この章では、複数ホスト環境でのOracle NoSQL Databaseのインストール・プロセスについて説明します。大規模なシステムを本番に使用することを計画している場合は、「初期容量計画」を参照して、ソフトウェアをインストールするストレージ・ノードの数を見積もってください。使用するストレージ・ノードがすでにわかっている場合は、次の指示に従うことで、Oracle NoSQL Databaseはストレージ・ノードを最大限に活用します。
Oracle NoSQL Databaseインストールに使用するホストのすべてにJava SE 7以上がインストールされていることを確認します。コマンドは次のとおりです。
java -version
これをこの確認に使用できます。
Oracle NoSQL DatabaseはJava SE 7以降と互換性があり、Oracle Java SE 7に対してテストと認証が完了しています。最新のJavaリリースにアップグレードし、最新の不具合の修正およびパフォーマンス改善の利点を活用することをお薦めします。Oracle NoSQL Databaseダウンロードに含まれているリリース・ノートには、認証に使用された厳密なJavaバージョンを示しています。
jps
ユーティリティが動作していることを確認してください。JDKをインストールすることにより、jps
ツールをStorage Node Agent (SNA)で使用でき、Oracle NoSQL Databaseプロセスを最適に管理できます。発生するあらゆる問題を、jpsツールによって診断できます。Oracle NoSQL Databaseはjps
ツールがなくても動作し続けられるため、jpsツールのプロセスを管理する能力を小さくします。
JDKおよびそのツールが正しくインストールされている場合、jps
からの出力には少なくとも1つのJavaプロセスがリストされるはずです(jpsプロセス自身)。次のコマンドを使用して、これを検証します。
% jps 16216 Jps
上記にリストされたのコマンドは、Oracle NoSQL Database SNAプロセスを実行するOSユーザーとして実行する必要があります。
LinuxおよびSolaris 10のみが、Oracle NoSQL Databaseに対して公式にサポートされているプラットフォームです。LinuxまたはSolaris 10以外のプラットフォームが希望するデプロイに適している場合もあります。しかし、Oracle NoSQL DatabaseはLinuxとSolaris 10以外のプラットフォームではテストされていないため、Oracle NoSQL Databaseデプロイに対する他のプラットフォームの適否については言及しません。
また、Oracle NoSQL Databaseのノードに仮想マシンを使用することは推奨されません。これは、仮想マシンを使用すると、Oracle NoSQL Databaseのパフォーマンスの判断が難しくなるからです。最善の結果を得るには、LinuxまたはSolaris 10プラットフォームでOracle NoSQL Databaseノードをネイティブで(VMを使用せずに)実行します。
インストール・プロセスには、各ノードに対するrootアクセスは必ずしも必要ありません。
最後に、なんらかの信頼できるクロック同期が各マシンで実行されていることを確認します。通常、0.5秒未満の同期デルタが必要です。ネットワーク・タイム・プロトコル(ntp)
はこの目的に叶っています。