第8章 Oracle Enterprise Manager (OEM)とOracle NoSQL Databaseの統合

目次

EMプラグインのインポートおよびデプロイ
NoSQL Databaseターゲットの追加
NoSQLストアのコンポーネント
ストア・ターゲット
「Store」ページ
「Storage Node」ページ
「Shard」ページ
「Replication Node」ページ

Oracle NoSQL Database (Oracle NoSQL Database)内のストアの監視は、ネイティブ・コマンドライン・インタフェース(CLI)により実行できます。ネイティブのWebベース管理コンソールでも監視が実行され、監視データはSimple Network Management Protocol (SNMP)およびJava Management Extensions (JMX)インタフェースにより使用できるため、顧客は独自の監視ソリューションを構築できます。詳細は、「標準化されたインタフェース監視」を参照してください。

現在のリリースでは、Oracle Enterprise Manager (OEM)とOracle NoSQL Database (Oracle NoSQL Database)を統合すると、デプロイ済ストアを検出および監視するためのグラフィカル管理インタフェース・ツールとなります。

Oracle NoSQL DatabaseとOEMを統合すると、最初にEMプラグインとなります。このプラグインでは、NoSQL Databaseストア・コンポーネント、その可用性、パフォーマンス・メトリックおよび操作パラメータの、Enterprise Managerによる監視が可能です。このプラグインの現在のリリース12.1.0.9.0は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (リリース12.1.0.3.0)と互換性があります。

注意

ストレージ・ノード・エージェント(SNA)が検出および監視されるためには、JMX用に構成する必要があります。デフォルトではJMXは無効となっています。show parametersコマンドを発行し、mgmtClassパラメータのレポート値をチェックすることで、デプロイ済のSNAでJMXが有効かどうかがわかります。この値がoracle.kv.impl.mgmt.jmx.JmxAgentでない場合、planコマンドのchange-parametersを発行してJMXを有効にする必要があります。

次に例を示します。

plan change-parameters -service sn1 -wait \
-params mgmtClass=oracle.kv.impl.mgmt.jmx.JmxAgent

詳細は、「標準化されたインタフェース監視」を参照してください。

また、EMエージェント・プロセスには、$KVROOTのコンテンツに対する読取り権限が必要です。

EMプラグインのインポートおよびデプロイ

EMプラグインをインポートおよびデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. ファイル(.opar)をデプロイする前にEnterprise Managerにインポートします。このプラグインは、リリース・パッケージ(lib/12.1.0.9.0_oracle.nosql.snab_2000_0.opar)内のファイルとしてユーザーに提供されます。

    詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm#autoId27で入手できる、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドプラグイン・アーカイブのインポートに関する項を参照してください。

  2. Oracle Management Service (OMS)が実行中であるホストに.oparファイルをコピーし、次のコマンドを実行します。

    例:

    $emcli import_update 
    -file=/home/guy/12.1.0.9.0_oracle.nosql.snab_2000_0.opar -omslocal
  3. Oracle Management Service (OMS)にプラグインをデプロイします。グラフィカル・インタフェースまたはコマンドライン・インタフェースでは、1つのOMSインスタンスに複数のプラグインをデプロイできます。詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm#autoId28で入手できる、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドOracle Management Serviceへのプラグインのデプロイに関する項を参照してください。

    CLIの例:

    $emcli deploy_plugin_on_server -plugin
    =oracle.nosql.snab:12.1.0.9.0 -sys_password=sysmanpass
  4. NoSQL Databaseコンポーネントが実行中であるEMエージェントにプラグインをデプロイします。詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm#autoId33で入手できる、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドOracle Management Agentでのプラグインのデプロイに関する項の手順4を参照してください。

    CLIの例:

    $emcli deploy_plugin_on_agent -agent_names=agent1.somewhere.com:3872;
    agent2.somewhere.com:3872 -plugin=oracle.nosql.snab:12.1.0.9.0

注意

これでプラグイン・コンポーネントはインストールされ、構成できるようになりました。