用してOracle NoSQL Databaseプロセスが実行されていることを確認します。

    > jps -m
    29400 ManagedService -root /tmp -class Admin -service
    BootstrapAdmin.13250 -config config.xml
    29394 StorageNodeAgentImpl -root /tmp -config config.xml
  4. pingコマンドを使用して、Oracle NoSQL Databaseクライアント・ライブラリでOracle NoSQL Databaseストレージ・ノード・エージェント(SNA)にアクセスできることを確認します。

    > java -Xmx256m -Xms256m \
    -jar KVHOME/lib/kvstore.jar ping -port 5000 -host node01

    SNAが実行されている場合、次の出力が表示されます。

    SNA at hostname: node01, registry port: 5000 is not registered.
    No further information is available

    このメッセージはエラーではなく、SNプロセスのみがローカル・ホストで実行されていることを示しています。Oracle NoSQL Databaseが完全に構成されると、pingオプションでこれ以外の情報も表示されます。

    SNAにアクセスできない場合、かわりに次のように表示されます。

    Could not connect to registry at node01:5000
    Connection refused to host: node01; nested exception is:
    java.net.ConnectException: Connection refused

ストレージ・ノードが起動しない場合、問題を特定するには、KVROOTディレクトリのadminbootログおよびsnabootログを確認します。

-hostオプションを使用して、リモート・ホストのSNAを確認することもできます。

> java -Xmx256m -Xms256m \
-jar KVHOME/lib/kvstore.jar ping -port 5000 -host node02
SNA at hostname: node02, registry port: 5000 is not registered.  No
further information is available

ストレージ・ノードがすべて正常に起動されたら、KVStoreを構成できます。これは、次の章で説明します。

注意

最善の結果を得るには、ノードの起動時にSNAが自動的に起動されるようノードを構成します。これを行う方法は、オペレーティング・システムの設計方法によって異なるため、このマニュアルの範囲ではありません。起動時のアプリケーションの自動起動については、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。