管理コマンドライン・インタフェース(CLI)は、ストアの管理に使用される主なツールです。これは、ストア・コンポーネントの構成、デプロイおよび変更に使用されます。システムの検証、サービス・ステータスの確認、クリティカル・イベントの確認、およびストア全体のログ・ファイルの参照にも使用できます。また、読取り専用の監視のためにブラウザベースのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用することもできます。(次の項で説明します。)
CLIを使用して、ストア・レコードまたは表の取得、格納、削除、スキーマの取得、およびストアについての一般的な情報の表示も可能です。問題またはシステム内の潜在的な問題の診断、ストア・データの追加、削除または変更による実際の問題の修正、およびストアにデータがあるかどうかの検証に使用することもできます。特に適しているのは、Oracle NoSQL Databaseアプリケーションを作成している開発者、および開発のデータのために少量のレコードをストアに移入する必要がある開発者、または開発のデバッグ・アクティビティの一部としてストアの状態を調べる必要のある開発者です。
次のコマンドを使用して、コマンドライン・インタフェースにアクセスします。
java -Xmx256m -Xms256m -jar KVHOME/lib/kvstore.jar runadmin
データCLIで使用可能なすべてのコマンドの全一覧とその使い方は、『Oracle NoSQL Database管理者ガイド』を参照してください。
KVLiteは、簡易版のOracle NoSQL Databaseです。レプリケートされない単一ノード・ストアを提供します。単一プロセスで実行され、管理インタフェースを必要としません。KVLiteは、コマンドライン・インタフェースを使用して構成、起動および停止します。
KVLiteは、Oracle NoSQL Databaseアプリケーションの単体テストを行う必要のあるアプリケーション開発者が使用するためのものです。本番デプロイメントやパフォーマンス測定のためのものではありません。
KVLiteは、KVStoreをインストールすると、インストールされます。Oracle NoSQL Databaseディストリビューションのlib
ディレクトリのkvstore.jar
ファイルが使用可能です。
KVLiteはセキュアなストアとして構成できないことに注意してください。
KVLiteの詳細は、『Oracle NoSQL Database Table APIスタート・ガイド』または『Oracle NoSQL Database Key/Value APIスタート・ガイド』を参照してください。
デフォルトにより、Oracle NoSQL DatabaseではJava Jlineライブラリを使用することで、CLIにおいて保存可能なコマンドライン履歴をサポートしています。この機能を無効にする場合は、runadminの実行中に次のJavaプロパティを設定する必要があります。
java -Doracle.kv.shell.jline.disable=true -jar KVHOME/kvstore.jar \ runadmin -host <hostname> -port <portname>
コマンドライン履歴は、再起動後に使用できるようファイルに保存されます。デフォルトで、Oracle NoSQL Databaseでは、自動的に作成され開かれるKVHOME/.jlineoracle.kv.impl.admin.client.CommandShell.historyファイルへの履歴の保存が試行されます。デフォルトで保存される履歴は500行です。
デフォルトの履歴ファイル・パスは、Javaプロパティoracle.kv.shell.history.file="path"
を設定して上書きできます。
ファイルに保存するデフォルト行数は、Javaプロパティoracle.kv.shell.history.size=<int_value>
を設定して変更できます。